【競馬・ボート・競輪】[競馬]中山記念 ウインブライト 強豪GI馬倒して2連覇達成2019年2月25日 紙面から 「第93回中山記念」(GII・24日・中山・芝1800メートル)は、4番手を進んだ単勝5番人気のウインブライトが、2番手から早めに抜け出して粘り込みを図ったラッキーライラックを、ゴール前差し切って、同レース連覇、重賞5勝目を挙げた。松岡正海騎手(34)、畠山吉宏調教師(56)はともに同レース連覇で2勝目。ラッキーライラックが2着、ステルヴィオが3着、1番人気のディアドラは6着だった。 前との差をどんどん詰めて、ゴール前きっちりと差し切った。ウインブライトが鮮やかな末脚を披露して、GI馬5頭が顔をそろえた一戦を制した。 「馬もすごく良くなっているし、ここまで教え込んできたことが結果に出ている。申し分ないね」と松岡は胸を張った。マルターズアポジーが前半1000メートルを58秒2のハイラップで飛ばす展開。縦長の4番手で折り合いもぴったり。ラッキーライラックが早めに先頭に立ったが、最後に首差かわした。前走の中山金杯など全7勝のうち5勝が中山、しかも中山芝1800メートル戦はこれで4戦4勝と、文字通りの中山巧者だ。 松岡はこの馬の能力を買っており、馬が若いころから付きっ切りでケイコにまたがり、我慢させることを覚えさせてきた。「どんなレースもできるし、乗っていて楽。今日(24日)はスピードに対応できたのも大きいね。自分の技術も上達してきたと思わせてくれている」と誇らしげにうなずいた。 今後は「大阪杯」(GI・3月31日・阪神・芝2000メートル)か、香港遠征でGI取りを狙う。主戦は「もうGII、GIIIはいい。この馬でGIを勝つためにやってきたからね。それを今年は達成させたい。まだまだ良くなるよ」とパートナーに寄せる思いは熱い。“人馬一体”。さらなる高みを目指して突き進むだけだ。 (中山競馬取材班)
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