【一般スポーツ】Wリーグ三菱電機が決勝王手 攻守に渡辺亜弥、胸張る躍動2019年2月24日 紙面から
女子バスケットボールの第20回Wリーグのプレーオフ準決勝は23日、愛知県豊田市のスカイホール豊田で第1日の2試合があり、三菱電機(レギュラーシーズン3位)はトヨタ自動車(同2位)との愛知勢対決に81-58で先勝した。史上初の11連覇を狙うJX-ENEOS(同1位、千葉)は、デンソー(同4位、愛知)に81-54で快勝した。試合は2戦先勝方式で決勝進出を争う。 初の決勝進出に王手をかけた。三菱電機が、トヨタ自動車に23点差を付けて大勝。16年ぶりに準決勝に勝ち上がった勢いのまま、レギュラーシーズンで2敗と苦戦した相手を翻弄(ほんろう)した。古賀京子ヘッドコーチ(HC、42)は「選手が気持ち良くやってくれた」と表情を緩めた。 スタメン5人全員が2桁得点を挙げる活躍。第1クオーター(Q)は接戦だったが、第2Qは激しい守備からボールを奪い、連続得点につなげた。第3Q終了時点でリードを28点まで広げた。
「いい形で出だしから入れた。我慢すべきところを我慢し続けた結果」。17得点11アシストの渡辺亜弥(26)が胸を張った。 古賀HCがポイントに挙げた相手の3ポイントシュートへの守備と、リバウンドでも奮闘。3ポイントシュートは27本打たれたものの、成功は4本に封じた。 「打たれる前に頑張る。簡単にはいかないけど、少しでも悪いシュートを打たせようとした」と古賀HC。指先のわずか数センチでも粘り強くプレッシャーを掛けて、ミスを誘った。リバウンドでも、相手の38を上回る46。狙い通りの展開で、大事な初戦を取った。 初の決勝が懸かる24日の第2戦。渡辺は「きょうのようにはならない。先手を取りたいけど、我慢の時間も自信を持ってやりたい」と意気込んだ。新たな歴史を作る一戦に挑む。 (麻生和男)
|