親しい人にメールや手紙を書く時に、「〇〇様」は
とてもよく耳慣れた表現だと思いますが、
日頃よく目にすることのある “Dear 〜”は
親しい間柄に対しては勿論 、
実はビジネスのメールや手紙でも使える
表現の一つって、ご存知でしたか?
ビジネスでは特に間違って使われないように
気をつけたい部分でもあるので、
使い方を詳しくおさらいしてみましょう!
◆“Dear” のニュアンスと使われるケース
“Dear” は書き出しに使われる表現の一つで、
「親愛なる」と訳されがちですが、
友人や親しい人に対して使う雰囲気意外にも、
実はビジネスでもメールや手紙のやり取りでも
・面識のない相手
・フォーマルな文面
の両方で使うことのできる表現です。
ビジネスレターはフォーマルなものが多いので、
必ずと言っていいほど “Dear 〜” と書かれがちだったりします。
それに対してメールは、少し手紙よりも
カジュアルダウンしますので、
”Dear 〜” で始まるものはぐっと少なくなりますが、
それでもビジネスでは相手に与える印象を考えて、
面識のない人には “Dear 〜” で書き始めることの
多い表現の一つになります。
(インフォーマルなメールでは “Hi” が主流になります。)
そんな “Dear” で始まる書き出しには
押さえておきたいケース別の使い方のポイントが
4つあります。
◆“Dear” の使い方①:最もフォーマルな書き方
Dear Mr Smith,
【Dear+タイトル+名字+コンマ】
丁寧にフルネームで書いてしまいそうになりますが、
”Mr.” や “Ms.” などのタイトル(敬称)の後ろには
名字(last name)のみを使います。
最後のコンマも忘れずに書いて下さいね。
ここでは、メールの最初のタイトルの付け方も
重要になります。
・男性 → Mr/Mr.(ピリオドなしはイギリス英語)
・女性 → Ms/Ms. もしくは Mrs/Mrs.、Miss
・特定の敬称 → Dr/Dr.、Professor
相手がお医者さんや教授など、
”Dr” や “Professor” の場合には
必ずそのタイトルを使います。
無視して “Mr” や “Ms” とするのは失礼と
受け取られることもあるので注意しましょう。
◆“Dear” の使い方②:相手の性別が分からないケース
性別は名前でたいてい想像はできそうな気もしますが、
分からない場合には想像でタイトルをつけるよりも
つけない方が無難な場合もあります。その場合、
Dear Mike Smith,
【Dear+フルネーム+コンマ】
のように書く方法がベストです。
フルネームで名前を書くことがポイントで、
ここで”Dear Smith,”のように名字だけにしないように
して下さい。
英語では名字を敬称なしで呼び捨てにすることは
ほとんどありません。
◆“Dear” の使い方③:少しカジュアルな書き方
“Dear” は面識のある相手に使うこともあります。
その場合は、
Dear Mike,
【Dear+ファーストネーム+コンマ】
のような使い方をします。
”Hi” ほどカジュアルすぎないけど、
フォーマルながらも親しみがある印象です。
日本人が間違えがちなのが、”Dear Mr Mike,”
のようにファーストネームに “Mr” や “Ms” をつけてしまうこと。
これはNGケースなので覚えておいて下さいね。
こんな感じの手紙やメールのいくつかのルールを知って、
失礼のない書き出しを意識してみましょう。