侍4番へ猛アピールだ! 巨人の岡本和真内野手(22)が20日、練習試合の韓国・KIA戦(那覇)に「4番・指名打者」で先発し、3安打4打点。視察に訪れた侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)に、3月の強化試合メキシコ戦はもちろん、来年の東京五輪で主軸を担うだけの勝負強さを見せつけた。
適時打を3本そろえる固め打ち。岡本は「チャンスで打つことは大事。あんまり内容は良くなかったけど、ヒットはヒット。積み重ねていけるようにしたい」とうなずいた。1回2死三塁では、全力疾走で三塁への適時内野安打。5回1死三塁では三遊間を破る勝ち越し打。7回無死満塁では三塁線を抜く2点二塁打でダメを押した。
「あんまり打つ打たないは気にしていなかった」と話すが、実戦で12打席連続無安打だった。前日のフリー打撃後、原監督から身ぶり手ぶりを交えて「スイングが中途半端になっているぞ」と声をかけられ、思い切りの良さを心掛けていた。「すぐできているとは思わないけど、感じは良くなっている」と好結果につなげてみせた。
昨秋の日米野球最終戦で岡本に4番を託した稲葉監督も「チャンスでしっかり打てるのは状態が良いんじゃないか。求められているものはジャイアンツでもジャパンでも同じ」と目を細めた。
若き主砲は浮かれることなく「振れるようにはなってきたので、確実性を上げていきたい」と先を見据えた。巨人でも侍ジャパンでも走者をかえす役割を全うし、チームに勝利をもたらす。 (小林孝一郎)