英語では様々な表現があると思いますが、
「快く~する」や「喜んで~する」という
感じのよい丁寧な行為を示す意味で、
”be willing to 〜”という
フレーズを使うことがあると思います。
でも実は、その日本語訳だけで覚えてしまうと、
少し間違った使い方になってしまう
可能性があります。
◆使い方に注意が必要な”be willing to~”
例えばこんな場面で使われる内容です。
友達が「私の誕生日パーティー、来れる?」
と聞いてきたので「もちろん!喜んで行くよ!」
のつもりで、
”I’m willing to go.”
と言ったとして、実はこの場合、
相手には「もちろん!喜んで行くよ!」という
ニュアンスは伝わらない可能性が高いです。
むしろ、これは「~しても構わない」
というマイナスの印象を持って伝わるかも
しれないフレーズになります。
それは一体なぜでしょう?
“be willing to” の意味を勘違いして使っているから
かもしれません。
◆“be willing to 〜” の正しい意味って?
“be willing to 〜” が「喜んで〜する」という
意味ではないとしたら、どんな意味になるのでしょう?
わかりやすい定義を伝えた文があるので、
英文を引用します。
”If someone is willing to do something,
they are fairly happy about doing it and will do it
if they are asked or required to do it.”
→「もし誰かが何かすることをいとわないのであれば、
それは彼らがそれをすることについて喜びを感じているからであり、
もし彼らがそれをするように頼まれたり要求されたりしたら
するだろう。」
こういった内容の文章になり、この文章の中でも、
自分から進んで「~したい!」という積極的な
「喜んで~する」ではなく、”求められたり必要があれば“”
断らずに「やるよ」といった感じの、文章と文脈になります。
◆”be willing to~”の正しい使い方
例えば公共交通機関などで、
まずは搭乗券をスキャンする時など、
非常口が近い列の座席になる場合、
緊急避難時に乗務員のお手伝いをすることが
義務付けられていますよね。
なので、近くに並んでいた人などは搭乗券を
スキャンする係の人に、
Are you willing to assist in the event of an evacuation?
→「あなたは避難を手伝ってくれますか?」
というような質問をするのにほどよい
聞き方になりますね。
「喜んで~する」と訳してしまうと
「喜んで避難を手伝いますか?」になってしまいますが、
ニュアンスとしては「避難の手伝いが必要になったら
(厭わずに)協力的にやってもらえますか?」ぐらいの
感じになります。
これでは意味がだいぶ大幅に変わってくる
訳し方になりますよね。
◆訳す時にはニュアンスの違いに注意
言葉の実際のイメージとは
異なる意味を持つフレーズというものも
実際は存在すると言えますよね。
“be willing to 〜” もその1つで
「喜んで〜する」と覚えていた方は、
こういう訳し方もあると参考にしてみて下さいね。