学童軟式野球の三重県桑員地区交流戦は24日、いなべ市の員弁御園球場であり、笠間クラブは3-3で深谷ライオンズと引き分けた。笠間クラブは瀬木玲央捕手(いなべ市笠間小6年=新学年)が追い上げの適時三塁打を放つなど攻守でチームをけん引した。
臨機応変の殊勲打だった。3点を追う笠間クラブは4回1死一塁で3番の瀬木がチーム初安打となる右越え適時三塁打。次打者とのエンドランで三本間で挟まれながら、粘り強いターンを繰り返して敵失を誘い1点差に追い上げた。
「1回はスローボールを待ちきれずに三振したけど、4回は逆転するために外角を狙って打ち返した」と瀬木。走塁では昨年、100メートル走で15秒46の校内最速をマークした脚力を生かした。
「ひと言で言えば野球小僧。小学1年生から野球を始めた活発な子ですね」と小川勇人監督。4年生のときから上級生を押しのけてレギュラーをつかんだ。本来は遊撃手で投手も務める。関係者の間では遊撃手としての評価が高い。
瀬木が目標とするのは昨年の甲子園で活躍した遊撃手の根尾昂(大阪桐蔭高-中日)と小園海斗(報徳学園高-広島)。特に中日ジュニアで活躍した根尾のファンで、「ぼくも中日ジュニアに選ばれたいです」と目を輝かせた。 (高野行正)