要は、銀行からまともにお金を借入できない破綻寸前の非上場の零細同族事業者が、今はやりのフィンテックとやらの一種であるソーシャルレンディングというかっこいい横文字を使って、銀行のような審査能力を持っていない個人投資家から、法整備の不備である貸付先匿名化を悪用して高利回りで釣ってはめ込んだということじゃないんですか?
ソーシャルレンディングというネーミングを使えば、いかにも最先端のようなイメージが出せるし、高額なアフィリエイトを支払えば節操のないアフィブロガーがこぞって宣伝してくれて、打ち出の小槌のようにお金が集まるので、旨味を感じてハイエナのような事業者が一発勝負しようと次々とSLに参入してきた。
また、匿名組合出資のため元本保証ではないので、最大限のお金が集まったところで資金を拘束して、最終的には努力しましたけどこれだけしか分配金はありませんでしたといっとけばとりあえずはOK。貸付先は、同族で同じ穴のムジナ同士なので、銀行のような厳しい取り立ても競売もせず、投資家向けのジェスチャーだけやっとけばいいし。後は裁判で勝負。裁判で負け一部のお金を取られようが、刑事罰を食らおうが、一生一族が遊べるだけの資金を逃がすことができればしてやったりと。山師のような一旗揚げようというタイプが多いのでは?相手も体を張って捨て身の勝負をしているので、裁判も大変そうです。
まあ、私の妄想がかなり入っているのかもしれませんが、こんな感じではないですかねえ?
ただ、だからと言って、ソーシャルレンディング事業者は十把一絡げにすべて危険だというのも極論すぎるのではないでしょうか?
今までの詐欺的ファンドは、非上場の零細同族事業者ばかりです。たまたまだとは私は思いません。どれも手口は古典的なポンジスキームぽいのばかりで目新しさはありません。詐欺を行うにはそのための十分な環境が必要です。第三者による牽制がなく、無放地帯で社長が独裁者のように振る舞える環境が理想的です。
裏を返せば、上場企業系や非上場でも会計監査を受けているところはボンジスキームのような詐欺を行うのは極めて困難だということです。
ですから、結局はSL業界というのは上場企業系が中心に生き残ることになるだろうし、現在勝ち組になっている投資家というのも、高利回りに釣られて素性の知れない事業者に手を出さず、SBISL LCレンディング オーナーズブック等の上場企業中心に投資している人だけです。この傾向は今後も続くのではないでしょうか。
法制度が整備されようが、うま味がある限り、詐欺的ファンドは今後もSL界隈に入ってくるでしょうから、私たち投資家は前例をしっかりと分析し、詐欺的ファンドを見極める「嗅覚」を身につけることが必要です。この嗅覚に優れた人が、最終的にSLの世界で安定的なリターンを実現することになるんでしょうね。
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(参考)私の事業者格付け
格付け | 事業者 |
AAA | SBISL ビットリアルティ |
AA | LCレンディング Ownersbook Renosy Funds(アイフル) |
A | クラウドバンク FANTAS Funding CREAL Funds(デュアルタップ) |
上場企業が参加
案件を詳細開示している不動産投資型クラウドファンディング 170万円投資中
案件を詳細開示している不動産投資型クラウドファンディング 20万円投資中
SBIグループ子会社が運営。680万円投資中
上場会社が運営。170万円投資中
証券会社が運営。100万円投資中
【SL事業者別投資残高(2019.2.3現在)】
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