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【格闘技】

谷口、リーチ短いが「どんな戦い方もできる」 26日世界初挑戦

2019年2月25日 紙面から

検診を終えポーズを取る谷口(左)と王者サルダール=東京都文京区の後楽園ホールで(藤本敏和撮影)

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 ボクシングのWBOミニマム級タイトル戦(26日、東京・後楽園ホール)に臨む同級2位・谷口将隆(25)=ワタナベ=と王者ビック・サルダール(28)=フィリピン=が24日、東京都内で予備検診を受けともに異常なしと診断された。リーチで6・5センチ下回った谷口は「どんな戦い方もできるよう準備してきた」と全く動じず、自信をにじませた。

 試合2日前、減量苦がピークとなる時期での対戦相手との初顔合わせ。ナーバスになりがちな予備検診でも、谷口は快活だった。

 「体調はバッチリ。減量も今朝起きてリミット(47・6キロ)まで数百グラムだった。王者にはもっとオーラみたいなものを感じるかと思ったけど、減量中のせいか感じなかったですね」と口もなめらか。世界初挑戦でも、心には余裕があった。

 理由は万全の準備だ。接近戦から中間距離、離れてのアウトボクシングまで多彩な作戦を用意してきた。「七色の作戦じゃないけど、引き出しは多い。相手がどう出てきても対応できるし、こちらから試合中に作戦をガラっと変えさせることも考えてます」と、井上トレーナー。プロ入り同期で同門のWBAライトフライ級スーパー王者・京口と比べ、入門時代から際立っていた器用さを世界奪取の武器にするつもりだ。

 「リーチ差も予想して手が長い相手とスパーリングしてきたし、試合はどう転んでも大丈夫。あと2日、世界チャンピオンになった自分を想像しながら気を抜かずに過ごします」。自信を新たにした谷口は、笑顔で検診会場を後にした。 (藤本敏和)

◆王者は減量苦?

 王者サルダールは、予備検診後に予定していた午後のジムワークをキャンセル。ロンタル・プロモーターは「もう十分に体重が落ちたため必要がなくなった。王者は普段から体重が48キロほどで減量の必要がない」と説明した。だが、当の本人は顔色が土気色で、声量も23日の公開練習時を下回るかぼそさ。その様子を見た谷口担当の井上トレーナーは「減量苦がないって絶対ウソですわ」と、ニヤリだった。

 

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