今日は紛らわしくて間違えやすい単語の
”forget”と”leave”について、ご紹介します。
あなたはどこかに何かを忘れた場合に
”forget”という単語、頻繁に使ったりは
しないでしょうか?
”forget”は特によく教科書に出てくる英単語の
一つではありますが、
あなたは正しくこの英語を使えているでしょうか?
実は正しい文法上のことを言えば
「どこかに何かを忘れた」という表現の中では、
“forget” は使えないということを
お伝えしたいと思います。
◆「何かをどこかに忘れた」という言いたい時
「携帯を電車に忘れちゃった~。」
そんなことを言いたい場合に、
”I forgot my mobile/phone on the train.”
というセンテンスが思い浮かんだ方、
日頃の表現でそのようによく
表現しがちな方も多いでしょう。
”forget”という表現は、とても
馴染みのある表現ですからね。
実はこれ、一見正しい英語に見えながらも、
ちょっと要注意表現の一つとも言えるのです。
「〜を忘れた」に “forgot” を使うことはできるけど、
「〜を…に忘れた(置き忘れた)」のように
【場所】が入る場合には
本来の決まりでは、
“leave” しか使えないという決まりがあります。
英語ボキャブラリーの使い方の辞典では、
“forget” に関するこんな解説が載っています。
You can say, ‘I forgot my mobile/phone’,
but if you say where this happened,
you must use the verb ‘leave‘, e.g.
I left my mobile/phone on the bus.
(NOT I forgot my mobile/phone on the bus.)
大まかに要約すると、
”forget”を使って「携帯電話を忘れました」
と言うことができます。
ですが、これが起こった場所を言うならば、
”leave”という動詞を使用する必要があります。”
私はバスに携帯電話を忘れた。
”leave”の過去形の”left”はOK。“forget”は使わない。
と例文として下に書いてありますね。
要するにこのようなケースでは、
「leave」という動詞を使用する必要があります。
要するに、「〜を忘れた」に
“forget” を使うことはできるけど、
「〜を…に忘れた(置き忘れた)」のように
場所が入る場合には leaveの過去形、
“left”がベストな表現と言えます。
英英辞典の
“forget” の項目にもこんな注意書きが載っています↓
You cannot use forget if you want to mention the place
where you have left something.
”もし何かを忘れた場所について述べたい場合に、
は”forget”を使うことはできません”と書いてあります。
× I’ve forgotten my book at home.
→「家に本を忘れました」という表現はできないという
意味になります。
なので「携帯電話をバスの中に忘れた」は、
I left my mobile/phone on the bus.
I’ve left my mobile/phone on the bus.
が正しい表現となります。
ですが、実はこの表現の”forget”はネイティブも
間違えてしまう表現だそうで、
全く使えないわけではないのですが、
文法的に「どこ」という場所を取らない表現が
本来の正解になるのです。
さらに「〜を置き忘れる」は、
”I’ve left my bath towel behind.”
→「バスタオルを置き忘れてきました。」
と言うことができます。
のように “leave 〜 behind” もとてもよく使うので、
こちらも知っておくときっと役に立つでしょう。
「持ってくるのを忘れる」は “forget”、
「〜をどこどこに置き忘れる」は “leave”、
「忘れる」を意味する単語を使う時は、
こんな形で意味を区別して下さいね。