今回は、ニッカがかつて販売した、モルト&ライ コネクションを飲みます。
コネクションは1987年に発売され、1998年まで販売されました。
最大の特徴は、グレーンウイスキーとしてライ麦を原料としたライウイスキーのみにした点です。
販売当初は二級ウイスキーとして売られていたため、モルトウイスキーの割合は17%未満でした。
しかし、他の二級ウイスキーのように醸造アルコールやスピリッツで水増しをするのではなく、香りの良いライウイスキーにすることで、薄っぺらさをカバーしようという目論見があったと思われます。
なおニッカでは、モルトウイスキーの代わりにラム酒を使った、ラム&ライ コネクションも1989~1993年まで、ニュースピリッツとしてリリースしていました。
グラスに注ぐと、液色は少々薄めの琥珀色、香りはレーズンをほのかに感じられます。
口に含むと、カラメルとゴムの香りが先に訪れ、後からレーズン、ナッツへ続きます。
味わいは、多少アルコールからの辛みがあるものの、後からは酸味が主体になります。
ロックでは、ライムが先にやってきて、青リンゴ、レーズンが追いかけていきます。
味わいは、多少のビターが出るものの、酸味が前に来て、後味に甘みを得られるようになります。
ハイボールにすると、カラメルとレーズンが真っ先に訪れ、あとからナッツの香ばしさが表れます。
味わいは、多少の酸味があるものの、全体的に甘く、とても飲みやすくなります。
ライウイスキーを使っていると言っても、それほどバナナやメロン、バニラを感じることは少なく、むしろニッカならではのモルト原酒の香りが引き出されている印象です。
全体的に見ても、現行のカフェグレーンを使ったハイニッカと遜色ない印象で、二級ウイスキーの基準から見れば上出来と言えるものです。
この成功があって、カフェモルト(モルトベースのもろみをカフェ式連続蒸留器で蒸溜した原酒)を使用したオールモルト(1990年発売)に繋がっていったように思えます。
750mL、アルコール度数39度、当時の価格は1200円でした。
現在、オークションや中古市場だと、3000円台が相場です。
グレーンウイスキーにライウイスキーを採用
最大の特徴は、グレーンウイスキーとしてライ麦を原料としたライウイスキーのみにした点です。
販売当初は二級ウイスキーとして売られていたため、モルトウイスキーの割合は17%未満でした。
しかし、他の二級ウイスキーのように醸造アルコールやスピリッツで水増しをするのではなく、香りの良いライウイスキーにすることで、薄っぺらさをカバーしようという目論見があったと思われます。
なおニッカでは、モルトウイスキーの代わりにラム酒を使った、ラム&ライ コネクションも1989~1993年まで、ニュースピリッツとしてリリースしていました。
ライウイスキーさが足りないが、悪くはない
では、ストレートから飲みます。グラスに注ぐと、液色は少々薄めの琥珀色、香りはレーズンをほのかに感じられます。
口に含むと、カラメルとゴムの香りが先に訪れ、後からレーズン、ナッツへ続きます。
味わいは、多少アルコールからの辛みがあるものの、後からは酸味が主体になります。
ロックでは、ライムが先にやってきて、青リンゴ、レーズンが追いかけていきます。
味わいは、多少のビターが出るものの、酸味が前に来て、後味に甘みを得られるようになります。
ハイボールにすると、カラメルとレーズンが真っ先に訪れ、あとからナッツの香ばしさが表れます。
味わいは、多少の酸味があるものの、全体的に甘く、とても飲みやすくなります。
ライウイスキーを使っていると言っても、それほどバナナやメロン、バニラを感じることは少なく、むしろニッカならではのモルト原酒の香りが引き出されている印象です。
全体的に見ても、現行のカフェグレーンを使ったハイニッカと遜色ない印象で、二級ウイスキーの基準から見れば上出来と言えるものです。
この成功があって、カフェモルト(モルトベースのもろみをカフェ式連続蒸留器で蒸溜した原酒)を使用したオールモルト(1990年発売)に繋がっていったように思えます。
750mL、アルコール度数39度、当時の価格は1200円でした。
現在、オークションや中古市場だと、3000円台が相場です。
<個人的評価>
- 香り C: カラメル、レーズンが主体。加水でライムが揮発する。
- 味わい B: ストレートでも辛みは少ない。全体的に酸味が先行、後味に甘み。
- 総評 A: 1200円の二級ウイスキーにしては上出来。現代でも通用する。
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