NHK『いだてん』の過剰な喫煙シーン・受動喫煙発生に「受動喫煙撲滅機構」が申し入れを送りました
NHKの大河ドラマで受動喫煙が横行
公益社団法人 受動喫煙撲滅機構
理事長 田中 潤
毎年大河ドラマを楽しみに観ていますが、今年の『いだてん』を観始めて驚くことがありました。出演者がしばしば喫煙しているのです。狭い車内で周りの人におかまいなく喫煙し、受動喫煙をさせているなど、タバコを吸っている場面が頻繁に登場します。
今のテレビ放映では、差別用語など過去のシーンでは当然使われたであろうやりとりも、一定の基準のもとに使えなくなるのが通例です。つまり、その時代には常識とされていたことでも、今の時代として明らかに良くないことは画面から排除されるわけです。その徹底ぶりは過剰と思えるものさえあります。
ところで、テレビでの喫煙のシーンは、今の時代では常識と言えるものとは思えません。少なくとも、わざわざドラマのシーンとして流す必要はないはずです。しかも、差別用語などと比べてもそのシーンでは、実際に他の出演者に対して受動喫煙を強いているわけであり、受動喫煙を肯定化した主張を見せつけられている不快感を覚えます。健康増進法に鑑みても、あってはならない“職場”での受動喫煙が、全国に堂々と放映されているのです。
視聴者から受信料を徴収し、公共放送を名乗っているNHKが、その看板番組で、こうした行為を行わせていることは、看過できるものではありません。
今回の大河ドラマは「〜東京オリムピック噺〜」とサブタイトルを付けているように、オリンピックを題材にしたもののようです。“2020年 東京オリンピックまでに受動喫煙を無くす”という目標が受動喫煙撲滅を目指す多くの人々の心の支えとなっている今、正面からそうした思いを拒絶する行為と言えるでしょう。
不特定多数の公益を目指す当機構としては、NHKに対し、具体的な行動をとることにいたしました。
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……そして受動喫煙撲滅機構は、以下の申し入れ書を、「親展」で2通、NHK会長と番組担当責任者あてに、’19年2月18日に書留で送付しました。
2019年2月18日
NHK日本放送協会
上田 良一会長 様
気付 いだてん担当責任者 様『いだてん』受動喫煙のシーンに関する申し入れ
謹啓 雨水の候 ご清栄のこととお慶び申し上げます。
当機構は、「 公益社団法人 受動喫煙撲滅機構 」と申します。団体名称にあらわした活動を行っている組織です。貴局の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は、当機構職員や会員の多くが楽しみに視聴しております。
しかし、同作品には、受動喫煙シーンがしばしば見受けられ、みな観るたびに閉口し、悲しんでいます
近年のテレビ・映画などにおいては、過去の時代の再現においても、当時では日常的であったが、現代では、職業・身体・民族等への差別などと受けとられる語句・表現は、使用されなくなり、別の表現に置き換えられるようになっています(例:「目が不自由」「ホームレス」など、当時はなかった表現にまで)。これは過去作品の再放送においてもその場面の音声を削除するなど、かなり徹底された自主規制がなされております。
さて、受動喫煙は過年にはどこででも行なわれていたところですが(例:民放『徹子の部屋』等では’80年頃までは灰皿が置かれ、出演者が対談中に喫煙していました)、今は国会で受動喫煙防止法が成立したように、喫煙はしても、人にタバコの煙を吸わせてはいけないということが、世界中の常識です。
そんな中、わざわざ受動喫煙のシーンを、公共の放送、未成年者も視聴する番組において、放映するのはなぜでしょうか。こうしたことは、受動喫煙を世間に容認させることにもなります。未成年者や禁煙治療中の人たちへ悪影響を与え、何よりも出演者・スタッフの受動喫煙被害が紛れもなく行なわれているのです。
もし、“時代を表すため”という理由でしたら、前述の差別表現や、当時は多くあった街のゴミ・犬の糞・立小便、はてはハラスメントまで表現しなくては、釣り合いが取れません。しかし、それらの表現がなくても、ドラマは成立するはずです。
貴局のドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』においては、ヘビースモーカーであった主人公の漫画家や、編集部、バーの場面においても、喫煙シーンは全くありませんでした。(参考:別紙「一般社団法人 日本禁煙学会」による同作品の表彰)。全国の受動喫煙被害を撲滅する活動を行う当機構におきましては、時代に逆行し受動喫煙被害の容認を助長する恐れのある貴局同作品の表現は看過するわけにはいきませんので、以下に要望を提示させていただきます。
要望
一、『いだてん』において、受動喫煙のシーンは、今後絶対に出さないでください。
二、『いだてん』で、受動喫煙場面が放映されたことについて、番組テロップなどで謝罪をしてください。※ご回答は本文書到着した後、1週間以内にお願いします。
※ご回答内容は、公開の予定です。公益社団法人 受動喫煙撲滅機構
理事長 田中 潤
編集局 内藤 謙一
〒231-0015 横浜市 中区 尾上町 1-4-1 関内STビル10階
電話 045-228-8523(平日9:00~16:30) FAX 045-228-8475
メール kanagawa@tabaco-manner.jp
公式WEBサイト http://www.tabaco-manner.jp/ ※検索[受動 撲滅]
文中にあります、『バカボンのパパよりバカなパパ』の日本禁煙学会の表彰は以下です。
2018年度 無煙テレビ大賞 NHK総合テレビ バカボンのパパよりバカなパパ
なお、「いだてん 喫煙」で検索したところ、以下の情報がありました。
大河ドラマ いだてん 最初から無意味な喫煙シーン…… ツイッター
いだてん見てたら役者がみんなタバコをスパスパやっててなんか新鮮だった
『いだてん』第一回 ~よかった、安心できるスタートだ・・・~ =『deluxeの徒然雑草紀行』=
☆NHKから回答がありましたら、おって当サイトで掲載いたします。
タバコの知識が無い無知なコメントが多いですね。
「当時こうだった」に喫煙シーンを頻繁に使う必要はありませんし、他の方法や演出によっていくらでも時代背景を描写することは可能です。
なんで劇中に喫煙シーンを入れなければならないのか合理的な理由が他にあります。
公衆衛生問題としてFCTCを批准している日本ですが政治の怠慢、不作為により国際条約に課された「実効あるタバコ規制」がなされておらず、憲法98条2項及び25条2項に違反している状態です。
その一つが表現の自由を隠れ蓑にした「プロダクト・プレイスメント」です。
つまり、JTはトータルソリューションでマーケテイング契約をしている広告代理店を使って脚本家や演出家、プロヂューサーなどに近づき喫煙シーンをそれとなく入れるように活動しています。
無知な国民はNHKはコマーシャルを流さないから広告代理店は関係ないとお思いでしょうが、実は海外のスポーツ番組などの放送権はすべてと言ってよいレベルで広告代理店を通しており深い繋がりがあります。
喫煙シーンを流すことで誰が一番得をするのか、ちゃんとした理由があることを知ったうえでの申し入れであることも知らずに安易に申し入れに対して批判するのは無垢な子供たちを薬物依存の喫煙に引き入れることに加担し延いては売国行為と言える行いであることを認識すべきだろう。
日本国憲法の保障する自由や権利は「公共の福祉」に反しないことが必要であり、FCTCに規制対象の喫煙シーンは憲法12条13条にも抵触していることを付け加えておく。
申し入れに批判している人の多くは只の無知ではなく、おそらくはタバコ屋が多く関わっているだろうことは神奈川の禁煙条例のアンケート妨害の事実からも想像に難くない。
喫煙問題の社会的側面
https://pbs.twimg.com/media/CGqeQKUUkAAT1at.png
喫煙が当たり前だった過去の時代のドラマなので描写されるのは当然でしょう。
このような余計なことをするから愛煙家から嫌煙ファシズムとか呼ばれて付け入る隙を与えるのです。
足を引っ張るな。
誰の足でしょうか?
見えているのはタバコ屋の足にしか見えませんが?
申し入れはナンセンスです。
ほんの少し前までは喫煙は普通でした。
時代色を出すためにも、喫煙シーンはあっていいのであって、登場人物が誰もタバコを吸わない方が不自然です。
あなた方は、「ただ喫煙シーンがなければいい」と思っているだけなんですね。
もっとドラマに対しての理解力を増す必要があります。
抗議文を読むと、本当に、映画やドラマに対しての理解がまったくないとしか思えません。
恥ずかしくないのでしょうか?
FCTCの発効し、日本も批准している時点で「普通」ではないのですよ。
ドラマの制作過程に対する理解力を増すべきはアナタの方です。
恥ずべきはFCTCを理解しようともせずに喫煙シーンを擁護する売国行為。
ご意見拝読しました。率直に申し上げて、貴会のこの申し入れはモンスタークレーマーのそれと同類と言わざるを得ません。いだてんを毎週楽しんでいる者として、貴会に対して抗議し、この要望と称するクレームの撤回を求めます。
何をもって「モンスタークレーマー」とするのか意味が不明ですね。
FCTC批准国としてプロダクトプレイスメントによるタバコのマーケテイング活動を阻止すべきは憲法に保障される「人権」を守る為に当然必要なことであります。(憲法12条)
まさに「お気持ちヤクザ」ですね。過剰反応としか思えません。私も受動喫煙はカンベンと日ごろ思っていますが、映像に(しかもあの程度の)ケチつけようとは思いません。ほかにやることないんですか?個人的な不快感を撲滅することが正義ですか?
個人的な不快感で喫煙シーンに申し入れをしているのではないことはタバコ問題に対して正しい知識のある人は全員判っていることだと思いますね。
時代劇でも視聴者に不快感を与えるので「お歯黒」を塗りません。
話の本質と関係の無い所で、いたずらに「時代考証」に拘ることはかえって視聴者に拒否感を与えることとなります。
喫煙シーンを多用する限り、視聴率が浮上することは無いと思います。
「時代劇でも視聴者に不快感を与えるので」という一次資料を一切見つけられませんでしたが、どこの、誰による、どの作品への意見だったのでしょうか。
「当時こうだった」というだけの描写に過剰に反応する人達は、松田優作の喫煙シーンや時代劇の煙管に何も言わないのはなぜなのでしょうね。叩きやすいところ、叩くと話題になりそうなときだけ意見を上げるのはただの卑怯者です。
テレビ越しに煙が出るのならこの申し出も理解出来ますが、過去、そういう時代があったことを描くことにまで文句を付けるというのは「常軌を逸している」としか言いようが有りません。
受動喫煙撲滅を謳うのでしたら、どうぞ「作品」を叩くのでは無く、実際に存在する煙害に苦しむ人の方へ手を差し伸べてください。あなた方がやるべき事はなんですか?絵に描いた虎を捕らえることですか?
タバコに苦しむ人を無くすために喫煙シーンの規制をしっかりやることは必要ですね。
タバコ会社のマーケテイング手法なども知らずに安易な批判はご自身の無知を晒しているだけにしか見えません。
シルベスター・スタローン とタバコマネー (プロダクト・プレースメント続き)
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-c0d5.html