1 : 暗黒史作者 ◆FPyFXa6O.Q - 2015/10/06 01:08:19.36 1c7ihP9u0 1/477………現行スレ持ってるのに何やってるんだ自分?
スレタイ通りのクロスオーバー作品。
少なくとも「魔法少女まどか☆マギカ」本編抜きだと分からない状態になりそうです。
プロットほぼ完成
書き溜め短期決戦で行く、予定です。
考証に就いては、気合で押し通る
………まあ、その辺はそれなりに折り合いがつけば、と言う感じで。
誰だこいつとかなんとかかんとかな感想に就いては………投石はご勘弁………
元スレ
さやか「西木野先生」(まど☆マギ×ラブライブ!)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444061299/
※管理人より、お知らせ
当作品は改行位置が独特であるため閲覧される環境(主に画面横幅の関係)によっては読みづらい可能性があります。
当ブログでは従来であれば改行位置を調整して公開しておりましたが、当作品においては一部調整が困難な部分があるため、改行位置を調整せず公開いたします。
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× ×
ー見滝原市立病院救命救急病棟読影室ー
(以下、特に断りの無い限り病院関係は同病院)
真姫「とにもかくにもこの左腕ね」
研修医「切断面がヤバ過ぎですね。
厳しいですけど他の処置も考えると………」
真姫「繋ぐわよ、腕は私が繋ぐ。
幸い頭は無事、肋骨折れてるけど内臓のダメージも比較的軽微。
君はそちらを済ませて脚をメインにお願い、
脚の方も結構キテるけど、出来るわね」
研修医「分かりました」
バタバタバタバタ
真姫「(頬を張る)………」パンッ
真姫「………ファイトだよっ………」ボソッ
ー処置室ー
真姫「………馬鹿な車が突っ込んで来たって………」
真姫(………まだ中学生ぐらいか、綺麗な顔………
それに、綺麗な手………多分この子………)
真姫「きついわね」ボソッ
研修医「難しい、ですよねその腕………」
真姫「…フッ…泣き言はここまで」
看護師「西木野先生っ」
真姫「うん。それでは………」
× ×
ーー集中治療室ーー
真姫「目が覚めたみたいね」
恭介N「両親に次いで現れたのは、三十歳前かも知れないし若く見えるのかも知れない。
セミロングヘアでいかにも白衣を着慣れた感じの、
勝ち気で頭の良さそうな女医さん、と言うイメージそのままの女性だった」
真姫「名前、言えるかしら?」
恭介「上条、恭介です」
真姫「私は西木野真姫、あなたの担当医。
ここは見滝原市立病院。
何故ここにいるか、分かる?」
恭介「はっきり、とは。車が、突っ込んで来て、」
真姫「そう。それで、救急車でここに運ばれてきて、
緊急オペを実行して麻酔から覚めた所よ。
そういう事だからよろしく」
恭介「………」ペコリ
恭介N「意識や考えがはっきりして来ると共に、
段々と、段々ととても恐ろしい事に」
恭介「あの………」
真姫「何かしら?」
恭介「あの………左腕が、左腕が動かないんですけど」
真姫「うん、運ばれて来た時君の左腕はひどいケガで、
今はようやく繋ぎ止めた所」
恭介「あ、あのっ!」
真姫「ん?(ポーカーフェイス………)」
恭介「あのっ、治るんですよねっ?
僕、ヴァイオリンを習ってて、これじゃ、弾けなっ、
元通り動く様になるんですよねっ!?」
真姫「………今はそこまでの答えは出せない。
リハビリもあるし、繋げるものは繋いだけど、
元の損傷が大きかったからどれだけの影響が出るか、
これから検査もして………」
恭介「じゃあ、じゃあリハビリをしたら、ちゃんとリハビリを………」
恭介父「恭介、ひどいケガだったんだ。
生死に関わる大ケガを治してもらったばかりなんだ。
余り先生を困らせるんじゃない」
恭介「うん………」
真姫「命の危機は脱しました。じきに一般病棟に移る事も出来るでしょう。
今は検査を、リハビリの事を含めて今後の事は近い内に」
恭介両親「お願いします」
真姫(その顔………もう、分かっちゃってるよね?)
ーー外科医局ーー
先輩医師「ヴァイオリニストの卵、か。
告知はして来たのか?」
真姫「まだ、何かを言える状況じゃない、
って言うのは本当ですから」フルフル
先輩医師「だけど、あれじゃあ楽器どころか日常生活だって何パーセントも、って状況だろ」
真姫「ええ。何れカウンセラー、ソーシャルワーカーにも助力をあおいで
きちんとしないといけません。近い内にきちんと………」
先輩医師「辛いかぁ」
真姫「きついです」
先輩医師「だよなぁ………解っちまうんだもんなぁ………」
× ×
ーー病棟廊下ーー
「もう少し、もう少し」
ーー恭介病室ーー
さやか「もう少し、クリアッ!」
ベッドを横切る卓上に積み木
真姫「お見舞いかしら?」
さやか「あ、どうも(うわぁ、美人女医とかホントにいるんだ)」ペコリ
恭介「先生」
真姫「うん」
恭介、左手で卓上の積み木に悪戦苦闘。
恭介(痛々しい笑み)「少しずつ、動く様になってます」ニコッ
真姫「うん。それじゃあ、検査があるから」
恭介「はい」
さやか(西木野、先生)ペコリ
真姫(あー、何かライバルって目だねぇ…タハハ…)
× ×
ーー恭介病室ーー
恭介(イヤホンを耳に差し)「………」
さやか(イヤホンを耳に差し)「………」
入口近く
真姫「………」
ーー外科医局ーー
先輩医師「検査結果もあの通りだし、そろそろ潮時か」
真姫「そうですね………」
先輩医師「あんまり、抱え過ぎるなよ」
真姫「はい」
真姫(………私は、医者だから………)
ーー夕方 外科病棟ーー
真姫「お先」
看護師「お疲れ様です」
ーービストロ店内ーー
真姫「お子さん達は?」
希「エリちの所で預かってくれてる」
真姫「そう」
給仕「お待たせしました」
真姫「調べて見たけど、
信頼できる先生だからそのまま進めていいと思う」
希「ありがとうな。
告知を受けた時にはほんま、目の前が真っ暗になったん」
真姫「うん、お子さんもまだ小さいからね。
大丈夫、特に腹腔鏡では十分な実績があるし、それで無理なら無理だって言う先生だから。
聞いた限りでも行ける内容だし」
希「うん。あの人には、あの子の嫁入り見て泣いてもらわんと。前に言うてたん」
真姫「…タハハ…まあねぇ、
僅かに自覚症状あったとは言え、タロットの導きで精密検査したら初期の膵臓癌とか、
医者としては乾いた笑いしか出て来ないわ」
希「スピリチュアルやね………真姫ちゃんもお疲れさん?」
真姫「まあー、疲れてるわ。色々とね、体もきついし」
希「んー、真姫ちゃん」
真姫「ん?」
希「あんまり、一人で抱え込んだらあかんよ」
真姫「ん、分かってる。有り難う」
ーー夜、石畳の歩道ーー
コッコッコッコッ
希(すっかり遅くなったわ。
真姫ちゃんが知ってた隠れ家居酒屋で、久々の一杯が植○等の歌そのまんま。
真姫ちゃんも、ちょっと煮詰まってたけど、まああれなら………)
希(制服? 塾帰りか何か?)
コッコッコッコッ
「二人とも、何か願い事は見つかった?」
「んー、まどかは?」
「んー………」
コッコッコッコッコッ
希「………………………………………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………………………………」
コッコッコッコッコッコッ
× ×
ーー朝 路上自販機前ーー
真姫「ありゃっ」
コロコロコロ
女の子「はい」
真姫「ありがとう」ナデナデ
女の子「つっ」
真姫「?」シャガミコミ
真姫「ちょっとごめん」
女の子の髪の毛を掻き上げ、右手を取る。
真姫「えーっと、どこかにぶつけちゃったかな?」エイギョウスマイル
女の子「う、うん。ゆま、お家で転んだの」タジッ
真姫「そう。転んじゃったんだ。ちょっと待ってね」
カチャッ、ゴトン
真姫「はい、さっきのお礼」
ゆま「………ありがとう………」
真姫「美味しいお水だけど、早く飲まないと温くなるわよ」プシュッ
ゆま「うん」ゴキュゴキュ
真姫「………」スイッスイッ
# 9 1 1 0
真姫「見滝原市立病院医師西木野と申します。
少年課の方をお願いします」
ーー夕方 外科医局ーー
医師A「あー、終わったぁ。西木野先生は?」
医師B「ああ、今朝の通告の件で児相から協力要請があった。
聞き取りが難航してるらしい。親を庇ってるみたいだな」
医師A「あー」
ーー病院周辺歩道ーー
真姫(あの診断書で家庭裁判所の承認は出るだろうけど、
さっきので上手く取っ掛かりになればいいんだけどな………)
真姫「ん?」
タタタッ
真姫「ほむらちゃん?」
ほむら「え?」
真姫「やっぱりほむ………暁美さんだ。
あ、覚えてないかな、私、西木野真姫」
ほむら「西木野先生?
(確か、東京の………何番目の………)」
真姫「うん。やっぱりほむらちゃんだった。
なんか、すっごい美人さんになっちゃって。
あー、あの時まだ私研修医だったね。
今、そこの見滝原市立病院に勤めてるんだけど、
ほむら………暁美さんはもう中学生か」
ほむら「(前のループであそこにいたっけ?)
え、ええ。すいませんがちょっと急ぎますので」ペコッ
ダッ
真姫「え?」
ー見滝原市立病院敷地内ー
ほむら(こっち………急がないと………)
ガシッ
ほむら「な、何っ?(先回りっ!?)」
真姫「それはこっちの台詞よっ!」ダキツキッ
真姫「いきなり全力疾走とか何考えてるのよっ!?
今ここにいるって事はずっと走ってるわよね。
えーと、呼吸と脈は、走ったにしては普通。心音聴くわよ」
ほむら「え、あ、あのっ」
真姫「 心 音 聴 く わ よ 」
ほむら「………はい………」
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