春名風花

先日ダルカラの『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』谷チーム観劇。 井上母さん塚越父さん凄かった!! ゆき男≒わたし。心臓痛たた。違いは好きなことを諦めないこと。自殺しないこと。頑張(って)る。よし子は“親ないし配偶者はそうあってはならない”代表。どうしてそうなった。変えるのは自分しか。

前半で大笑いした後、終盤の猫ちゃんズとお父さんのシーン。 お父さんの姿が、昨日の90分の中で一番泣けた…。なんか、もうお父さんの絶望というか、力をなくしていく姿にそのもので。私的には昨日の一番のハイライトだった。（続きは後ほど）

→会場に入った時から、舞台の上で俳優さんが場内案内してるし（笑）。 開演してからも驚きの仕掛けがあり（あんな演出も初めて観た）、一瞬も舞台から目が離せない。 もちろん再演の時から意図的に変えたのだと思うけど、とにかくくろねこちゃんがパンクというかロックというか！→

ダルカラ『#くろねこちゃんとベージュねこちゃん』谷さんver. 作者が演出するのだから、好きな俳優さんがもちろん揃っていて。数年ぶりの百花さんくろねこ、井上さんのお母さん、そして俳優としての春名風花さんをはじめ、若手の方達対ベテラン勢がどんな風に物語を作るのか、楽しみだった。→

『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』からは逸れるけど、福島三部作の日程発表になったのすっげ〜〜嬉しいです。 第一部の福島初日〜東京公演と観てきたので、二部と三部大千穐楽もしっかり福島で観納めたい。

なんだろう、2匹が「バイバーイ！」って笑って去ったとき、泣いてしまったのがどういう感情なのかは、今後も咀嚼していきたい。

結局自分は誰に心を寄せて観たかというと、ネコちゃん ここ数日、フォロワさんのネコちゃんが生死の境をさまよったり、悲しいネコ漫画を読んだりしたせいで、冒頭のネコちゃんたちが外の世界の話をするシーンだけで涙目。最後に2匹が「バイバーイ！」って去るシーンでボロ泣き。

井上さん演じるよし子さんのキチっぷり（何と表したらいいのか分からん）も圧巻でした。 くろねこちゃんとベージュねこちゃんが丁寧に過去を演じ、それをよし子さんがウフフと見守ることで、そのキチっぷりが3倍になって伝播してくる。でも井上さん母だった。立派なお母さんだった…

30余年の私の人生には、共感出来る境遇の登場人物はいなかった。なので割とフラットに90分を満喫出来たんだけど、終盤、春名さんのとも美がしんどいすぎた。 私ガチガチの長女で抑圧されたこともないけど、共体験を飛び越えて抉ってくるのは役者の力量なのか演出なのか、全公演観て確認したかったな…

偶然だけど猫の日にダルカラ「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」谷さんチーム観劇。井上さんのよし子役がとてもとてもよかった。お母さんって家族に愛されてる存在として描かれていることが多い気がするから新鮮だったし、リアルだなと思った。他のチームのも観たかったー。

ダルカラ『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』。でも受け入れられないとしても、別にそれは悪いことではないと思うし。憎いわけではなく、ただ一緒にいられないだけ。そういう関係もある。距離を置くことだって愛だと思う。そんなふうに、やっぱりどうしても自分の家族のことを考えちゃう作品だ。

ダルカラ『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』。でもそのことを友人と話したとき、友人は「安易に救いを描かれたらそれこそズルい」と言っていて、娘だからこその許せなさもあるよなあと思った。どちらにも寄り添えるように、けん太に赦しを、とも美には許せなさを割り振ったのかな、なんて。

ダルカラ『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』。井上演出Verを観たとき、けん太は母に心を寄せていて救いがあるのに、とも美は最後までキリキリしていて救いがなくて、谷さん、もしくは井上さんズルい！と思った。自分は娘だから、娘として、母を受け入れたい気持ちがあるから。

ダルカラ『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』。井上演出のとも美は論理的に物事を考えるタイプに見え、ふんわりした井上演出のよし子とは根本的に合わないよなあと思った。距離置くの正解。そして最後まで神経質に張りつめていて「人と一緒に仕事するの無理だし！」という言葉にリアリティある。

ダルカラ『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』。谷演出と井上演出で一番違って見えたのが妹のとも美。谷演出のとも美は母と衝突があっても、なんだかんだ母を心配していると思う。若さゆえの頑なさがあるけど、いずれ経験を重ねたら母とも、周りともうまく折り合っていけそう。

②もうストーリーも分かったうえで観ているので、初めから辛い。逆に泣けない。痛い。ただ、それが良い。それを演劇でやるのが良い。演劇だから良い。演劇を続けることにした今だから、辛いの分かってても選んだ自分だから、前回より刺さるものがある。また5年後、10年後に観たい。

DULL-COLORED POP『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』(谷さん演出)観劇。①どうしても観ておきたかった。観なければならなかった作品。再演版を王子スタジオで観た時に号泣して、勢いで台本全部セットを買ったのが懐かしい。いまだに人生ベスト10に入ってくる作品の１つ。