【競馬・ボート・競輪】[競馬]ラストドラフト 無傷3連勝で皐月賞へ2019年2月26日 紙面から 東では皐月賞トライアル「第56回弥生賞」(GII・3月3日・中山・芝2000メートル)があり、2戦2勝、前走重賞を制したラストドラフトが登場する。新馬戦は5番手から差し切り、京成杯では2番手から早め抜け出しと、能力の高さを感じさせる走りを見せた。桜花賞馬の母の初子で、母子クラシック制覇へ、まずは前哨戦を難なくクリアといきたい。 母から受け継ぐクラシックホースの血が騒ぎ始めた。ラストドラフトが皐月賞と同じ舞台で存在感を示す。 新馬戦は5番手から上がり3F33秒1の末脚を繰り出して1着。直線で何度も手前を変えるなど若さは出していたが、2戦目の京成杯では一転して2番手から4角先頭で抜け出す優等生の競馬で重賞初制覇を飾った。 戸田師は「キャリアは浅くても2戦目で脚質の幅を見せてくれたのは心強い。この後も中山は続くが、ちょうどいい間隔で無理することなく行ける」と前走を評価する。 中間は在厩で調整。美浦Wの1週前追い切りは長めからしっかりと負荷をかけた。「まだ子どもっぽく、抜け出した後に(他馬を)待つ面があるので軽く促しながら。変にテンションが上がることもないし、動きも問題ない」と自らまたがった師は納得の表情を浮かべた。 母マルセリーナは2011年の桜花賞馬。種牡馬としても大活躍を続けるディープインパクトの初年度産駒として、父に初めてのG1(ローマ数字の1)をプレゼントした孝行娘だ。繁殖入り後にノヴェリストを配合した初子から、いきなり大物候補の誕生だ。皐月賞、ダービーへと続く、牡馬クラシックロードの試金石。無傷の3連勝、重賞連勝を決めて大舞台に弾みをつける。 (美浦取材班)
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