誰かに何かを「~した方がいいよ」って
と提案するための言葉は複数あります。
例えば、
「このビール、すごく美味しいから飲んだ方がいいよ!」
って薦めてあげたい時、
どんな表現が思い浮かぶでしょうか?
「〜した方がいいよ」で=“had better” が思い浮かんだりしませんか?
でもこれ実はイメージに反して要注意な表現なんです!
ここでの表現は、
『~すべき』って学校で習ったはずの
”should”の方が正解だったりします。
今日は、”~した方がいい”という表現をする時に
よく使われる”had better”と”should”の違いと使い方
についてをご紹介しますね。
◆”should”と”had better”のニュアンスの差
実は、
この二つはかなり大きなニュアンスの差があります。
”should”は「~すべき」という
結構強い義務的な用法での意味合いと
捉えている方が多いと思います。
ただ、実は、通常イメージされるニュアンスとは違い、
“should” は、
「ちょっとしたアドバイスやオススメ、
または意見を言う」ぐらいの
「〜した方がいいよ」の意味を示しています。
実際は”should”は「アドバイスくらいの感じ」で、
あまり強い意味は示してないです。
一方で、
”had better”も同じ、
「~した方がいいよ」という意味にはなるんですが、
結構強めな”~しないと危ない”とか”~しないと問題”
という意味も持っています。
ニュアンスとしては、よりアドバイス的な色合いが
”had better”の方が強くなりそうですね。
実は、
【そうしなければ問題や危険が発生する】時の
アドバイスにしか“had better” は使わないんです。
さて、冒頭の表現、
もしもあなたが美味しいビールを勧める時に、
これ飲んだ方がいいよ。との言うように
You should try this beer.
→「このビール、試した方がいいよ。」
という内容を伝えたい時、
もし間違えて、
“You’d better try this beer.”
と言ってしまった場合、
《そうしないと何か問題や危険がある》
という意味になってしまうので、
『ビールを飲まないと大変なことになるよ。』
っていう意味になってしまいます!
そんな状況存在しないですよね?笑
気軽にビールを薦めたかったにも関わらず、
すごく深刻な意味を持つ表現になってしまいました。
一方で、
凍結した危ない道路を運転する時に、
「今日は危ないから注意した方がいいよ」と言う時には、
You’d better be careful.
の方が適しています。
「危ないから気をつけた方がいい」と言う場合には
”そうしないと危険や問題がある”
という意味があるからです。
アドバイスや提案で使える『~した方がいいよ』は、
「これ美味しいから食べた方がいいよ」
「今日は雨が降りそうだから、傘を持って行った方がいいよ」
「あの映画、面白かったから見た方がいいよ」
と、色々ありますが、
これら全てに “had better” が使えるわけではないんです。
これ、結構要注意ですよね。
似ている意味の二語ですが、
実際のネイティブの捉え方として、
”should”より”had better”の使い方の方が意味が強いというのは
周知の事実のようなので、要注意の表現です!
意味を違って捉えがちですが、
是非“had better” も “should” もよく使う表現なので、
しっかり使い分けて会話で役立ててみて下さい!