ハーフタイムのコーヒーブレイク(4)
神戸製鋼コベルコスティーラーズが2009年度の新体制を発表した。注目すべきは新キャプテンに大畑大介選手を据えたこと。首の手術を受けた現キャプテンの後藤翔太選手が春から夏のプレシーズン、チームとは別メニューで調整しなければならない事情も考慮したと思われる。
昨年秋の開幕節でアキレス腱のケガから復帰した大畑選手の名前がアナウンスされた時、場内はそれまでとはまるでボリュームの違う拍手と歓声に湧いた。これにはほかの選手も感銘のコメントを口にしていたし、独特の雰囲気には僕自身も興奮を覚えた。「ラグビーは15人でやるもの。いかに大畑へいい形でボールを回すかが鍵」などとすましている僕であっても、この時ばかりは大畑選手のカリスマにすっかり魅せられてしまった。
若手、中堅の底上げが着実な神戸。ここらでカリスマ性あるスターを中心に据えてトップ3を狙うぞ、といったところか。タイミングは上々、来季が楽しみになってきた。
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06~07シーズンまでトヨタに在籍していたオレニ・アイイという外国人選手を覚えておられるだろうか。最後のシーズン、日本選手権でSOに入り、決勝進出へ大きく貢献した選手である。
彼の左腕には入れ墨が施されていた。試合後、サインをもらいに集まった子供たちがアイイ選手の左腕をしげしげと眺め、そのうち何人かが好奇心にかられたように手を伸ばして入れ墨を触っていた。この子供たち、日本人の入れ墨に対しても同じ反応を示すのかな? まさかね。入れ墨の絵柄はガンダムやセーラームーン、ドラえもんに限るといった法律でも作れば、日本における入れ墨の地位も変わってくるのだろうが。
オセアニアでは、入れ墨を彫るのはわりとふつうのことみたいで、アイイ選手以外にも腕や腿に絵柄の入った選手が何人かいる。また、国の首脳クラスにも入れ墨のある人がいて、文化の違いをあらためて知る思いがする。
入れ墨の人お断りのサウナや銭湯は多い。となれば、やはりオセアニア系の入れ墨ラグビー選手も入場を断られるのだろうか。気になるところである。
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トヨタ自動車ヴェルブリッツから引退選手が発表された。その中に、CTBの赤沼源太選手の名を見つけて、えっ、と思った人も多かろう。かくいう僕もその1人である。
好きな選手だった。難波=赤沼の両CTBが機能した時のトヨタは強い。赤沼選手は、とりわけ献身的なディフェンスが光っていた存在。行ってほしいところで低いタックルを突き刺して相手の足を止めるだけでなく、ターンオーバーのきっかけを作ることに長けていた。そんな赤沼選手も最初からタックルが得意だったわけではない。前監督の朽木英次さんの指導のもと猛練習によって身につけた、というのを何かで読んだ記憶がある。
ド派手にゲインするというより、要所の小さなプレーがどれも重要不可欠といったタイプだった。13番ではあまりいないタイプである。赤沼選手のプレーが観られなくなるのは残念だが、有能な銀将としてチームに貢献する赤沼的存在のプレーヤーを他チームに見つけた。九州電力の黒木孝太がその人。サイズも似通っている。08-09シーズン第6節、奇しくもトヨタ戦に右CTBで先発した黒木選手の働きはまさに赤沼選手そのものだった。九電の試合を観る時は、赤沼選手が好きだという気持ちをそのまま黒木選手に投影させようと思っている。
赤沼選手は社業に専念するとのこと。しかし、中高生を指導するコーチにしてみれば、1日だけでもいいから子供たちを教えに来てほしい、とお願いしたくなる人ではないかな? サイズの小ささを克服した選手の話はすべてにおいて普遍的だと思うから。

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昨年秋の開幕節でアキレス腱のケガから復帰した大畑選手の名前がアナウンスされた時、場内はそれまでとはまるでボリュームの違う拍手と歓声に湧いた。これにはほかの選手も感銘のコメントを口にしていたし、独特の雰囲気には僕自身も興奮を覚えた。「ラグビーは15人でやるもの。いかに大畑へいい形でボールを回すかが鍵」などとすましている僕であっても、この時ばかりは大畑選手のカリスマにすっかり魅せられてしまった。
若手、中堅の底上げが着実な神戸。ここらでカリスマ性あるスターを中心に据えてトップ3を狙うぞ、といったところか。タイミングは上々、来季が楽しみになってきた。
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彼の左腕には入れ墨が施されていた。試合後、サインをもらいに集まった子供たちがアイイ選手の左腕をしげしげと眺め、そのうち何人かが好奇心にかられたように手を伸ばして入れ墨を触っていた。この子供たち、日本人の入れ墨に対しても同じ反応を示すのかな? まさかね。入れ墨の絵柄はガンダムやセーラームーン、ドラえもんに限るといった法律でも作れば、日本における入れ墨の地位も変わってくるのだろうが。
オセアニアでは、入れ墨を彫るのはわりとふつうのことみたいで、アイイ選手以外にも腕や腿に絵柄の入った選手が何人かいる。また、国の首脳クラスにも入れ墨のある人がいて、文化の違いをあらためて知る思いがする。
入れ墨の人お断りのサウナや銭湯は多い。となれば、やはりオセアニア系の入れ墨ラグビー選手も入場を断られるのだろうか。気になるところである。
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トヨタ自動車ヴェルブリッツから引退選手が発表された。その中に、CTBの赤沼源太選手の名を見つけて、えっ、と思った人も多かろう。かくいう僕もその1人である。
ド派手にゲインするというより、要所の小さなプレーがどれも重要不可欠といったタイプだった。13番ではあまりいないタイプである。赤沼選手のプレーが観られなくなるのは残念だが、有能な銀将としてチームに貢献する赤沼的存在のプレーヤーを他チームに見つけた。九州電力の黒木孝太がその人。サイズも似通っている。08-09シーズン第6節、奇しくもトヨタ戦に右CTBで先発した黒木選手の働きはまさに赤沼選手そのものだった。九電の試合を観る時は、赤沼選手が好きだという気持ちをそのまま黒木選手に投影させようと思っている。
赤沼選手は社業に専念するとのこと。しかし、中高生を指導するコーチにしてみれば、1日だけでもいいから子供たちを教えに来てほしい、とお願いしたくなる人ではないかな? サイズの小ささを克服した選手の話はすべてにおいて普遍的だと思うから。
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