中日の高橋周平内野手(25)がキャンプ最後の休日となった20日、北谷の屋内練習場で約1時間、打撃マシンを相手に打ち込んだ。
的確にとらえた打球が防御ネットを激しく揺さぶる。その多くが低いライナー性。高橋は強振というより、ミートを心掛けるようにバットを振り続けた。「ポイントをしっかりと。少しズレている部分があったので。しっかりとらえられるように打ちました」
ここまで練習試合5試合は15打数4安打の打率2割6分7厘2打点。長打はない。初戦となった11日の韓国ハンファ戦(北谷)は4打数3安打と快調な滑り出しも、ここ2試合は無安打。休日返上に関して、照れ隠しなのか「体を動かしたかった」という理由を口にしたが、今季からキャプテンの肩書がついた以上は自覚が芽生えないはずがない。
21日からは最終クールに入り、23日からオープン戦も開幕する。故障もなく調整は進むが、高橋自身は納得のいく調整ではないという。
「順調と言えば順調だが、物足りない部分もあります。これからは、今やっていることを試合で出せるように。結果として出せるようにしていきたい」。キャンプもいよいよ終盤。主将らしくチームに頼られる打撃を志していく。 (吉川学)