“金欠”小池都知事 都政ソッチノケで政治資金集めの非常識
■パーティーの「利益」は数百万円
都議会が“機能不全”に陥るのは分かり切っていたはずなのに、間が悪いことに小池都知事は、自身の政治団体が主催する政治資金パーティーを、開会前日の19日に開催。「カネ集めしている場合か」と批判を浴びている。実は小池都知事、かなりの“金欠”なのだという。
「パーティー会費は2万円で、来場者は少なくとも600人。出された食事はサラダとカレー程度ですから、利益は数百万円に上るでしょう。知事就任後、政治資金パーティーは今回が初開催。これまで収入は知事給与だけだったそうで、日々の政治活動の資金が不足しているとみられています」(都政関係者)
しかし、いくら“金欠”とはいえ、あまりにもタイミングが悪過ぎやしないか。政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。
「政治資金パーティーというのは、準備に相当な手間暇がかかるもので、開催時期にも細心の注意を払うのが常識です。野党の批判を招く原因にもなりかねませんから、都議会開会前日に設定すること自体が非常識。小池知事はここ最近、波風立てずに都政を運営し、批判的な報道もほぼありませんでした。そこに慢心した結果、不用意にパーティーを設定してしまったのでしょう。随分と脇が甘くなったものです」
パーティーで小池都知事は、「あすからの定例議会、最初からいろいろと賑やかなことになりそうですけれども」と言いながらニヤニヤと笑っていたという。危機的状況を察知することもできなくなってしまったのか。