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伏見稲荷大社で神隠しにあったからレポしてみた

@ha_yu_0919
葉湯は小説を書きなさい🐍🌱♨️
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2019-02-22 07:36:02

どうにも不思議でたまらないのでだれか…解説してください…。記憶力が乏しいので多少記憶が前後したりしますが、こんな流れでした…。

2月某日、この日の京都は雨でした。

北海道から観光で京都に来ていた私はこの日、午後からフォロワーさんと大覚寺へ、そのあとカラオケに行きました。本来、この後宿泊先へ向かう予定でしたが、私は今回の京都旅行で夜の伏見稲荷を見に行きたいと思っていたので、この日行く予定ではなかったのですが、カラオケもそろそろ疲れが見え始めていたことだし、気分転換のも兼ねて伏見稲荷大社へ向かったのです。外へ出ると、あんなにザアザアだった雨は嘘みたいにピタリと止んでいました。

幻想的な雰囲気のある稲荷伏見に到着し、普段見ることができない光景にワクワクしていましたが、しかしこの後、現実では起こりえないような体験をする羽目になるとは、この時の私には思いもよりませんでした。

駅から降りてすぐ、目の前の伏見稲荷大社の鳥居までたどり着くと、辺りにはパラパラと観光客がいました。さすが世界的な観光地、こんな時間でも人がいるんだなあと、関心しながら、入り口のおいなりさんと鳥居を記念がてら写真をパシャり。この時の時刻は20時30分。すっかり日も暮れ、辺りも暗く、雨で濡れた境内の灯りが鳥居の朱色をぼんやりと幻想的に照らし出し、まるで異世界のような不思議な雰囲気を漂わせていました。

幻想的だなあ、なんて思いながら坂を登りながら手水をして本殿の方へ。
本殿へ近づくに連れて私はある違和感を感じました。ずっと誰かに見られているような威圧的な視線です。「気持ち悪いなあ、なんだろう」と思いながらもライトアップされ雨水に光る朱色の桜門に感動しながら、近づくに連れてその視線の正体がすぐにわかりました。向けられる視線の方をパッと向くと、桜門の横にいる大きなお稲荷さんが私を見下しているのです。あまりにも威圧的でまるで品定めでもするかのようにジッと見つめるものだから私は怖くなってずっと見ていられず、お稲荷さんから目を逸らしました。「夜の伏見稲荷ってこんなにも怖いものなのか」この時私はこれくらいの軽い気持ちでそのことは一緒に来ていたフォロワーさんには伝えず、奥の本殿へ進みました。

お稲荷さんの視線はいつまでたっても拭えないまま本殿へお参り。
それから本殿の周りをさらっと見て回り、フォロワーさんと千本鳥居の方へ向かいました。すると再び現れる鳥居の横にいるお稲荷さん。その前を通ろうとした瞬間、バッ!と向けられる視線。フォロワーさんは大きなお稲荷さんの写真を撮っていましたが、私はというとあの視線が怖くてとても写真に収める気にもなれず、一枚も撮っていません。

行けるところまで行ってみようということになり、伏見稲荷大社を右回りで稲荷山を登ることに。

雨で濡れた千本鳥居の石畳はライトに照らされ道は怪しく反射しており、鬱蒼とした雰囲気を醸し出しておりましたが、私はそんなゲームや映画のような非現実的な光景に気分は高揚していました。薄明かりの中たくさんの鳥居をくぐり、「怖いね」「不思議なところだね」なんて二人で話しながら奥社奉拝所まで歩いて行きました。おもかる石がある奥社へ辿り着いた時間は20時45分。

ここで、千本鳥居を歩いている間に不思議に思ったこと。
今回一緒に行ったフォロワーさん、いつも可愛くてこういうところじゃ私の後ろを歩くタイプなのに今日はやけに早足で、私は石畳が濡れているから滑りやすくなっていることを懸念して少しゆっくり歩いていたのですが、私を置いていく勢いでぐんぐん進んでいってしまいます。足元大事かな?と思いながらも私も置いていかれないように続いて行きました。「やけに今日は張り切ってるなあ」という、些細なものですが…、いつもと少し違う様子に疑違和感を覚えました。

鳥居をくぐっていき、根上がり松を過ぎたところにお稲荷さんがたくさん置いてあって、小さなお塚?がたくさんあるところに出てきました。個人や会社名が書かれてあり、フォロワーさんが行ってみよう、というので私は嫌な気配を察しながらもそちらの方へ進みました。少し足を踏み入れた瞬間、そこにいる何十といるお稲荷さんが一斉にバッ!と、こちらに視線を向けたので、「うわっ!」と、声には出してませんが、内心ビビりまくりました。確実に見られている、と思い、視線が集中するので居心地が悪くて悪くて、早く千本鳥居の方へ戻りたかったのに、「相方がもっと上行けるんじゃない?」と言い出し、雨で濡れた危険な石階段を上っていこうとするのです。

不気味でしょうがない私は「行くの?」とドン引きしながらついていこうとすると、さっきまで静かだったのにいきなりカラスが「ガァァア!」と煩いくらいに鳴き始めました。うわ、なんだ、なんだ?!とビビりまくりながらも、相方が奥へ行こうとするから着いていくに連れ、「ガァ!ガァァア!!」と鳴くので不気味でしょうがなくて、「行くなってことじゃない?やめよ?」と私が提案すると「そうなんかなあ?」と、相方は渋々鳥居の順路の方へ戻ってきてくれました。

少し行くと分かれ道があり、右の道はさっきみたいなお塚と小さな鳥居とお稲荷さんがたくさんいる道で、もう一方は山頂への順路。右の道からは外国人のお兄さんが一人で降りてきて、こんなところ一人でよく行けるなあ、なんて思いながらも、鳥居を歩いていたら何人か観光客を見たのでさほど不思議にも思わずにいました。すると突然、私の後ろから相方が急に「うわ!」と声を上げるので心臓が口から出るんじゃないかってくらい驚き振り返ると、「猫!ねこいる!」とのこと。

手に汗握って心臓が縮こまる思いをしたのに、相方は「かわいい、写真撮ろう」って言っていたので呑気だなあ、なんて思いながら猫ちゃん撮影会に付き合いました。この時、後で見たんですがスマホで撮った写真のプロパティに記載されてた時間は21時06分。

そこから山頂への道なりに鳥居の中をくぐって行きます。時折観光客とすれ違いながらも誰もいない場所では誰かが鳥居の隙間から覗いているような気がしつつ、雰囲気のせいと無視して、三ノ辻まで。

時計をちらりと見るとまだ21時05分だったので結構来たのにまだこんなもんしか経ってないのあ、なんて呑気に考えてました。道中特に大きな社もなく進んでいくと、少し前には外国人のグループ。人がいることに安堵しながら、先へ進むと看板が出てました。見ると、そこには現在地が記されており、どうやら今は三ノ辻だと思われる。看板の下にイノシシ注意の文字もあり、出てきたらどうしようなんて不安になりながらも、下山と山頂があったので行けるところまで行こう、ということになり山頂へ。

二人で話しながら体感的には10分ほど歩いていくと少しひらけた場所に着きました。周囲を見回していると、相方が「きつねさんいるよ!」というので、振り返るとお稲荷さんが祀られていました。後で調べるとどうやら「鷹熊社」のようです。私はそこを見た瞬間、「あ、ここ夢で見た場所ここだ」と、直感的に感じ取りました。デジャブだと思うのてますがか、見た夢に関しては本アカウントでもツイートしたことがあり、確実に夢で見たことがある場所で驚きました。

実は私は前々から予知夢、のようなものを見ることがあり、大抵悪いことに繋がっているのですが、事故にあった時の映像を夢で見たらその二ヶ月後くらいに本当に事故に遭い同じ景色を見る羽目になった、などの経験がよくあるので、もしかしてここのおいなりさんに呼ばれていたのか?とも思い不気味になって、近くにいるのが嫌で一切立ち寄らずスルーしようもしてましたが、相方はおいなりさんをかわいいかわいいと言っていました。

それからまた、話をしながら鳥居の中を先へ進みます。途中までは登っていたのに急に下って行くから違和感を覚えながらも、うねうねした千本鳥居の中を二人で様々な妄想を繰り広げながら進んでいきました。結構な距離を歩いていたので、10分くらいは経っていたような気がします。

そして鳥居の坂を登っていると再び、前方に看板が見えてきたのでどの辺りまで来たのかなと、看板を見ると

『現在地 三ノ辻』。

一瞬頭で理解できなくて周りを見回すと、最初に看板を見た場所と同じ場所でした。

理解で理解できなくてスマホの時計を見ると21時05分。

「え、?!うそだ、どういうこと?!うちら登って行ったよね?順路通りに行ったよね?!」
「同じ場所ってありえなくない?!」

周りに誰もいない状態で自分たちが置かれている状況が理解できなくて怖くなって一目散に下山ルートへ。下山ルートでもお稲荷さんの視線がいたくて早く逃げ出したかったです。

二人で「他に進む道あったけっけ?」、 「登って行ったよね?!」っと先ほどあった道順を整理してなんとか整合性をとろうとしながら下山ルートを行くと、道の右側が林のようになっており、今にも何かが飛び出してきそうな雰囲気で、「イノシシがいたらやだなあ」と思ったその刹那、

ガサガサガサッ

明らかに風が葉を揺らす音とは別の、イノシシを彷彿とさせるような音が草むらから聞こえてきて私たちは動きが止まりました。

ヤバイ、と思った私は「一旦引き返そう」と提案し、再び鳥居の方へと戻って行きました。

すると目の前に下山ルートを下っていく男の人が。

私は咄嗟にあの男の人についていけば、もしイノシシが出てても助けを呼べると思い、「あの人について下山ルート行こ!」と相方とUターンして、下山ルートへ。

男の人を追いかけながら下山して行きました。周囲にお稲荷さんがいないこともあり、不気味なほど浴びせられていた視線は、気がつけばなくなり、ついて行ったおじさんも見失いました。

あとは道なりにいくと本殿の横にまで戻ってくることができて一安心。この時の時間が21時35分くらいです。

本殿に戻ってきた後は、始めあんなに威圧的な視線を向けていたおいなりさんも全く気にならないほどに。あの視線はなんだったんだろうと思いながらも伏見稲荷大社を後にしました。

その後も気になってしょうがなくて二人で頂上ルートを検索したりしていましたが、もし道を間違えたのだとしても猫を撮った写真が21時06分、私が2回目に看板を見た時、スマホを見た時間が21時05分。スマホによって多少の時差はあるものの、1分であの鳥居の道をぐるりと、しかものんびり話をしながら回るのはどう考えても無理な話だったので、あの時、神隠しされていたのかもしれないと思うと、とても怖かったです。

何事もなく朝を迎えた次の日。
真意を確かめたかったので再び二人で昼間の伏見稲荷へ。夜と打って変わってとても活気のある場所で印象が全然違いました。
本殿にまたお参りし、お守りを買うなどし、おみくじを引きました。私のみくじは、凶のち吉。旅行の欄には「行ったら帰ってこられない」との旨の内容に、私がお稲荷さんに呼ばれていたのかもしれないと恐怖に慄きました。ひとまず真意を確かめるべく、奥社へ行ってみることに。もっと奥まで行ってみようとも思ったのですが、この日は移動日で私がキャリーを引く大荷物だった事もあり断念。さらには相方が頭を痛いと言い出した。あまり無理しないことにしようということになり、それより先には行かず、結局は真意はわからないまま、引き返してしまいました。

この日、一人でホテル泊まりだった私は何か良くないものを連れてきてしまったのではないのかと怖くてこういうオカルトちっくなることに詳しい叔母に連絡。『分かる』人なので、一通りのことを話したところ、呼ばれていたのは私ではなく相方だった。

頭が痛くなるのは悪いものの証拠。

相方は暫く伏見稲荷には行かないほうがいいことを忠告し、事なきを得ました。

ちなみに私予知夢を見たのは、私を守ってくれているらしい叔父のお陰みたいです。私が小さい頃に亡くなった叔父は私のことをよく可愛がってくれており、今でも私のことを見守ってくれているみたいです。なので、危険だから近寄るなという暗示を見せてれたらしいのですが…行ってから分かるなら遅いだろ
と、思いますが、助けてくれたかもしれないので素直に感謝します。

また、別な人によるとこの日はなんと満月だったとか…。

なぜ1周目で鷹熊社の前は通らなかったのか。
おいなりさんたちの視線は本当に品定めしていたのだろうか?
どうやって同じ場所に戻ってきたのか
もし下山ルートでおじさんの後を追わずに元の鳥居に戻ってきたら…

不気味なことはたくさんありますが、ひとまずこれが私で体験してた夜の伏見稲荷の不思議な体験でした。

皆さん、夜の神社はお墓よりよっぽど怖いらしいので、お気をつけください〜!

終わり


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