日本的な観光地などに休日行くと、
最近ますます外国の観光客を見る機会も増えましたね。
日本人は、よく「外人だ」という言葉を使うので、
「外国人」を表す単語、 “foreigner” もとても
身近でよく定着している単語の一つだと思います。
でも、実際は英語を母国語として話している人は、
日常会話で”foreigner”を使うことは
あまりないのです。
英語圏の国々では、多民族国家且つ、移民も多いので、
色々な人種が集まることも多いためです。
◆外人ってそもそもどんな意味だろう
英英辞典では「外人」はこう表されます。
”a person born in or coming from a country other than one’s own.
《informal》a person not belonging to a particular place or group
; a stranger or outsider.”
→「自分の国以外の国に生まれた人、または自分の国以外から来た人」
《非公式》「特定の場所やグループに所属していない人。 見知らぬ人や部外者。」
と訳せますね。
特に二文目の「見知らぬ人や部外者」という表現、聞く人によっては
ニュアンス的にひっかかる人もいるんじゃ?とちょっと気になりますね。
◆外人って言っちゃだめって習った事がありませんか?
そういえば、昔、日本人ではない人を「外人」と呼ぶのが
失礼と聞いた事がありました。
「ガイジン」は失礼だと感覚的に分かっていても、
やはり日本人は、「外国の人」や「外国人」というのは
通常使ってしまう表現だから、
あまり意識的に考えた事がありませんよね。
◆では英語で「外国の人」ってどう言う?
海外では、会話の中で外国出身の人や知り合い、
友達のことが話題になっても、
その人を “foreigner” と形容しません。
代わりに、
“She is Australian.” とか “He is from America.” など
必ず「どこの国出身」という表現をするんです。
”She is from〇〇”、”She is 〇〇”
→『彼女は◯◯出身』と表現するのが
一般的なようですね。
国が分からない場合も
“immigrant” →「移民」や
“from another country” →「別の国出身」
という言い方をしたりします。
親しくない人に対しても “He’s a foreigner” とまず表現しません。
◆「外国人」にこだわるのは日本などの単一国家特有だった!
そもそも多民族国家であるアメリカや、ニュージーランドでは、
日本人は”外国人扱い”をされません。
カナダなんかでも、日本人だからと言って、
ゆっくり英語を話してくれることはまずありませんし、
会話の最初に「英語話せる?」と聞かれることもないです。
当然のようにネイティブスピードで話されて困ったな・・・
なんてなる事も多々あります。
でも逆を言えば、「〇〇人だから」という
アジア人、欧米人などとの
ある種の壁や差がないとも言えますね。
このことから、ニュージーランドやカナダ、アメリカなどの
多民族国家、またそもそもの英語圏の国々では、
海外の人を外人=”foreigner”と呼ぶのには、
とても排他的な印象を与えてしまう可能性があります!
「日本人」と「そうじゃない人」を区別する文化は、
所属するコミュニティーをベースとして「内」と「外」に
区切る概念であるため、もしかして
とても閉鎖的で日本的な感覚かもしれませんね。
国際感覚の一つとして、
”foreigner”をむやみに使わないで、
むだに「内」と「外」のような感覚を持たない
解放的な感覚も今後覚えていきたい感覚の一つかもしれません!
英語を学ぶとこういう
海外と日本の意識の違いに気付けることも
本当に興味深いことの一つですよね。