トップ > 中日スポーツ > 中部スポ > 一般スポーツ > 記事

ここから本文

【一般スポーツ】

オーシャンズFリーグ連覇 反撃しのぎ11度目栄冠、MVPは吉川

2019年2月25日 紙面から

優勝し喜びを爆発させる名古屋の選手たち=名古屋市港区の武田テバオーシャンアリーナで(布藤哲矢撮影)

写真

 年間王者を決めるプレーオフ決勝の第2戦が行われ、リーグ戦1位の名古屋オーシャンズが同2位のシュライカー大阪に3-2で勝った。2戦合計で1勝1敗、得点は5-5で並んだが、リーグ戦上位が優勝となる規定により、2年連続11度目の優勝を決めた。最優秀選手賞には、名古屋の吉川智貴(30)が輝いた。

 大阪の反撃を防ぎきり、吉川はピッチ上で全員と喜びを分かち合った。「ホームでの優勝は最高の気分。リーグ戦無敗なのに、プレーオフで負けられない。勝った瞬間はうれしいのと同時にホッとした」。引き分けも許されない戦いを制し、安堵(あんど)した。

 23日の第1戦に2-3で敗れた。「優勝するには勝つしかないと、考え方がシンプルになった」と吉川。チーム全員が勝利だけを求めて一丸で臨んだ。

 2-0とリードして迎えた後半8分、自陣の守備で吉川がボールを奪った。右サイドをドリブルで敵陣に入ると、相手守備が目に入った。「浮き球ならパスが通る」と判断し、ボールを預けた左のヴァルチーニョが3点目のゴールを決めた。

 「あの時間の追加点で、正直楽になった」。しかしその後、10分以上、GKを外して数的優位で同点を狙う大阪の猛攻にさらされた。後半17分には立て続けに2失点し、1点差に追い上げられた。吉川は常に守備の先頭に立った。「特に外国人には苦しんで、楽しもうと声をかけた。自分自身は楽しかった」。

 吉川は2012年に名古屋に入団し、15年途中に、世界最高峰のスペインリーグに移籍。2季、レギュラーとして活躍し、王座奪還を狙った昨季途中、名古屋に復帰した。日本代表でも中核を担うが、リーグ戦では9得点止まりだった。

 「MVPは得点王のヴァルチーニョだと思っていたが、自分のプレーが評価してもらえたことはうれしい」。控えめに喜んだが、アグレッシブな攻守で貢献した吉川は名実ともに、2連覇を支えた大黒柱だった。 (伊東朋子)

 ▽決勝第2戦(1勝1敗)

名古屋(リーグ1位) 3-2 大阪(リーグ2位)

(2戦合計の得失点差が並んだため、リーグ上位の名古屋が2季連続11度目の優勝)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ