北海道厚真町で震度6弱 気象庁「一連の地震活動」

北海道地震
社会
2019/2/21 21:31 (2019/2/22 1:05更新)
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21日午後9時22分ごろ、北海道胆振地方中東部で震度6弱を観測する地震があった。気象庁によると、震源の深さは約30キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.8と推定される。北海道で震度6弱以上の揺れを観測したのは2018年9月6日の北海道地震以来。

 札幌市中心部でタクシー乗り場に列を作る人たち(21日午後10時24分)=共同

札幌市中心部でタクシー乗り場に列を作る人たち(21日午後10時24分)=共同

今回の震源は9月の震源の北側約10キロで、気象庁は「一連の活動と考えられる」と説明。そのうえで「一連の活動は当分続く可能性がある」として注意を呼びかけた。

震度6弱を観測した厚真町に自衛隊から入った連絡によると、同町吉野地区などで雪崩が発生したとみられ、被害の確認を急いでいる。

北海道電力によると、道内で停電の情報はない。札幌市交通局によると、札幌市営地下鉄は全線で運行を停止し、21日の運転を取りやめた。

JR北海道によると、北海道新幹線は地震発生を受けて全ての列車の運転を停止したが、間もなく運転を再開した。

菅義偉官房長官は同日夜に記者会見し「現時点で大きな被害の状況はない」と述べた。政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。北海道は地震を受けて災害対策本部を設けた。

トヨタ自動車子会社のトヨタ自動車北海道は21日、地震の影響で北海道苫小牧市の工場を一時停止したと明らかにした。設備の点検が終わり次第、操業を再開する方針という。22日に工場を操業するかは今後判断する。同工場ではトヨタ車やレクサス車向けの変速機などを製造している。

道内の各地の主な震度は以下の通り。

震度6弱=厚真町▽震度5強=安平町、むかわ町▽震度5弱=札幌市北区、同市手稲区、平取町▽震度4=苫小牧市、登別市など。

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