【プロ野球】巨人・菅野、あれッ! 初実戦2イニング2失点2019年2月24日 紙面から
◇オープン戦 楽天6-3巨人楽天は田中が3回に中越えへソロを放って長打力を発揮し、外野の定位置獲得に前進した。4番候補の新外国人ブラッシュは2回に菅野から中堅左へソロを放つなど2安打。巨人の開幕投手の菅野は2イニング2失点で制球に課題を残した。 ◇ 球界を代表する右腕にとっても、今季初の実戦は別物だった。巨人・菅野が先発し、2イニングを2失点。自慢の制球力が影を潜め、「意気込み過ぎて、あんまり自分をコントロールできなかった」と苦笑いした。 珍しい光景だった。先頭打者への初球が抜けるなど、捕手の構えたミットから大きく外れる逆球が続出。1回は3人で抑えたが、2回は先頭のブラッシュに、シュート回転して甘く入った真っすぐをとらえられ、中越え本塁打された。「一つ一つのボールが納得いくものではなかった。収穫は試合で投げたということだけ」と吐き捨てるように総括した。 ブルペンから調子が悪かった。巨人で初めてバッテリーを組む炭谷に、試合前から「きょうは荒れると思います、すみません」と謝罪。試合中も「投げながら本来の感覚を呼び戻そうとしたけど、なかなか…」とじくじたる思いを抱えたままだった。 投げ合う予定だった則本昂は直前で登板回避。自身は不満いっぱいの内容に終わった。「修正点は分かっているし、繰り返すようなら話にならない。彼(則本昂)もしっかり治して、シーズン中に良い勝負ができたら」。当人同士も楽しみにしていたレベルの高い投げ合いは、6月の交流戦までお預け。そのときは、本来の姿で戦いたい。 (小林孝一郎)
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