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二〇一八年十傑は下記の通りです。『レディ・バード』『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』『きみの鳥はうたえる』『女と男の観覧車』『悲しみに、こんにちは』『犬ヶ島』『アーリーマン ダグと仲間のキックオフ!』『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『ラブレス
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[参加掲示板] [招待者: 林田乃丞]
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最近のコメント 10
★4アリー/スター誕生(2018/米)リムジン運転手の詰所と化したレディー・ガガ宅で親父連がJRAを視聴しているなど、徒らな細部の面白さに対する感度が嬉しい(「ジャクソンメイン州」なる馬が出走している。馬名に漢字が用いられているのは調査不足か、虚構性の表明か)。楽曲は取り立てて好むところでもないが、音の鳴りは最高級だ。 [review][投票(5)]
★3マルガリータで乾杯を!(2014/インド)とかく障害者に何らかの象徴を重ねたがる旧来の創作物とは一線を画した公明なキャラクタ造型に意義のあることを認めるにやぶさかでないが、アクションと発話の制限が映画ならではの感動に反転するには(演技ではなく)演出の追求が不足している。また、小生意気な眼鏡弟のさらなる有効活用策も探りたい。[投票]
★3ハッピーエンドの選び方(2014/イスラエル)映画が重苦しく停滞しがちなのは題材にとって不可避の面もあるが、自死装置が存外にもっともらしく造られているのも一因だろう。リアリズムも重要だが、やはり面白発明品にはファンタジーも必須の要素である。ルーブ・ゴールドバーグ・マシンの精神を学び、もっと喜劇的細部をちりばめる余裕を持ちたい。[投票]
★4ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト(2013/日)一般的な商業映画とは大きく懸け離れた経緯・環境・目的で制作された映画のようだが、とまれ黒沢清の作家性はここでも剥き出しだ。『Seventh Code セブンス・コード』『散歩する侵略者』に連なる最新モード(女性による本格的な技斗シーンを持つシネスコ作品)が明かされた画期作でもある。 [review][投票]
★2チェイス!(2013/インド)「凄い」アクションが「凄い」ことを観客に漏れなく理解させるべく、該当箇所の度に時間を引き延ばして「凄い」ことを強調する。そのような演出を為しうる心根は、どう取り繕おうとも無条件に卑しい。私は自他の精神の卑しさこそを最も激しく軽蔑する。観客以前の一個の人間として、私はこの映画の敵だ。[投票]
★2シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸(2014/日)「もはや濫造日本映画の魯鈍演出をとやかく難詰はしない。ただ、せめて脚本ぐらいは真剣に書いてくれまいか」という衆民の哀願はまたも無下にされる。無能の広告代理店が九秒半で捏造したような茶番劇を得意げに語れる鉄面皮が記録的に浅ましく、真にアヴァンギャルドなラスト五分間には腰も抜け果てる。[投票]
★3マクダルのカンフーようちえん(2009/日=香港=中国)ジャンル風の定型展開を外れて観客を振り落としても得意ぶった独善を嗅ぎ取らせず、意想外の手順を踏んだストーリテリングでもって、ただ時間の堆積によってのみ可能な感傷を映画化してみせる。しかしその感傷の主体はもっぱら観客であり、キャラクタは一向それに頓着しないというのが作者の平衡感覚だ。[投票]
★3ゴールデン・スパイ(2013/香港=中国)何これ……。およそ商業映画には赦されないほどの混乱が渦巻いている。私は物語の二割五分を理解できたかも心許ない。次のカットやシーンで起こる事柄の予測はことごとく裏切られる。かと云って珍品らしい可愛げも『三つ数えろ』的な凄味や格好よさももちろん持っていない。ただただ不気味に理解不能だ。[投票]
★3マザー(2014/日)私小説と幻想小説の間に引かれるべき境界線など存在しなかったことを発見し、その豊かな荒野の開拓を進めたのは日本近現代文学史における最も偉大な成果のひとつだが、その地平にもっぱら独力で到達する処女長篇映画を物にした楳図かずお先生は、まずやはり企画立案者として窮めて明晰な頭脳の持ち主だ。 [review][投票]
★3人生はマラソンだ!(2012/オランダ)作中人物のマラソン挑戦が(翌年公開作『陽だまりハウスでマラソンを』のように自発的でなく)外的要因による強制のため、作劇は喜劇とより親しい関係を結べる。自動車工員たちの口の悪さが面白く、不快を覚えてしかるべきほどの差別的言辞が弄されても笑ってしまうのはひとえに俳優と演出家の腕による。[投票]