【競馬・ボート・競輪】[競馬]阪急杯 ミスターメロディ 福永久々のコンビで息ぴったり2019年2月21日 紙面から 9カ月半ぶりのコンビとは思えないほど、福永とミスターメロディが奏でるハーモニーに狂いはなかった。昨年のNHKマイルC(4着)以来のコンビ復活。人馬の呼吸を合わせて、白く煙る霧の中から飛び出すように、勢いよく伸びた。馬なりながら栗東CWでラスト1F11秒6の好タイム。スタンドからはゴール手前からのアクションしか判別できなかったが、鞍上の言葉が動きの良さを物語っていた。 「先週も良かったけど、今日(20日)も良かったよ。折り合いも去年よりましになっているし、馬も去年と比べると良くなっている」と福永は成長を実感する。見守った藤原英師も「フレッシュでいい状態。柔らかくなっているのが何よりいいね」と具合の良さに目を細めた。 昨年はNHKマイルCを見据えて、1600メートルに対応できるよう調教を重ねてきたが、「マイルはギリギリという感じだった」と福永は言う。中日スポーツ賞ファルコンS1着、阪神C2着が裏付けるように、これまでの実績は1400メートルに偏っており、「前回で今回の条件は走っている。GIIで走っているのだからGIIIなら。前に行けるし開幕週の馬場というのも問題ない」と、好走できる下地は整っている。 目下、課題があるとすれば賞金面。春のGIに臨む上で、今のままでは出走できるか危うい。「時計が出ているし、仕上がりはいい。賞金を加算しておきたいね」と勝ち負けをにらむ福永。ダイアナヘイローに逃げ切りを許した前走の雪辱を果たし、今度こそ仁川で凱歌(がいか)をあげてみせる。 (黒柳勝博)
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