日本でも今年は不安定な気候で、
夏場、台風がいくつも発生していますが、
アメリカのハリケーンも負けず劣らず
猛威を振るっています。
先日も、昨年9月のハリケーンによる犠牲者が
三千人弱だったという調査結果が発表されたばかりです。
日本でもアメリカでも避けようのない自然現象ですが、
そういえば、皆さん台風とハリケーンの違いって
ご存知ですか?
今日は、主にハリケーン・台風の違いや、
ハリケーンの名前にまつわる豆知識をご紹介します。
◆台風とハリケーンの違い
台風とハリケーンには定義に明確な違いがあり、
台風は、東経180度より西側の北太平洋上に
位置する風速17.2m/s以上の熱帯性低気圧
ハリケーンは経180度より東側の北太平洋
および北大西洋に位置する、風速33m/s以上の熱帯低気圧
と発生場所と規模が大きな違いになります。
日本では台風、アメリカではハリケーンが
発生するのはこういうわけです。
◆ハリケーン、タイフーン、サイクロンの違いは?
こちらも有名な話ですが、
“hurricane” も “typhoon” も “cyclone” も、
同じ気象現象のことを言います。
定義としては、
熱帯低気圧(tropical cyclone)の
最大風速(maximum sustained winds)が、
約33m/s(33meters per second)に達したら
、3つのうちどれかに分類されます。
そして、これらの違いは「発生場所」の違いとなります。
・ハリケーン(hurricane):大西洋、太平洋北東部・北中部で発生
・タイフーン(typhoon):太平洋北西部で発生
・サイクロン(cyclone):南太平洋、インド洋で発生
と区別されます。
◆ハリケーンの名前ってどう決まる?
ハリケーンて毎回名前が付いていて、
どうやって決めてるんだろう?って
疑問に思ったことはありませんか?
毎回違う名前を付けられているように見える
ハリケーンの名前ですが、
実は予め決められた「ハリケーンの名前リスト」
に沿って順番付けられるんです。
2018年に大西洋で発生するハリケーンの
名前リストはこちらです↓
Alberto
Beryl
Chris
Debby
Ernesto
Florence
Gordon
Helene
Isaac
Joyce
Kirk
Leslie
Michael
Nadine
Oscar
Patty
Rafael
Sara
Tony
Valerie
William
A~Zまで予め決まっていて、発生順に
上から付けられていくんですね。
名前の付け方として、元々は女性名ばかり
でしたが、男女不平等だということで
男性/女性を交互にすることになったそう。
すると白人の名前ばかりだと文句が出て、
非白人の名前も入れることになったそうです。
日本の台風は●●号と番号なので、
それでいいのでは?と思いますが、
名前のほうがわかりやすいというのが、
文化の違いなんでしょうね。
◆ハリケーンリストから外される名前もある
ハリケーンの名前リストの名前は
基本的に変わることなく6年周期で
繰り返し使われていくようですが、
実は名前が変更されることもあるんです。
どんな場合かと言うと、
甚大な被害が出て、今後同じ名前を使うのがふさわしくない場合です。
その時には、そのハリケーンの名前はリストから外されて、
別の名前に置き換えられるそう。
2005年に発生したKatarinaは
ニューオーリンズに壊滅的な被害を与え
名前が置き換えられました。
現在は、“Katia” です。
ちなみに、名前がリストから外されて使われなくなるのを
“retire” で表現するケースが多いよう。
例えば、
Katrina was retired after it devastated New Orleans in 2005.
みたいに表現されます。
こういう言い方をするのは面白いですね。
今回は、台風、ハリケーンの豆知識を紹介しました!