ボクシングのWBOミニマム級タイトル戦(26日、東京・後楽園ホール)の調印式と前日計量が25日に同会場であり、挑戦者の同級2位・谷口将隆(25)=ワタナベ=がリミットを100グラム下回る47・5キロ、王者ビック・サルダール(28)=フィリピン=が47・6キロでともに1回でクリアした。谷口は「まずは第一関門をクリアした。あとは本丸。これまでは守備的な試合が多かったが、今回は気持ちと倒す力強さも見てほしい」と意気込んだ。
そう話す一方で、精神面では「初挑戦だけど、思っていたより落ち着いている」とか。変な気負いは禁物と験担ぎなど特別なことはせず、夜は所属ジムの寮に帰り、減量中に散らかした部屋を片付けるなど、日常に徹するつもりだ。
スマホやパソコンを使いこなすデジタル世代の谷口。計量前日には、ネットや新聞などでの写真“映え”を考えてデニム柄の下着をネット通販で入手。自分に批判的な記事は「見てろ!」と発奮材料に変えた。「やるべきことはやった。あとはチャンピオンになるだけ」と“用意周到”で本番を迎える。 (藤本敏和)