中日ドラフト5位新人の垣越建伸投手(18)=山梨学院高=がレジェンド左腕直伝の宝刀習得に乗り出している。50歳まで現役で投げて通算219勝を挙げた山本昌さん(53)から伝授されたスクリューボールを試し始めたのだ。
主力の左腕へと成長するために、完全無欠な変化球を覚えたい。どん欲な姿勢で臨んでいる垣越は今キャンプ序盤、山本昌さんから直接スクリューの握り、リリースの仕方を教わったという。21日にブルペンで試してみた。思うような球筋は描かなかった。
「まだまだ投げられるボールではありません。遊びです。人それぞれ感覚が違うし、山本昌さんと同じようには投げることはできません。まずは遊び感覚から。そこから始まると思います」
22日は連日のブルペン入り。今のところ持ち球はカーブとスライダーだけとあって、これから本格的に取り組む球種だ。
課題としているフォーム固めにも波がある。小笠原2軍投手コーチは「きのうは肘が上がり良い投げ方で良い球を投げていたのに、一日たったら忘れちゃったみたいな感じ。腕が下がっていた。タテ振りにしていかないと肘を痛めるリスクがある」と指摘。この矯正点が改善できてフォームが安定すれば、キャンプ終盤にはフリー打撃登板へ進める計画だ。 (吉川学)