| 仙台市のメインストリート青葉通を西に突っ切った先、青葉城祉や市立博物館へと向かう道は、なだらかに下降しながら大橋へと向かう。それまでの平坦な路面はここから広瀬川河岸のレベルへと向かって下降し、その先橋を渡ると今度は青葉山の丘陵への長い登りになる。もともとは青葉城に登城するための道で、屈曲しながらの急坂だったが、明治以降に直線化と傾斜の緩和化工事がなされて現在の姿に近付いたらしい。(坂の入り口に設置されている「辻標」による。)そういえばはるか昔に開催された博覧会で、このあたりにロープウエーが仮設されて大賑わいといった写真を何処かで見た記憶がある。
 浪人していた頃、公園にある天文台でプラネタリウムを見て、この坂を下って博物館に寄り、そこから美術館に立ち寄るというのが暇な時間の潰し方だった。
 なかなか思いでの多い坂なのだが、見た目によらず急で、大橋からキコキコと登ってくると、なかなかしんどい思いをする。それを学生や高校生がなんの苦もなくぶっちぎっていった。悔し紛れに、そこそこペダルを踏み込むものの、修行の差なのか、どうしても追て行けない。
 大橋の手前で左に折れると、花壇、米ヶ袋への坂が分岐している。自動車学校の先で大きく蛇行した川は霊屋で再び蛇行して、根岸、長町へと流れ下る。
 
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