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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】ノリさん力説「平田も福田も30発打てる!」

2019年2月25日 紙面から

福田(右)と話す中村紀洋さん=北谷球場で(高岡辰伍撮影)

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 記者席の最前列に通算306発の広沢克実さんと、304発の池山隆寛さんが並んでいた。1990年代のヤクルトをけん引したイケトラ砲の背中を見るだけで、僕のテンションは上がっていた。そしてスタンドの解説席にいたのが404発の中村紀洋さんだ。「生涯現役」を宣言していることもあり、仕事でキャンプ地を訪れたのは今回が初めてだという。

 試合後。空港に向かう直前の中村さんと、野手12人による本塁打競争を見ながら話した。

 「ホームランってね、狙い続けないと打てなくなるんです。僕は追い込まれるまではひたすら狙ってました。打ち損ないがヒットって感覚ですから。不思議なもので、相手に怖いって思わせたら、逆に打てるところに球は来るんです」

 フルスイングのイメージが強い中村さんだが、打撃、いや本塁打理論は緻密。その考えを動画にしたのが「N’s method(エヌズメソッド)」だ。阪神の4番候補・大山が昨夏に入門。9月に月間8本塁打と量産し、一躍有名になった。

 「大山くんと実際に会ったのは今日が初めてです。見てくれていたのは知っていたので『わかりやすい?』って聞いてみたんです」

 まるで『今でしょ!』で有名な某予備校のように、対面授業がなくとも師弟関係が成立する時代になった。ちなみに福田も昨オフに父に勧められて「N’s method」をチェックした。

 「ドラゴンズなら平田くんは3割3分、30本、福田くんだって僕よりパワーある。30本打てますよ。僕は小細工していただけですから」。中村さんは謙遜したが、もちろん小細工ではなく技術である。昨季の平田が9本、福田が13本。「コツさえわかれば飛ぶんです」と中村さんは力説した。

 本塁打競争(平田は不参加)に話を戻す。野手同士が投げ合って、1人8スイング、計96スイング。フェンスを越えたのはわずかに4本だった。本塁打は野球の華。もっと咲かせてもらいたい。

(渋谷真)

 

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