巨人の阿部、26日の中日戦で４年ぶりの先発マスク

　オレを忘れてもらっちゃ困る！！　巨人の阿部慎之助捕手（３９）が２６日の練習試合・中日戦（那覇）で先発マスクをかぶることになった。巨人の捕手としての出場は２０１５年６月６日のソフトバンク戦（東京Ｄ）以来４年ぶり。２５日は休日返上で練習し、「ど緊張だよ。できるかな～」とおどけつつ、楽しみで仕方ない様子だった。

　元気いっぱいに体を動かした。セルラースタジアム那覇の一塁側ブルペンでは球を受けるだけでなく、勢い余って投球練習も。練習後は満面の笑みを浮かべ、レンタル自転車をこいで宿舎まで帰っていった。

　宮崎の１次キャンプ中に背中の張りを訴え、終盤４日間は別メニュー調整。沖縄の２次キャンプでも第２クールの３日間は本隊を離れたが、２３、２４日のオープン戦に代打出場し、徐々に状態を上げてきた。待望の捕手復帰初戦に向け、「オレから『いけます』と監督にお願いした。いい緊張感を持って頑張ります」と意気込んだ。

　原監督は阿部に「きちっとした形でキャッチャーを守った状態で、東京ドームに戻りたい」とキャンプ中に捕手としての実戦出場を求めており、最終戦でギリギリ間に合った格好だ。ＦＡ戦士の炭谷、強肩で鳴らす小林、伸び盛りの大城が繰り広げてきた扇の要のポジション争い。大ベテランが待ったをかける。　（小林孝一郎）