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【ドラニュース】

目の色変わった京田が仕事 与田竜オープン戦初勝利

2019年2月25日 紙面から

中日-阪神 3回裏無死、右二塁打を放ち一塁を回る京田=北谷球場で(高岡辰伍撮影)

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 背番号1が、与田竜にオープン戦初勝利をもたらした。中日の京田陽太内野手(24)は、24日の阪神戦(北谷)で2本の二塁打を放ち、逆転勝利に貢献。リードオフマンとして役割をきっちり果たし、与田剛監督(53)を喜ばせた。

 京田がバットと走塁でみせた。昨季は8打数無安打と苦戦していた藤浪から2本の長打。どちらも俊足を生かした走塁で、得点につなげる大活躍だ。

 0-2で迎えた3回、先頭打者で打席に立つとカウント2ボールからの3球目の直球を強振。打球が右前に落ちるとちゅうちょなく一塁を蹴った。スライディングをして間一髪で二塁を陥れ、3番・大島の一塁へのゴロが野選を誘って生還。4回には無死一、二塁で同点に追い付く快打を右前に放つと、右翼手が捕球にもたつく間にまたも二塁に到達した。

 強気な走塁には緻密な計算があった。試合中はやんだものの朝から降り続いた雨でグラウンドはぬかるんだ状態。野手の足元は不安定で、ボールも転がらないと頭に入れていた。いずれも中堅寄りの右翼前への浅い当たりでも、打った瞬間に「いける」と確信。雨水を含んだ土に足が取られないように気を付けつつ、自慢の足をとばした。

 「常に先の先の塁を狙っているので。当たり前ですし、普通ですね」と京田。それでもグラウンドの状況まで熟知した走塁に与田監督は「きょうのグラウンド状態で野手の動きがうまくいかない。その一瞬の動きを見逃さなかった」と高く評価した。伊東ヘッドコーチは「ケガなくここまで来ていて、メンタルも充実している」と心身ともに順調な調整ができていることを指摘。その上で「根尾効果ということもある。目の色が変わった」と要因の一つを挙げた。

 新生ドラゴンズとして、練習試合を含めて今季初となる日本のプロ野球チームからの勝利。与田監督には亀沢からウイニングボールが手渡された。ただ記念すべきオープン戦初白星も、喜びはこの日限り。課題と向き合い、反省も重ねながら、開幕に向けて一歩一歩進んでいく。

 

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