(2/11改訂。編集中に一度うっかり削除してしまったので、トラバとかコメントとかはアレなことになってます。id:jituzonさんに『こんにちは。私とは一冊しか被ってなかったのでちょっと寂しいであります。』とのコメントと、http://d.hatena.ne.jp/jituzon/20050210のトラバを戴いていたのですが。やれやれです。)
「長門有希の100冊」についていえば、散発的なコメントがあるばかりで、結局は長門さんにとってどういう本たちなのか、もうひとつよくわからないあたりが好きです。
あと、わりと普通の女子高生というか文芸部の子が読みそうなラインナップが並んでいたのでおじさん安心しちゃったよ、という気がします。なんか聞いたことのある本ばかりだし。そこで安心する所がたぶん何かが衰えてる。
ちなみに「長門有希に挑戦!」は20冊でした。
(『魍魎の匣』『誰彼』『夏と冬の奏鳴曲』『世界SF全集12』『十角館の殺人』『ダンス・ダンス・ダンス』『鋼鉄都市』『真ク・リトル・リトル神話大系』『僧正殺人事件』『トンデモ本の世界』『ガダラの豚』『トリフィド時代』『カラマーゾフの兄弟』『吸血鬼伝承』『ブラウン神父の童心』『地球の長い午後』『エンダーのゲーム』『たったひとつの冴えたやり方』『たそがれに還る』『海がきこえる』。あと『法の書』はWeb上にあるやつ(英文)は読んだけど、インクの色やら装幀やらの指定が確かあったはずだから、紙の本じゃなきゃ不可ってことで)
こうしていると、どんどん「実は読んでない本」がバレていく気がするねえ。
で、俺を呼んだかい? というわけで揃えてみた。強いていえば、俺が世界と戦うための砂糖菓子の弾丸、あるいはドン・キホーテの面頬。時として、弱虫の泣き虫小僧の不良少年の手*1、とかまあそんなものだと思う。「実弾」なんて言い出したら負け。「どんな個人でも、この世に足跡を残さうと思へば、何等かの意味で自分の生きてゐる社会の協賛を得なければならない。言ひ代へれば社会に負けなければならぬ。社会は常に個人に勝つ。思想史とは社会の個人に対する戦勝史に他ならぬ。」(小林秀雄「Xへの手紙」)
本当のところ、読んできた本というのは足跡にも似て、望むと望まざるとに関わらずできていくもの(というのは、「読もうと思った本」と「実際に読んでしまう本は、しばしば一致しないから)ではあるのだけれど。