竜外野争い　遠藤、アピール犠飛

　決勝点をもたらしたのは遠藤だった。４回、京田の適時打で同点に追い付きなおも１死二、三塁。この好機に右犠飛を放った。

　大島に代わって途中出場し、この日初打席。１ボールからの２球目を積極的に打ちにいき、与田竜のオープン戦初勝利をたぐり寄せた。与田監督は「プレッシャーのかかる場面でしたが、何とかどの形でもいいという中、結果が出たのが良かった」と目を細めたが、遠藤は浮かれることなく「これを継続してやっていければ」と気を引き締めた。

　７回の第２打席には右前打を放ち「しっかりミートすることができました」と手応えは口にしたものの、平田、大島、アルモンテがいる外野は激戦区。「走攻守、全部でアピールしていきたい」。５年目の外野手が、懸命のアピールを続けていく。　（井上洋一）