9割以上の子どもが勉強しちゃう。Z会「タブレットコース」の工夫を聞いてみた

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  • author 小暮ひさのり
9割以上の子どもが勉強しちゃう。Z会「タブレットコース」の工夫を聞いてみた
Photo: 小原啓樹

紙をディスプレイに変えただけ。じゃないのです。

突然ですけど、みなさん、小学生くらいのころって家でどのくらい勉強していました? 自慢じゃないですけど、僕は宿題さえ片付けたらゲームパッドを握ってましたね...まあ子どもの興味って移ろいやすいですからね。ね?

通信教育の「Z会」はそんなムラっ気のある子どもたちに向けて通信教育の教材を作っているわけですが、中でも最新の「タブレットコース」の教材には子どもが自分で勉強するようなメカニズムがいろいろあるそうなんです。なんでも、添削問題の提出率が100%(!)に近いときがあるとか...

塾みたいな環境を用意するならともかく、ご家庭でどうすれば子どもを勉強に集中させられるのでしょう? 最新のタブレット学習は、紙を使った学習スタイルとどう違うの? そして、そこからはどんな力が身に付くの? いろいろ気になります。

そこで今回、Z会のタブレットコースを作り上げた、二人のキーパーソン。教材作成を担当している今里さん、システム部分を担当していた関田さんにお話を聞いてみました。

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Photo: 小原啓樹

今里 真さん(写真右)…小学生コースの教材全般から、中学受験コースの教材まで。さまざまなコースの教材を作っているZ会小学教材のオーソリティー。好きな教科は理科。

関田 俊哉さん(写真左)…タブレットコースのシステム部門として、外部ベンダーと連携して開発のメインを担当したタブレットコースのコンダクター。好きな教科は理科。

「まわりの生徒を意識させて」モチベを上げる

──最初にうかがいたいんですが、Z会タブレットコースの添削問題の提出率って実際どれくらいなのですか?

今里 月や添削問題の種類によって違いますが、9割からほぼ10割に近いこともあります。私も驚きましたが、タブレットコースの添削問題の提出率ってすごく高いんです

──僕は通信教育を積んでしまったこともあるのに...どうして提出率が高いんでしょう。

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教材の進み具合を日本一周や世界一周にたとえて表示する「かくとくぷちぽ画面」。他の子どもがどのあたりにいるか、わかるようになっています。
Photo: 小原啓樹

今里 単純ですけど、やっぱりモチベーションの喚起ですね。タブレットコースでは、1つ学習すればポイントがもらえて、まわりと達成度を比べられるという試みがあって、それがモチベーションアップになっていると思います。

──え?そんなシンプルなしくみなんですか? ログインボーナスみたいなものがあるのかと思っていました。

関田 ゲームみたいにするつもりはないです(笑)。勉強が進んでいる子たちがどの辺りに集中しているのか、自分がどのあたりにいるのかを伝えることで、まわりの生徒たちとの競争も意識させています。

──他の子どもの存在を知らせるんですね。

今里 大人から見ればこんな進行度なんて、どうでもいいじゃん? って思うかもしれませんが、子どもにはほどよいモチベーションになるんです。

小学生は説明書を読まない。この問題を解決するには?

──子どもの集中力ってムラがあると思うのですけど、タブレットコースではどうやって集中力を保つのでしょう?

関田そうですね、デザインという意味で特に重視したのがシンプルさです。画面がごちゃごちゃしてしまうと勉強以外のところに興味が移ってしまうので、なるべくシンプルに、しかし飽きのこないデザインにしました。

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紙の教科書のように見開きに複数のトピックが並ぶのではなく、タブレット教材は1画面1トピックのシンプルさ。
Photo: 小原啓樹

関田記憶にあると思いますが、小学生って説明書を読まないんです。なので画面を見れば「どこを押せば何が起こる」か分かるようにしています。同時に、ある程度は楽しく見られるようUI/UXもデザインをしています。

──紙の教材と違って、1画面に出ている写真や文字が大きくて見やすいですね。その辺もやはりこだわりがあったんでしょうか?

今里はい。写真や図版はかなり充実しています。所々にタッチすると答えがわかったり、キャラクターがしゃべるといったギミックも取り入れていますね。また、映像を見られるというのも、紙にはない良さです。

──こうした動きがあるのって面白いですよね。今の子どもってYouTubeを見たりして、タブレットの操作にある程度慣れていますけど、そうした普段使われているようなサービスも参考にしたのでしょうか?

関田どちらかというと、子どもたちのタブレットの使い方を見てこういうデザインにしたところはあります。その上で大事にしている部分としては、やはり勉強に集中できることです。学習するときに気が散らないとか、何をすればいいか迷わないとか、起動したらすぐ勉強できる。といったところを意識しています。

ゴールは同じ、アプローチが違う。紙の教材とタブレットの教材の違い

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タブレット教材には文字認識エンジンが搭載されています。書いた文字はすぐテキストになる仕組み。
Photo: 小原啓樹

──設問によってはタッチペンで答えを記入するシーンがありますよね。これってすべてタイピングじゃダメですか?

関田教材を作る側からとしては、やはり書きながら考えさせたい。開発する方としては文字認識エンジンの搭載は大変なんですけど。答えの中で文字を書いて、そこで漢字を覚えていくフローもありますし、やっぱり書くことがあっての教材だと考えています。

──書くこともあるということは、Z会の紙の教材と、このタブレットコースの教材というのは、ほぼ同じ内容なのでしょうか?

今里 いわゆる「学力の到達度」で言うと、タブレットの教材であっても紙の教材であっても同じ力が付くというのは大前提です。タブレットならではというと、たとえば練習問題で間違えた問題の解き直しをさせるという「解き直し機能」があります。これは間違い方によって出てくる問題が変わるんです。コースの設計にも違いがあって、紙のコースは「スタンダード」「ハイレベル」という2つのレベルを申し込みの段階で選ぶようになっていますが、タブレットコースはその必要がありません。

──つまり、タブレットコースにはレベルがないのですか?

今里 はい。タブレットはなぜレベルを選ぶ必要がないかというと、実は問題の出来不出来に応じて、次に出てくる問題が変わるんです。その機能は普通の練習問題だけではなく、添削問題にも盛り込まれています。

──あ! コースの自動分岐ですね!

今里 そうです。しっかりできる教科であれば難しい問題がどんどん出てきますし、そうでなければ普通の問題が出てくる。子どもたちそれぞれ、教科によってやっぱり得意・苦手ってありますし、同じ教科でも単元によって理解度は違うと思いますので、そういったところはアダプティブに。1人1人に合った学習ができるところは、タブレットならではの良さかなと思っております。

計画を立てるところからが勉強です! 最初の1歩「自動スケジュール機能」

──子どもって放課後にやりたいことがいろいろあると思いますが、どうやって机に向かわせればいいんでしょう? 近ごろの子どもだと、習い事でも忙しいイメージがありますけど。

今里 今の小学生は月曜日は水泳、水曜日はピアノ、みたいな忙しさもあるみたいですね。そこに関しては「自動スケジュール機能」というものがあるので、活用してもらえると無理なくできるかなと思っています。

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Image: Z会/Shutterstock

──勉強の予定を自動でスケジューリングしてくれる?

今里 はい。最初に「この日は習い事がある」と設定すると、自動的に全部の学習がちゃんと進むような形でスケジューリングされます。ただ、スケジュールどおり進むお子さんはもちろんいるんですけれども…。

──たぶんいかないほうが多いですよね(笑)。そうなると?

今里 そういった場合でも、ちゃんとリスケを自動的にしてくれます。もちろん自分でやってもいいんですが、ふつうたとえば、算数の第1回を修得できないと第2回は理解できませんよね。そうした学習順序もちゃんと考慮します。

──えっ、すごいじゃないですか。自動でリスケ! 僕の仕事にも取り入れたいくらいです。

関田通信教育なので、なるべく自由度を出しつつですね。習い事も大事なので、その邪魔もしない。また、学習の管理の力を付けさせたいっていうところもありますね。

──夏休みの宿題を溜め込んでいて、ドカっと後半に押しやっていた当時の僕に聞かせてあげたい言葉です…。

勉強をチェックする親の負担も軽減できる

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Photo: 小原啓樹

──タブレットコースの子どもたちって、どういったシチュエーションで学習しているんですか?

今里もちろん家庭によってまちまちですが、たとえばリビングで、保護者の方が見ているところで学習するケースはよく聞きます。

とはいえ、共働きのご家庭もあると思います。そういった場合、お子さん1人で勉強を進めても、学習の達成度が保護者の方のアプリに通知されます。こうして、「ここまでできた」というのが簡単に共有できるようにしました。

──タブレットアプリと聞くとゲームのイメージも強そうですけど、保護者の方の意見はどうでしょう?

関田保護者の方からはデジタルだと丸付けの手間がないので、そこが非常に楽になったっていう声がありますね。紙のコースのほうでもお子さん1人で丸付けできるようにくわしい解説をつけていますが、自分に甘く採点しちゃいがちですし。そうした保護者がチェックしていた部分が、デジタルだと正確に判定されるので、その負荷は明らかに減りますね。

──共働きの家庭も多いですし、忙しい保護者にとってもメリットがあるんですね。

関田保護者の方の声で面白いなと思ったのが、紙だと子どもが遊んでるのか勉強してるのか分かりませんが、タブレットで勉強をしていると、音で勉強の様子がわかるとおっしゃってました。

──音ですか?

関田問題へ正解した時や間違った時など「ピンポーン」みたいな音が鳴るんです。なので、保護者の方がちょっと離れたところで家事をしながらでも、タブレットの音で「ああ順調だな」とか、「ちょっと手こずってる?」みたいに気付けるのが便利だと。

これからの未来、学習はどう変化するの?

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Photo: 小原啓樹

──タブレット学習に限らず、現代は学習への取り組み方が大きく変化しつつあります。Z会の教材も進化していくんでしょうか?

今里 今までは入試においても、学習は知識中心のいわゆる「認知スキル」が重視されていました。しかし、今後求められているのは、どちらかと言えばいわゆる「非認知スキル」です。課題を解決するとか、チームで何かをするとか、今まではかり辛かった、答えが1つでないものに対する教育が今後は絶対に普及してくると思っています

Z会では、今までも記述だったり教科融合だったりと、知識をただ覚えただけでは太刀打ちできないような力が付く教材を提供してきましたが、これからもよりいっそう強化していくつもりです。同時に、こうしたデジタルのものを使うことによる利点も活用したいですね。

ついでに言うなら、タブレットコースでは学習ログも取っています。今までは添削問題だけが理解度を調べるほぼ唯一の手段でしたが、タブレットであれば、普段の学習において理解できているのか、そうでないのか。そして、ひょっとしたらそれは問題が悪かったのか?その前の説明が悪かったのか?という可能性も検証できます。そういった改善が日々行えるのは非常に大きいです。

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Photo: 小原啓樹

関田小学生のカリキュラムだと、担任の先生が英語もプログラミングもとなってくると…。大変ですよね。ひょっとしたら、そんなには与えきれないみたいなところもあるんじゃないかなと思ってるので、その辺りもZ会の教材でフォローできるといいかなと思っています。

たとえばですが、今でもタブレットコースでは「総合学習」といった学習項目があるのですが、そこでは、発表する内容を文章で書かせる。といった内容もあって、かなりレベルの高い解答が来ることがありますよ。

──まさか親が書いてるんじゃないか?みたいな?

関田そこまでではないですけど、たとえば「自分がきれいだと思う形を考えて、その理由を書きましょう」なんて問題では面白い解答が来て感心しました。

──いい問題ですね、それ! 解答も気になります。

関田「点対称」や「線対称」という言葉を知らない状態で、きちんとその概念を書いていました。そうした、ハイレベルな子どもが出してきたものについて、みんなで共有することで学び合いになり、より高めていく。といったところが今後もっとできていけると面白いのかなと思ってますね。


見る・聞く・書く、そして考える。Z会がデザインしたタブレット学習は、デジタルならではの利点がふんだんに取り入れられた学習スタイルでした。そして子どもたちのモチベーションも高いっていうんだから、デジタル大好き・勉強嫌いな僕からしたらミラクル100連発くらいのお話。

今の子どもってみんな学習に前向きなのかな? とも思ったんですが、話を聞いて、教材を見てわかったのです。そうさせたのは、UI/UXへのこだわりであったり、出題の工夫であったり、解答方法であったり、子どもたちのモチベーションを上げる仕組みであったり。こうしたタブレットによって得られる付加価値を最大限発揮して、学習への成果へと転嫁させています。これはまさに通信教育に熟練したZ会ならではの成果です。

もし、自分が子どもの頃にこの学習スタイルがあったら…。と思うと、もうちょっと勉強にも前向きになれたんじゃないの? もっと効率よく勉強できたんじゃないの? って思っちゃうんですよね。

今の子どもたちが羨ましくも思えてしまいます。オブラートに隠さず言わせてもらえば…

タブレットで楽しく勉強できるなんて、ずるいじゃん。 ぼくはあと30ねん、おそくうまれたかった!

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Source: 小学生タブレットコース 小学3・4・5・6年生向け タブレット体験サイト