アインズ&アルベド「「入れ替わってる!?」」   作:紅羽都
<< 前の話 次の話 >>

4 / 5
サタンからクリスマスプレゼントだよ
性夜に相応しい濃厚なレズ(?)プレイをご堪能ください

と思ったけど描写が完全にアウトだったのでR-18行きにしました。ごめんね。

注意事項!
今回オリキャラ出ます。特に何も考えず適当に出したキャラなので軽く読み飛ばしてください。


アインズ&シャルティア「「入れ替わってる!?」」その1

前半はR-18行きになりました。

 

 

 

 

 

 

ナザリック第十階層、玉座の間。その場に集うのは至高の41人によって生み出されたシモベ達。

謹慎中のシャルティアを除く、6人の階層守護者。戦闘メイド、プレアデスが全員。セバスに、ペストーニャ、ホムンクルスのメイド達。その他、ナザリックに存在する殆どのシモベが玉座の間に集まっていた。そして、皆一様に跪き、深く頭を垂れている。その畏敬の念を向ける先は、高く迫り上がった玉座の上。そこに座すことを唯一許される人物。

 

「皆の者、よくぞ集まってくれた」

 

死を具現化させたような強烈な存在感。肉片一つなく白骨化した異様な姿。シモベ達の創造主にして至高の存在のまとめ役、ギルド長アインズ・ウール・ゴウンその人である。

 

「まずは急な招集になってしまったことを謝罪しよう」

 

雲上人とも言える立場にいる彼の謝罪に、招集に応じた一同は狼狽えた。階層守護者の1人、デミウルゴスは慌てて恭謙な言葉を述べ立てる。

 

「そんな、滅相もございません!我らは至高の御方の手となり足となる為に生み出された存在。御身が必要とする時に動けずして、何が手足でしょうか。どうか我々のことはお気遣いなさらず、何なりとお使いください」

 

「何を言う、信賞必罰は世の常。お前達が忠臣として私に仕えるならば、私もそれに見合った存在である必要がある……と、仕事が支えている者も多いだろう。この話はここまでにして、本題に移るとする」

 

アインズは佇まいを直し、デミウルゴスへ向けていた視線を、全体を見渡すように移す。その有無を言わせぬ鋭い視線に、シモベ達は身を引き締めた。

 

「今回、一部任務を中断させてまで皆を集めた理由は一つ。ナザリック強化計画に大きな進捗があった。延いては世界征服の方針にも関わる話であり、ナザリックに属する者ならば必ず知っていなければならない情報だ。では、説明の前にまず実物を見せるとしよう。ノーリ、アジーン」

 

アインズが指を打ち鳴らすと、硬質な指骨が乾いた音を立てた。そして、その音と同時に2人の人影がアインズの前に現れる。それは転移の魔法による瞬間移動だった。

シモベ達は瞠目した。その2人はナザリックに属する者ではなかったのだ。得体の知れぬ存在、然もそれなりのレベルの高さと見受けられる。怪しげな存在がアインズのすぐ側にいる状況に、階層守護者やプレアデス達が警戒心を高める。そして、それを察したアインズは気色ばむシモベ達を片手で制した。

 

「全員、警戒を解け。正体不明の存在を危険視するのは当然だが、今この場に於いては不要だ。さあ、2人共、自己紹介をしなさい」

 

2人の容姿は非常に似通っていた。殆ど同じの小柄な体型、同じデザインの女物の服、ブロンドの髪、長く尖った耳、そして浅黒い肌や顔つきまでもがそっくりだった。分かりやすい違いと言えば、1人は緑眼、もう1人は青眼ということくらいのものだ。

2人はアインズに尻を向けないよう横に逸れると、この場の誰よりも姿勢を低くし服従の意を示した。そして慇懃な態度で自己紹介を始める。

 

「お初にお目にかかります、私の名前はノーリ。そして、こちらが」

 

「アジーンといいます。よろしくお願いします」

 

「この度、私達はアインズ・ウール・ゴウン様のご厚意により、ナザリック地下大墳墓の末席に加わらせて頂くことになりました」

 

「ナザリックの為に、これから精一杯お仕えする所存です。"不忠者"ですがこれから宜しくお願いします」

 

「…………」

 

唐突な背信の宣言に目が点になる一同。特にアルベド辺りから強い殺気が放たれていた。あと、マーレも結構怪しい視線を向けている。

そして、アルベドのハルバードやマーレのスタッフが振るわれるより早く、真っ先に反応を起こしたノーリがアジーンに向かって拳を打ち付けた。そして、最低限のボリュームで小さく怒鳴り声をあげる。

 

「この馬鹿っ!そこは不忠者じゃなくて不束者でしょっ!?不忠が許される訳ないじゃない!あんた死にたいの!?」

 

「ご、ごめんお姉ちゃん!」

 

「このアホ!謝る相手が違うでしょうが!」

 

「あっ、ももも申し訳ございません!精一杯忠誠を尽くします!あ、ああアインズ様!どうかお許しを!」

 

「アホな妹で申し訳ありません!アジーンは忠誠心が無いわけではないんです!馬鹿なだけなんです!何卒ご容赦頂けませんか!」

 

ちょっとしたコントが繰り広げられていた。慌てた様子で土下座する2人に、アインズは朗らかな笑い声をあげた。そして、顔を上げるように促すと、アジーンの頭に優しく手を乗せる。どうでもいいが、アルベドの眼力が更に強くなった。

 

「よいよい、お前達はまだ産まれたばかりの子供だ。そして、童子の過ちをフォローするのは大人の役目だ。私は失敗を咎めることはしない。失敗から学ぶことができればそれでいい」

 

「ああ、ありがとうございます!ありがとうございます!アインズ様!もう二度と間違いません!」

 

「妹の為に格別のお慈悲をくださり、誠にありがとうございます。今後、このようなことが起こらないよう、後でじっっっくりと教育しておきます」

 

「ひぃっ!」

 

感涙に咽ぶアジーンに睨みを効かせるノーリ。よく見ると、右手に鞭までチラつかせている。教育というよりは、調教に分類される類の躾が待っていることは容易に想像できた。

 

「お前達も、いきなりの紹介で緊張してしまっただろう?今日はもう下がりなさい」

 

「はっ、寛大なお心遣いに感謝致しますアインズ様」

 

「ありがとうございますアインズ様」

 

礼の言葉を残して、2人は来た時と同じように転移魔法で消えた。アインズが改めてシモベ達へと向き直る。

 

「さて、今紹介したノーリとアジーンこそ、今回のナザリック強化計画の肝となる者達だ。一体何者なのかは、大方察しがついただろう。デミウルゴス」

 

「はっ、産まれたばかりの存在であり、見たところ種族はダークエルフ。かつあの容姿となれば、恐らくはアウラかマーレを元に生み出されたクローン、といったところでしょうか?」

 

「その通りだ。実際は、2つの遺伝子を掛け合わせているので正確にはクローンではないが、細胞の複製という点でいえばクローンといっても差し支えないだろう」

 

アインズは徐に右手を前に差し出した。一見何も持っていないように見えたが、よく見るとその手の平には一本の金の糸が乗せられている。それは、先程アジーンの頭に手を乗せた時に、こっそりと切り取った彼女の髪の毛であった。

視線が手の平に集まったのを確認すると、アインズは一つの魔法を放つ。

 

《クリエイト・マジカルセル/魔法細胞創造 》

 

手の上で眩い発光が起こった。その光は10秒以上経っても中々収まらない。1つの魔法が発するエフェクトとしてはかなり長めの発光だ。

数十秒の後光が弱まると、髪の毛の隣には小指の先程の肉塊が転がっていた。アインズはその肉塊を指先で摘み上げる。

 

「これはアジーンの髪の毛を元に生み出したアジーンの腕の肉だ。生物の遺伝子情報からその生物の任意の部位、或いはその生物に存在しない部位を創造する。それが、私が編み出した新魔法《クリエイト・マジカルセル/魔法細胞創造 》の効果だ。一度に作れる量は僅かだがその分質は高く、より実物に近いものを創り出せる。そして、依り代となる物体が存在する為魔力が定着しやすく、維持にMPを消費しないというのが最大の利点だ」

 

おおっ!と、玉座の間がどよめきに包まれた。産まれた時から魔法の力を与えられ、それを使うという形でしか魔法と触れ合うことのなかったシモベ達にとって、新たな魔法の創造という行為は正に神の御業であった。そこら中からアインズを讃える声が飛び交う。

尚、実際はアインズが作った魔法ではなく良からぬ企みの為にアルベドが考案した魔法なのだが、そんな裏事情を知っているのは当人達だけである。

 

「強者が犇き個の強さが物を言うユグドラシルの世界とは違い、この世界は程度が低い。であれば征服するのに必要なのは高出力の魔法よりも手数、群の力。誠その通りでございます。その慧眼、そして必要な魔法を自在に編み出すその神技、実にお見事としか言いようがありません。このアルベド、改めて御身の偉大さに感服致しました。」

 

「世辞はいい、人手不足については前々から議題に上がっていた。それを解消する為に、手慰みに《クリエイト》系の魔法を弄っていただけだ」

 

実際はアルベドが心血注いで魔法理論を紐解いて研究に研究を重ね、様々な消費アイテムと大量のMPを使用してやっとこさ開発に漕ぎ着けた魔法なのだが、そんなことを知っているのはアルベド本人だけである。

 

「あの2人はアウラとマーレから複製した生殖細胞を受精させて産み出した。そして《タイム・アクセラレート/時間加速》等の魔法を駆使し速やかに成長させ、最高効率のパワーレベリングを行った。その結果、誕生から僅か3週間程で40レベルにまで成長するに至った。このままのペースならば来月には50レベルを越す計算だ」

 

《フローティング・アイ》

 

また、別の魔法を発動するアインズ。遠隔の景色を映し出すその魔法により、光の像が作り出される。見えたのは、宙に浮かぶ球形の液体の中に漂う赤子の姿で、その数は十を超えている。赤子達の肌の色は皆浅黒く髪は金色で、ノーリやアジーンと同類の存在であることは一目で理解できた。

 

「彼らを使いダークエルフの軍、いや国を築く。国民の数は初めは5000、平均レベルは60が目標だ」

 

レベル60、それは転移後の世界の基準で語れば、伝説の存在と呼ばれる程の強さがある。周辺国家最強と謳われる王国戦士長ガゼフ・ストロノーフでさえ、レベル40には届かない。嘗て一国を滅ぼしたヴァンパイアロード、イビルアイであれば、やっと対抗出来るかどうかといった数値だ。

そんな伝説級の怪物が5000体。とても単純な計算をするなら、5000の国を滅ぼすことが出来ることになる。世界征服という絵空事のような計画にさえ、過剰と思える程の戦力だ。

 

「数とレベルは徐々に増やしていき、ゆくゆくはあの日ナザリックに大挙して攻め込んで来た1500人のプレイヤーをも超える大軍隊を創り出す!そして約束の日、アインズ・ウール・ゴウンは世界を統べる普遍の伝説となるのだ」

 

アインズは宣言する、この世の頂点に立つことを。両手を大きく広げている様は、世界を手中に収めるという意思の表れのように見えた。

 

「その為には、お前達の力が必要だ。期待しているぞ」

 

「「はっ!必ずやこの世界を手にし、アインズ様に献上することをここに誓います!」」

 

シモベ達の合唱が玉座の間に響き渡った。その言葉には確固たる決意が宿り、言霊となって彼等の心を熱く燃やす。その空気感は、嘗て1500人ものプレイヤーに立ち向かった時の41人の異形達のそれに似ていた。

 

 

 

世界征服達成の日は近い。

 

 

 

その後、細かな報告や役割決め、今後の展開などを話し合って定例報告会はお開きとなった。皆が己の持ち場へと戻り、玉座の間にはアインズとアルベドだけが残った。

 

「さて、実に1ヶ月ぶりだな、アルベド」

 

「はっ、お久しぶりでございます、アインズ様。この1ヶ月間、身を引き裂かれるような思いでした」

 

「そうか、しっかりと反省出来たならそれでよい」

 

アインズの前に跪くアルベド。アインズを主とし、アルベドを従とするその関係は本来あるべき2人の姿である。だがそこには、よくよく注視しなければ気が付かない程の、極僅かな違和感があった。まるで、何かが入れ替わってしまっているかのような、小さな違和感が。

 

「さてアルベド、いきなりだがお前に1つ質問がある」

 

玉座から立ち上がったアインズが、鷹揚な態度で歩き出す。そしてアルベドの目前まで来ると足を止めた。そして、いつでも魔法が放てるようにスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンをアルベドの首へと向ける。それはまるで、断頭台で罪人に向けて振り上げられた斧のようであった。明らかな異常事態だが、アルベドは身動ぎひとつしない。

 

「はっ、何なりとお聞き下さいませ、アインズ様」

 

アインズの体からは、一度人間が浴びれば瞬時に意識を失うであろう程の強烈な威圧が放たれていた。それは、ナザリックが転移し、始めて守護者の前に立った時勝手に漏れ出してしまっていた絶望のオーラとは全く質の違うもの。アルベドへと向けた明確な殺意。ナザリックへ敵対した者に向けられるべき、殺しの感情。

 

「では尋ねよう……お前は誰だ?」




現在の状況

 体       中身
アインズ    アルベド
アルベド    シャルティア
シャルティア  アインズ

カオス


アインズが関わらなければ有能なアルベド、唯一の良心が不在なので効率重視の世界征服RTAが行われます。人類涙目。

アルベドの身体を手に入れたシャルティア《クリエイト・マジカルセル/魔法細胞創造 》とかいう超便利魔法を手にしたことにより、魔が差してアインズを襲います。

シャルティアボディのアインズ様。完全調教済みの肉体につられてアヘ落ちしました。



※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。