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【ドラニュース】

与田監督悔しい~「危機感持て」 開幕前唯一の巨人戦サヨナラ負け

2019年2月27日 紙面から

巨人-中日 9回裏、6番手の佐藤(中央左)が1死も取れずサヨナラ負けし、ベンチで厳しい表情の与田監督(同右)と伊東ヘッドコーチ(右端)=沖縄セルラースタジアム那覇で(高岡辰伍撮影)

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 中日は26日、沖縄セルラースタジアム那覇で巨人と練習試合を行い、6-7で9回サヨナラ負けした。2点を追う7回に打者一巡の猛攻で5点を奪い逆転しながら、救援陣がリードを守り切れず、最後は9回に佐藤が崩れた。キャンプ最後の実戦は、内容的にも満足いくものとはならず、与田剛監督(53)はナインにさらなる危機感を持って取り組むように訴えた。

 キャンプ最後の実戦は、巨人を相手にサヨナラ負けに終わった。同点の9回に佐藤が無死満塁のピンチをつくると、小林の緩い三ゴロをホームでの併殺を狙い前へ出た高橋が捕り損なった。敗戦後、ベンチ裏に姿を見せた与田監督は悔しそうな表情を見せた。

 「9回の守備もそうですけど、結果的にうまくいきませんでしたね。ああいう緊張感の中でどんどん結果を出せるようにしていかなければいけない」

 大島、ビシエド、モヤは打ち込みを優先させて北谷に残してきた練習試合。終盤を任せる候補の田島、鈴木博も連れてきていなかった。それでも、試合になれば当然のごとく目の前の敵を必死に倒しにいったのだが、それができなかった。

 同一リーグである巨人が相手だったことに「今日はそういう意識で戦いに臨みました」という。そんな中でこの結果となり「負けは悔しい」とも語った。昨季の逆転負けは両リーグワーストの38度。守り切ることも大きな課題だったが、逃げ切れなかった。指揮官は内容もすごく悔しかったはずだ。「練習でやってきたことをいかに実戦で出せるか」と常々言ってきたが、うまくいかなかった選手がたくさんいた。

 1点リードの8回に4本の安打を打たれて同点にされた福は、厳しいところを狙い過ぎて、逆に苦しくなって痛打されたのが目立った。佐藤は9回、先頭を含む2つの四球で無死満塁のピンチをつくっていた。「ストライクゾーンで勝負すること」も与田監督はずっと求めてきたが、できないことが目につき、「四球は当然誰も出したくないもの。これはリリーフだけでなく先発もそうだったが、出した後にどうするのか。今日はそういったところが(うまく)できませんでした」と厳しい表情で指摘した。

 もちろん、選手も反省点は分かっている。佐藤は「自分の表現ができなかった」という言い方で悔やみ、福は「もっと大胆にやらないといけない」と語った。これを踏まえて次に進むしかない。

 

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