舌の半分以上を切除する大手術開始…堀ちえみさん 手術後「声」はどうなる?
- 「舌の半分以上」と「首のリンパに転移した腫瘍」を同時に切除
- 切除した部分に「お腹」「太もも」の組織を血管をつなげて移植
- 舌の周囲の筋肉を鍛えるリハビリで「会話」「食事」も回復可能
「舌の半分以上」と「首のリンパの腫瘍」を同時に切除
2月22日舌がんの大手術にのぞんでいる堀ちえみ(52)さん。朝8時に「行ってきます」というタイトルでブログを更新した。
今はベッドの上で、
ストレッチして身体を伸ばしながら…
克服出来た後の自分をイメージ。
やりたい事、たくさんある!
夢だって、いっぱい持ってる!
そのやりたい事や夢の全ては、
病気になる前の私からみれば、
とても小さくて些細なものばかり。
でも今の私にとっては、
「生きていく」うえで、とても大切な事なんです。
夢を叶える為の最初の一歩が、
もうすぐ始まります。
(堀ちえみさんのブログより)
舌がんの手術は、夢を叶えるための最初の一歩と手術にのぞむ直前の22日朝8時、前向きな気持ちをつづった堀ちえみさん。
堀さんの所属事務所によると、手術は22日午前に予定通り始まり、終わり次第家族がブログで報告するとしている。
堀さんが受ける、舌がんのステージ4の手術では「舌の半分以上」と「首のリンパに転移した腫瘍」を同時に切除。「口腔外科」と「形成外科」の合同チームにより行われ、12時間以上かかるとブログで説明している。
声が暫く出せない…“家族の絆”で大手術にのぞむ
病室には夫と、社会人の息子、さらに名古屋からも家族が駆けつけた。
昨日の最終の新幹線で、名古屋から飛んで来てくれたそうです。家族の絆ですね。
(堀ちえみさんのブログより)
舌がんを公表した3日前のブログでは「かなり厳しい状況です」とつづっていた堀さん。夫と7人の子供たちの“家族の絆”で手術に挑む。手術前夜の午後8時に更新したブログでは…
手術にあたり、
いろいろな検査や説明を受けました。
手術は勿論ですが、
術後に向けての説明もありました。
手術後暫くは、声を出す事ができません。
(堀ちえみさんのブログより)
舌を切除する手術のため、術後すぐには会話ができないという堀さん。手術前夜はお見舞いに訪れた娘といろいろな話で盛り上がり「頑張ってネ」と声をかけられると2人でハイタッチしたという。
暫く話せなくなるので、
他の子供たちには電話をしました。
子供たちからの、「頑張って」の言葉。
それぞれの声が、耳に残ってる。
(堀ちえみさんのブログより)
舌の周囲の筋肉を鍛えるリハビリで「会話」「食事」も回復可能
舌がんに詳しい昭和大学歯科病院口腔リハビリテーション科の髙橋浩二教授に手術について聞いた。
髙橋浩二教授:
堀ちえみさんも最初は言葉がしゃべれないとおっしゃっていたようですが、それはのどに穴を開けて、チューブを入れて誤嚥防止のために気道を確保すると(声が出せないと)いうこと
髙橋浩二教授:
ただ咽頭・声帯自体をいじるわけではないので、気道確保の穴を閉じてしまえば今まで通りの声は出ます
また、切除した舌の部分には、「お腹」や「太もも」の組織を血管をつなげて移植するという。
髙橋浩二教授:
残った健康な舌は動きますので、その動きに追従して動くことによって、言葉だとかのみ込みはかなり術前の状態に近くなります
組織の残り方で個人差はあるものの、舌の周囲の筋肉を鍛えることで、「会話」や「食事」など、これまでの生活を取り戻すことができるようになるという。
髙橋浩二教授:
リハビリの開始時期としては早い方で術後から10日ぐらい。機能を高める訓練と今ある機能をそのまま使う訓練の二本柱でやっていく。例えば(切除した)こちらから食べ物がいくよりも、(残った)こちらから食べ物がいった方がいいので、例えば傾いて飲んだり、今ある機能を使って何とか飲んでいただく
髙橋浩二教授:
堀ちえみさんが復帰されることによって、同じような病気の方が勇気づけられる。すごく熱いメッセージ、ポジティブなメッセージ。本当に大変なんですけど、それを乗り越えて、そういった役割をぜひ果たしてほしい
(プライムニュース イブニング2月22日放送より)