受験屋本舗さかた塾

2017年度尾道新規開校・東京大学現役合格講師による直接対面授業の難関大学専門塾

おれの100冊

卒業生にむけての、読むと面白いよ!やべえよ!という本たち。

こんなかからどれ読んでも面白さ間違いなし!好みはあるけど!という珠玉の本たちです。順番にはとくに意味がないので、なんか適当に選ぶもよし、気になったタイトルから読むもよし。100冊とも全部いいわ~。うっとり。

 

1. 『義経はここにいる』井沢元彦
2. 『猿丸幻視行』井沢元彦
3. 『キッチン』吉本ばなな
4. 『TUGUMI吉本ばなな
5. 『フラニーとゾーイーサリンジャー
6. 『ライ麦畑でつかまえてサリンジャー
7. 『汚れつちまつた悲しみに』中原中也
8. 『銀河鉄道の夜宮澤賢治
9. 『彼岸先生』島田雅彦
10. 『スキップ』北村薫
11. 『空飛ぶ馬』北村薫
12. 『芝生の復讐』リチャード・ブローティガン
13. 『街でいちばんの美女』チャールズ・ブコウスキー
14. 『拳闘士の休息』トム・ジョーンズ
15. 『夢みる宝石』シオドア・スタージョン
16. 『季節風 春・夏・秋・冬』重松清
17. 『幽霊たち』ポール・オースター
18. 『悪童日記アゴタ・クリストフ
19. 『ノワール・レヴナント』朝倉秋成
20. 『ミシン』嶽本野ばら
21. 『デウスの棄て児』嶽本野ばら
22. 『いま、会いにゆきます』市川拓司
23. 『クビシメロマンチスト西尾維新
24. 『ダブルダウン勘繰郎/トリプルプレイ助悪郎』西尾維新
25. 『水没ピアノ佐藤友哉
26. 『デンデラ佐藤友哉
27. 『好き好き大好き超愛してる舞城王太郎
28. 『世界は密室でできている。舞城王太郎
29. 『失はれる物語』乙一
30. 『ZOO1・2』乙一
31. 『GOTH』乙一
32. 『死者のための音楽』山白朝子
33. 『神様』川上弘美
34. 『センセイの鞄川上弘美
35. 『キぐるみ』D[di:]
36. 『ぼくのメジャースプーン』辻村深月
37. 『スロウハイツの神様(上・下)』辻村深月
38. 『トリツカレ男』いしいしんじ
39. 『詩羽のいる街』山本弘
40. 『夜市』恒川光太郎
41. 『感動力』平野秀典
42. 『東京バンドワゴン小路幸也
43. 『夜は短し歩けよ乙女森見登美彦
44. 『宵山万華鏡』森見登美彦
45. 『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎
46. 『雪沼とその周辺』堀江敏幸
47. 『回送電車』堀江敏幸
48. 『わたくし率 イン 歯ー、または世界』川上未映子
49. 『愛の夢とか』川上未映子
50. 『[映]アムリタ』野崎まど
51. 『know』野崎まど
52. 『図書館戦争有川浩
53. 『キケン』有川浩
54. 『斎藤一人の道は開ける』永松茂久
55. 『丸太町ルヴォワール』円居挽
56. 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』西原理恵子
57. 『神様のカルテ夏川草介
58. 『みちづれ』三浦哲郎
59. 『エムブリヲ奇譚』山白朝子
60. 『巷説百物語京極夏彦
61. 『残穢小野不由美
62. 『生きてるだけで、愛』本谷有希子
63. 『嵐のピクニック』本谷有希子
64. 『夢をかなえるゾウ』水野敬也
65. 『雨の日も、晴れ男』水野敬也
66. 『思いを伝えるとういうこと』大宮エリー
67. 『空が分裂する』最果タヒ
68. 『夜空はいつでも最高密度の青色だ最果タヒ
69. 『オウバア・キル』三角みづ紀
70. 『数学する身体』森田真生
71. 『雨の日も神様と相撲を』城平京
72. 『虚構推理』城平京
73. 『砕け散るところを見せてあげる』竹宮ゆゆこ
74. 『エレGY』泉和良
75. 『東京タワー オカンと僕と時々オトン』リリーフランキー
76. 『1/2の騎士』初野晴
77. 『つむじ風食堂の夜吉田篤弘
78. 『ジョーカーゲーム柳広司
79. 『告白』湊かなえ
80. 『「アリス・ミラー城」殺人事件』北山猛邦
81. 『MOMENT』本多孝好
82. 『蹴りたい背中綿矢りさ
83. 『17歳のための世界と日本の見方』松岡正剛
84. 『国家と「私」の行方 東巻・西巻』松岡正剛
85. 『吐田君に言わせるとこの世界は』渡辺浩弐
86. 『ウェハースの椅子』江國香織
87. 『わたしたちに許された特別な時間の終わり』岡田利規
88. 『愛の生活・森のメリュジーヌ金井美恵子
89. 『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』遥洋子
90. 『一億三千万人のための小説教室』高橋源一郎
91. 『Itと呼ばれた子』デイブ・ヘルザー
92. 『シーラという子』トリイ・ヘイデン
93. 『マリとフィフィの虐殺ソングブック』中原昌也
94. 『万能鑑定士Qの事件簿』松岡 圭祐
95. 『くっすん大黒』町田康
96. 『パン屋再襲撃村上春樹
97. 『姫君』山田詠美
98. 『儚い羊たちの祝宴米澤穂信
99. 『満願』米澤穂信
100. 『世界征服』至道流星

阪田健太郎ヒストリー 大学生・社会人編

大学に入って、まず直面したのが、授業のつまらなさだ。

いまなら、楽しめると思う。ぜいたくな環境だったな、とうらやましくもある。1年数十万で最先端の研究者の話が毎週毎週何時間も聞ける。なんて素晴らしい環境なんだろう。

でもほとんどなんの準備もなく、心構えもなく大学に入ったぼくは、それがあまりにも思い描いていた大学の姿と違って、愕然とした。

最先端の学問を面白く熱く話してくれると思っていたのだ。知的好奇心が刺激され、わくわくするような学問が待っていると思ったのだ。自分の学問なんかなかったくせに。

いまならわかる。教授は研究が専門で教育はおまけ。あくまでもその背中を見て自分で育っていかなくてはいけない。

あまちゃんだった僕は、すぐに目的を見失った。

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阪田健太郎ヒストリー 高校生編

高校生になって、あいかわらず英語ばかりやっていた。ボランティア活動やジャグリングなどにも手を出して、放課後がとにかく楽しかった。たくさん本を読んで、いろんな人と出会い、人生で最も社交的な期間だったかもしれない。大西泰斗先生や横山雅彦先生といった英語の神と崇め奉っている方の著作に出会えたのもこの頃だ。まさか参考書でわかりやすさに感激して涙を流すなんてことがあるとは思わなかった。おかげで実用一本だった僕の英語も文法や長文問題に取り組むための視座を持つことができた。学問の広さを知ることができた。今でも全著作を本棚の一番いい場所に置いてある。このお二方との出会いがなければ今の僕はいなかっただろう。

高2の終わり、そろそろ受験を考えなくてはいけなくなり、英語以外はポンコツだった僕は困り果ててしまった。英語の勉強がしたいから、 ICU(国際基督教大学)に行きたいなぁ、それか上智の比較文化(現在の国際教養学部)かなぁ、ほぼ英語だけでいけるし、と思っていたものの、私立で授業料も高いから家の事情的に難しい。そうなると国公立。東京外国語大学が国公立の英語系ではトップだからここに行きたい。でもここはセンターも2次も英語以外の科目もある。うーん。まぁ、受験勉強は始めなければならない。学校の授業はつまらないわからない眠いの三重苦でほぼ聞いていなかったため、塾に行かないといけない。経済的に塾に通うのは難しかったのだけれど、幸い進学校だったので、テストを受ければ特待生制度があるO州塾がある。なんとかテストを潜り抜けて塾に通うことができた。世界史のF元先生、日本史のK坂先生、化学のY崎先生、ろくでもなかった副科目が最終的に間に合ったのはここでの先生方のおかげだった。これまで何もわからなかった化学が世界史が日本史が、すっと整理できて納得できて、知ることの楽しさを再び取り戻した。一心不乱でノートをとった。とくに世界史のF元先生が大好きで、あんなにつまらなかった世界史が、何一つ理解できていなかった世界史が、がらっと姿を変えた。膨大な知識がロジカルに整理されていく興奮。数学だけは親に頼みこんで、代ゼミの西岡先生のサテラインを受けさせてもらった。これも圧巻だった。公式ばかりで何をどうすればいいのかわからなかった数学が、こんなに楽しいものだったなんて。こんなに奥深いものだったなんて。これらの授業は、とにかくすべてを吸収したくて、狂ったようにノートを取って、授業後に調べて書き足して、整理し直して、何度も何度も読み返した。深い霧に囲まれていたのが、ぱーっと晴れていくような感覚。納得して理解できて、問題もどんどん解けるようになっていく。勉強するってなんて楽しいんだろう。僕の職業はここで決定された。塾の先生になろう。こんな知的興奮を与えられるような授業をしよう。今でも授業をするときは、あの頃の自分が後ろで見ている。わくわくさせられているかな、と。一番厳しいジャッジがいつもそばにいる。あの憧れに追いつけているだろうか、あんな魔法を自分もかけてあげられているだろうか。

夏頃、学校の担任だったO橋先生から声をかけられた。「慶應の推薦があるんだけど、条件満たしてるのが他にいないから受けてくれないか」。授業中は英語読んでるかほぼ寝ている、という奔放な高校生活を送っていた僕をO橋先生は目をかけてくれていた。ボランティア活動やジャグリングや課外活動に精を出していた僕をいつもにこにこして見守ってくれていた。携帯電話を他の先生に没収されたときも、「要るんじゃろ、見つからんようにせえよ」と翌日返してくれた。うち受かっても行くお金無いっすよ、と答えたが、それでいいけえ、と笑って言った。学校推薦なので、まぁ順当に受かって、いざ一般受験となったときに、O橋先生は「東京外国語大学は単科大学で小さくて狭いから東大受けんさい」とこともなげに言った。いやいやいや、受かるわけないじゃないすか。「まぁ受からんかったら慶應行きんさい、奨学金もあるし」なるほど、そういう手もあるのか。たぶんそんなふわふわした感じで決まったような気がする。もうこの時から慶應に行く気満点だったのだ。慶應ボーイ。素晴らしい。

センター試験はめちゃくちゃうまくいった。職員室はなんで寝ているあいつが!みたいな騒ぎになったらしい(学校で受ける模試はめんどくさいから適当に済ませていた)。弟の代にもO橋先生によって語り継がれていたらしい。足切りの心配は無くなって、2次試験は普通にきちんと受けたけど(英語と国語は時間余ったから寝た)世界史日本史の論述対策も不十分だったし、数学も手応えなんかまったくなかった。だから合格発表の日も、日吉のガイドブックを見ていた。発表見て、慶應の申し込みをして、日吉で家を探そうと思っていたのだ。どうせ受かってないな、と確認するような思いで掲示板を眺めると、自分の番号があった。え?まじで?は?みたいな驚きがまずきて、そしてそのあと俺の慶應ボーイ計画が音を立てて崩れた。あまりにも落胆していたので、名物の胴上げにも声をかけられず、生協の案内も渡されなかった。親に報告の電話をすると、絶叫が返ってきたが、お先まっくらな僕はそっけなく返事を返しただけだった。進学校の嫌なところを見てきたので、もうなんかそういう勉強秀才が集まるところは嫌だった。嫌だったけど受かってしまったからには行かざるをえない。嫌味なようだが、本当に暗雲が立ち込めていたのだ。不動産屋へ行き、京王線という知らない路線を紹介され、仙川という場所で部屋を決めた。6畳の畳の部屋で、古い建物。マンションではない、アパートというよりは文化住宅に近い場所。そこそこ近くて安いところを探すとそういうところしかなかった。広島に帰ってきた。みんな喜んでくれた。O橋先生ももちろん喜んでくれた。結局今の僕があるのは、この大学選択のおかげみたいなところは確実にあるので(よくもわるくも)O橋先生には感謝をしてもし切れない。

中学受験以降、親との関係が悪くなっていて、家が大嫌いだった僕はなるべく早く家を出ることにした。3月末には引越しをして、東京に住むことになる。

このころには最高学府で学べることへの期待も出てきて、どんな学問が広がっているんだろう、とわくわくしていた。

引越した日は、3月末にも関わらず、例年になく寒くて、雪が降っていた。電気も水道もまだ通ってないまま、布団も届いてないまま、寒さに震えながら夜を明かした。ずっと夢だった、一人で牛丼屋にいくという偉業を達成した。大人の階段を一つ上った。寒くて眠れなくて散歩に出たら、駅前の桜が満開で、そこに雪が降っていて、幻想の中のような美しい景色がそこにあった。新生活の幕開けを神様が応援してくれているようだった。そのあと人生初の職質を受けた。大学名を言ったら態度が180度変わって、学歴の力を初めて体感した。

 

今でもあのときの不安とわくわくを覚えている。

これから何が待ち受けているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ受験生になろう Vol.2 文房具編

プロ受験生の心がまえをもったからには、身の回りのものにもこだわっていきたいです。

神は細部に宿る。

プロの道具はこだわったものであるべきです。

机の周りは散らかっていませんか?

筆箱の中はごちゃごちゃになっていませんか?

ノートは統一されていますか?

 

精神を整えるのは周囲の環境。まずはそこからこだわって厳選していきましょう。

気に入った使いやすい道具はこれから並走してくれるパートナー。もっとも自分の身近で一緒にがんばってくれるものです。

 

まずは文房具編。

欲しいのはボールペンです。

シャーペンや鉛筆はテストのときだけで、普段使いはすべてボールペンにしましょう。

視認性が格段に違います。シャーペンだと薄いので意識しない見にくいですが、ボールペンであれば飛び込んでくるようになります。また消せないので(フリクションは書き心地がカリカリ引っかかるのでNG)、ノートをとるときに正確に書くことを意識するようになります。漫然と書き写すのではなく、理解しながらノートにまとめるようになっていきます。

そのボールペンもなんとなくそこらへんに転がっているものではなく、書きやすさ、発色を意識して選びましょう。

おすすめはSARASAの0.5。

 

 これを黒・赤・青・緑・オレンジの5色揃えましょう。

 

罫線を引くための定規も欲しいです。

おすすめはこちら。 

ミドリ 定規 アルミ&ウッド 15cm 濃茶 42258006

ミドリ 定規 アルミ&ウッド 15cm 濃茶 42258006

 

 定規なのにおしゃれ!カッターでも問題なく使える金属製!

まぁ定規は自分の気にいってるものでもいいですが、装飾がうるさくないシンプルなやつで。

 

あとは小型のカッターとテープのり 

 

 

コクヨ テープのり ドットライナー プチプラス 3個 タ-D910-07X3

コクヨ テープのり ドットライナー プチプラス 3個 タ-D910-07X3

 

 プリントや資料を切り張りするのに必要です。

なるべくノートに一括管理できるようにします。プリントをそのまま保管しておくと散逸してしまうので。

 

そして、それだけの切り張りをするためには普通サイズのノートだとスペースが足りません。

A4サイズのノートを準備しましょう。

サンノート ノート A罫 A4 10冊セット 1614

サンノート ノート A罫 A4 10冊セット 1614

 

 スペースが広くとれるので、大きいプリントもそのまま貼れるし、授業後に疑問点や調べたことを書き込める、優れものです。

少し高いので、これは重要!!という授業・参考書・問題集にはこれを使いましょう。そうでないものは普通のサイズでいいです。

問題演習期にも役立つので、ぜひ早めに手に入れましょう。

 

そしてこれらのものをきちんと収納できる筆箱。

パンパンにならなければ気に入ったものでもいいのですが、装飾がうるさいものは気が散るし、飽きがくるので、シンプルなものがいいです。

おすすめはこれ。 

コクヨ 立てて使えるペンケース F-WBF115D

コクヨ 立てて使えるペンケース F-WBF115D

 

 立てて使えるので、机の上でスペースを取らない!そして開いてペン立てのように使えるので、いちいちがさがさしなくていい!

 

 そして授業ごとのプリントを一時的にストックするためにクリアホルダーを多めに準備しておくといいです。

 

 

ここまで準備をしておけば、万全!

細部までこだわった勉強道具を揃えておけば、勉強意欲も高まってきます。

 

プロ野球選手がバットにこだわるように、プロのヴァイオリニストが高価なヴァイオリンを選ぶように、プロ受験生として自分が納得いく道具を丁寧に使っていきましょう。

 

阪田健太郎ヒストリー 幼少期

1982年6月2日。広島県で誕生。2000gを切るほどの低体重児としてスリムかつスマートに生まれる。

幼稚園時代。NHK『人体の不思議』を見て、キラーT細胞とマクロファージのかっこよさに心酔し、祖母の買ってくれた本版を舐めるように読む。幼稚園の先生の「音が聞こえるのはなぜ〜?」という質問に周りが「耳ー!」と答えるなか、「外耳道を通って鼓膜を震わせ、それが耳小骨に伝わって、その振動が蝸牛のなかのリンパ液を震わせて、、、」とながなが説明をする。この伝説は天応めぐみ幼稚園で語り継がれた。この頃から空気が読めなかったことを示す逸話。

小学校低学年時代。読書好きで、週になんども呉の図書館につれていけとわめく子供。以前から小児喘息がひどく、夜間救急に行ったりや入院を繰り返したりしていた。夜、車で連れてってくれた父が、点滴中に読むためにマガジンとかジャンプとかをコンビニで買ってきてくれたのを覚えている(号がとんでいるので話はよくわからないけど、文字が読めればよかった)。入院中も進研ゼミのチャレンジをやっていたらしい。一日中勉強できて入院超楽しいっす!とか言ってたらしい。こないだ当時のお医者さんから聞いて、我ながらひいた。

そろばんや習字やスイミングやピアノなどさまざまな習い事をやっていたものの、そろばん以外は身に付かず。唯一身になったそろばんは小学校低学年で珠算1級・暗算2段(たしか)。計算なら誰にも負けないぜ!と思っていたさかた少年は、ある日授業での百ます計算早解き大会でU田君に惜敗。負けてなるものか!と思い、即日塾に通うことを決意。親に頼み込んでO州塾に入れてもらうことになる。4年生のころの話。

小学校高学年時代。塾に行くのが楽しくて仕方がない時期。早く行ったり残ったり塾の無い日も行ったりしながら先生にまとわりついていた。「先生、なんか問題ください」というと、適当に入試問題をワンセット出してくれたので解いて答え合わせをして質問して帰る。当時の先生が大好きで、良い先生に巡り合えてよかった。家での勉強は母親がついてスパルタで行われていたが、その甲斐あって成績は伸びていく。ラジオでオールナイトニッポンとか聞いてた記憶があるのだけれど、何時まで起きてたんだ、俺。まぁ勉強がんばった結果、スパ選組なる選抜クラスがあったのだが、そこに無事に入り、授業料は無料。親孝行。灘・ラサール・愛光とかも受けにいかせてくれて(行かせられて)旅行気分で写真を撮るも、宿の料理の写真ばかり。灘は不合格、ラサール・愛光は合格。寮生活への憧れもあったが、経済的な事情により断念。広島学院中学へ進学を決める。この時の塾の先生への憧れがのちの職業を決定することになる。

中学校時代。広島学院中学校に進学するも、しょっぱなからついていけなくなる。代数や幾何、英語、まったく何一つ理解できない。因数分解てなに?解の公式なんだこれ?Z会を始めたもののひとっつもわからなくて4月号から挫折する。とにかく授業がつまらない。なにも理解できない。太っちょで喘息もちだったので部活もできない。学校つまんない。質問にいこうにもなにを質問したらいいかわからない。進学校の環境に馴染めない典型的な生徒だった。中2のある日、英検3級受けたい人はあとで英語科研究室の先生のとこまで来い、ということだった。希望者だけ受ければいいものだったんだけど、なんとなく受けようと思って申し込みにいった、そしたらそこにいたO庭先生が、「お前なんか受かるわけないだろば〜か!」というようなことを言った。キャラ的にそう言うのが許されるような人ではあったのだが、これがめちゃくちゃ頭に来て、「いつかあいつを見返してやる、、、!」と固く決意するのだった。そこから英語をめちゃくちゃ勉強し始め、生活は英語一色になる。ラジオの英会話講座や、アルクの通信教育をやってた。学校の行き帰りの道は電車のなかはリスニング、市電に乗らず徒歩で20〜30分くらいかけて行き、ラジオ英会話のテキストを暗唱しながら歩く。学校の教科書に英語の雑誌の切り抜きを挟んで内職。隙間時間に英文解釈。この時期に吉ゆうそう『英語超独学法』を読み、國弘正雄・長崎玄弥・松本道弘などの英語の巨人の本を片っ端から読み、英語道にはまり込む。家ではひたすら音読とシャドーイングを繰り返していた。中2で英検3級、中3で英検準2級を取得。道を極める遠さを実感しながらも徐々に上達していく感覚が楽しかった。僕にとっての部活は英語で、生活のすべては英語を中心に回っていて、とにかく英語に惚れ込んでいた。始めたころは難しすぎたヒアリングマラソンも徐々に聞き取れるようになってきた。このころ英語の本を探しまくっていくうちに、ノートの取り方や参考書への取り組み方など学習法に関する本にも出会い、こちらも片っ端から読んでいく。他の科目にはまったく手をつけていなくてひどいもんだったが、学習法に関する知識だけは蓄積していった。

 

 

 

プロ受験生になろう Vol.1 難関大学を受験する覚悟

新年度を控えているので、『プロ受験生になろう』というテーマでいくつかの心構えをまとめていこうと思います。

 

まず、その前提として、難関大学に受験するにあたって、どれほどの覚悟をしておかなければならないのか。

 

漠然とこんな大学に行きたいなぁと考えているだけでは、どれほどの勉強をどこまでやればいいのかという計画が立てられません。目標を明確にするためにも、ゴールをはっきりと意識しておくことが重要です。

 

18歳人口がだいたい120万人ほど、そのうちセンター試験を受けるのが56万人ほど(平成26年度)。年度により多少の推移はありますがこのくらいの人数がまず受験に望むわけです。

 ここで、いわゆる難関大学とは

・「難関10大学」

(北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大)
・「準難関・地域拠点10大学」

(筑波大、千葉大、横浜国立大、新潟大、金沢大、岡山大、広島大、熊本大、首都大東京、大阪市立大)

・早慶ランク(早稲田大・慶應義塾大・上智大・東京理科大・国際基督教大)
・MARCH(明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)
・関関同立(関西大・関西学院大・同志社大・立命館大)

 

このあたりが難関大学と言われるところ、そして第一志望としてあがってくることが多いところですが、この大学の募集人数が

 

・難関国立10大学の募集人数:23,156人
・準難関・地域拠点国公立10大学募集人数:19,169人

・早慶ランク:23,097人
・MARCH:29,915人
・関関同立: 26,192人

計121529人

となっています。

ちなみに全国の医学部の総定員は8923人です。

あとは割り算の問題です。

 

難関国公立10大学を目指すならば、

上位4.1%

準難関国公立を含めれば、

上位7.5%

私立早慶ランクを目指すのであれば、

上位4.1%

関関同立までを含めれば

上位14.1%

医学部を目指すのであれば、

上位1.6%

 

国私併願者もいるので一概には言えないですが、だいたいこのくらい。

全18歳人口を考えればさらにこの半分。

とくに地方受験者が意識しないといけないのが、「全国」でということです。

「地域」でではない。まして「校内」でではない。

 

このハードルを越えるという意識をとにかく早く持たなければいけない。

プロアスリートになるよりはちょっと分がいい程度の割合しかない。

 

高校生活をエンジョイするのも当然人生のひとつの選択肢かもしれない。

だらだらテレビを見て、スマホをいじって、休憩の合間に勉強を少しして。休日は友達と遊んで。そうした生活を否定するわけではない。

 

ただこれは選択と覚悟の問題だ。

 

プロ野球選手を本気で目指すならば。プロのアスリートに本当になろうとするならば。どんなジャンルであれその道の狭き門を抜けプロを目指すのであるならば。

 

そのために捨てるものと選ぶものがある。

 

それだけの話だ。

 

難関大学を目指すというのは、同い年の人の中でももちろん、受験生の中でもプロの受験生になるということ。

 

同い年の人が楽しんでいる何かを諦めなければならない。

誘惑に耐えて耐えて耐え抜かなければならない。

 

周りが難関大学合格の人ばかりの環境であれば、少しは楽かもしれない。

そうでないならば、孤独な戦いを勝ち抜かなくてはいけない。

 

それがプロになるということで、一桁%のハードルを飛び越えるために必要な覚悟だ。

高3から、などと甘いことを言っている場合ではない。

高2だろうが高1だろうが、中学生だろうが、早すぎるということはない。

プロの音楽家、プロの棋士、小学生から始めてもまだ遅いと言われるような分野もたくさんある。

 

甘えを捨てて、無駄を切り捨て、自分の目標に向かってすべてを擲つ覚悟で。

 

学問一色に知識一色に青春を塗りつぶしてやろう。

スポーツなら良くて、恋愛なら良くて、友達なら良くて、部活なら良くて、

なんでそれが、勉強じゃいけないんだ。

 

打ち込もうと思ったものに一意専心打ち込んだその経験はどんなものであれ、自分の大切な宝物になる。

 

自分の選んだ未来を、自分の努力で、覚悟で掴み取れるように。

 

そうした意識をしっかりと心に宿して、プロの受験生としてトレーニングを始めよう。

 

 

参考

トップアスリートになる確率と、才能と努力の比率 | 為末大・侍オフィシャルサイト

上位大に入れる割合。 - Yahoo!知恵袋

志願者数・受験者数等の推移|大学入試センター

 

 

塾長・阪田健太郎について

  東京大学文科Ⅲ類・慶応義塾大学法学部・同志社大学経済学部現役合格。TOEIC980点(990点満点)。

東京大学進学後、教育の魅力に目覚め、中退。

サピックス代ゼミグループなど大手予備校・学習塾での対面授業のほか、映像授業、模試作成やベネッセ進研ゼミの教材作成。

大学での入試講演会・SPI対策講座や、TOEIC講座などで活動。

大修館古文全訳辞典映像講義担当。

 

趣味は読書・参考書集め。

好きな作家は堀江敏幸北村薫川上未映子西尾維新舞城王太郎森見登美彦柴崎友香松岡正剛・森田真生・水野敬也

百学連関をモットーに、あらゆる科目がつながっていく、知識が広がっていくことの快感を、高校生に伝えることを目標にしています。

尾道に惚れ込み、開校を決意。