国会で２５日、２０１５年に毎月勤労統計の調査方法が変更されたことをめぐり、首相秘書官による圧力があったのかどうかについて激しい応酬となった。

当時の中江首相秘書官の関与をめぐって野党議員は、森友・加計問題を引き合いに「安倍政権になって首相秘書官の暗躍が目立つ」などと激しく批判した。

立憲民主党会派・小川淳也議員「安倍政権になって、本来職務権限がないはずの総理秘書官が暗躍しているケースが目立つようになった。（しかも）関与を否定し、嘘をつき、ごまかし、その事実をないものとしようとしているかのような答弁が多い」

中江前首相秘書官「総理の指示を受けずに、各省庁から説明を聞いて議論する中で個人的な考えを伝えたということでありまして、何ら問題であったとは考えておりません」

安倍首相「総理大臣秘書官というのは何の責任もない。そんなことありませんよ。総理大臣を支えるっていう、とっても大切な責任があるんですよ。それがまったく責任がないかのごときの、言動というのは、驚くべき発言であって、民主党政権時代の秘書官ってみんなそのつもりだったんですかね」

これに対し、続いて質問に立った立憲民主党の枝野代表は「首相秘書官ならば、首相の意向が背景にあると受け止めるのが普通だ」と指摘し、追及を続けている。