本日初公開した「10+5分ルール(寄付き売買/反対売買)」も含めて、すべてのルールはExcelシート上に移植し、実際の取引はすべて以下のような10枚のExcelシートに従って実行している。
(1)資金管理シート
(2)10+5分ルール(寄付き売買)シート
(3)10+5分ルール(反対売買)シート
(4)利益確定(寄付き売買)シート
(5)利益確定(反対売買)シート
…途中省略
(10)損益結果シート
それぞれのシートでは、以下のように必要な値を入力すると自動計算するようになっている。
上記は約定値と枚数を入力すれば、ロスカット設定値を自動的に計算してくれるExcelシートの一部。このような単純な計算は「暗算でいいじゃないか?」という声が聞こえてきそうだが、暗算や手計算では100%絶対ミスがないとはいえない。そのうえ計算の労力を機械化すれば、脳資源をほかのもっと重要なことに活用できる。
計算が必要になるのはロスカットだけではない。現在の資金で建てられる枚数、反対売買のトリガ、約定時の利益確定用のロスカット切り上げなど、寄付きだけでもかなり煩雑な計算が発生する。
こうした自動計算や売買の決定はすべてExcel上で実行し、その結果に従って発注している。例えば「10+5分ルール(寄付き売買)」のシート(の一部)は以下のようになっている。
このシートの時刻に従って質問に答えていくだけで自動的に指示が表示され、予め定めたルールに従って正確に売買を実行できる。同様にザラバでの新規エントリ、利益確定などすべてこのExcelシートの指示に従って行っている。
こういう方法にすると、思わぬ副次的効果がある。それは
「感情を一切いれない機械的な裁量トレード」
がきわめて容易に実行可能になるのだ。
たとえば、「利益確定ルール」や「10+5分ルール」は日経平均のトレンドや日々の相場状況によって微調整している。結果的にそれは事前に定めた「裁量」となる。さらに、寄付きやザラバでの新規エントリや利益確定が一貫した行動になるのも見逃せないメリットだ。
この「一貫した行動」というのがトレードでは何よりも大切で、間違っていればただちに軌道修正すればよいし、何よりもその場であわてて考えなくても済む。こうしたことは長期トレードでは、非常に大きなメリットとなる。
逆に「一貫していない行動」では、その場の思いつきやその日の気分に応じたトレードになってしまい、学習効果も薄く、なにより自分のトレードの欠点が見えにくくなってしまう。
Excelシート形式のトレードは、今後資金が数十万、数百万、数千万と大きくなっても、まったく同じ要領でトレードできるという利点もある。
個人的にはExcelシートを活用するトレードは「時間コスト」の概念とともに、最も重要な「発見」の1つと考えている。
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