先日、”Let it go“は「ありのままで」とは
訳さないことをお伝えしたましたが、
またアナ雪で有名な一節である、
「雪だるま作ろう」も
”Let’s make a snowman!”とは歌っていないこと、
ご存知でしたでしょうか?
この一節は、こんな場面から始まります。
ある理由から
姉のエルサが部屋に閉じこもったままになり、
妹のアナは一緒に遊びたいので、
姉が閉じこもっている部屋のドアを
ノックして、『雪だるまつくろう』と歌を歌います。
アナは、映画の中では「雪だるまつくーろー♪」と
誘うのですが、実はこの表現、英語では
少し想像しがたい表現をしています。
「雪だるま作ろう」は”Let’s make a snowman!!”じゃないの?
と思った人も多いはず。
・・・はずれです。
実は正解は、英語詞では
”Do you want to build a snowman?”と歌っているのです。
この表現違和感感じず受け入れられましたか?
通常は ”make a snowman”の表現の方が違和感の
少ない表現と感じる人のが多いのではないでしょうか?
でも、英語詞では上記表現なのです。
よくよく考えてみると、
”build a snowman” と言うと、
”build” の単語が持っている
「時間をかけて土台から築いていく」という
雰囲気がより伝わるような気がしますよね。
ちなみに、日本の雪だるまは
「だるま」というだけあって、頭・胴体の2段のものが
多いですね。
でも、欧米のsnowmanは3段重ねで作られることが多いそうです。
そうすると、この”build”という単語がピッタリだったりします。
更には“Do you want to 〜?”という表現もちょっとおかしいと
思いませんか?
通常、「~しよう」は”Let’s ~”の表現がベストと
思いつく人が多いでしょう。
これも英語的な表現を表しているもので、
“Do you want to 〜?”=「~したい?」
と聞くことで、「~しよう」と誘っている独特の
表現なのです。
この『雪だるまつくろう』の歌を英語と日本語で
見ると『直訳しない』大切さを感じられると思います。
直訳すると「作る=make」と日本語にひっぱられてしまうと
”build” という単語はなかなか出てこないですよね。
こんな風に有名な英語の歌を基に
英語の意味を考えてみると、
日本語⇔英語の対応が直訳表現になっていないことに
気付くでしょう。
あなたの英会話ライフにも”直訳じゃない”
表現の仕方は是非活かしてみて下さいね。