日本語は「曖昧な表現の言語」で、
英語は「YesかNoが ハッキリした言語」
だと思っていませんか?
確かに、日本語ではYesかNoではなく、
ちょっと曖昧に表現することが
好まれることがあります。
あまり好きではない食べ物が出されたら
「ちょっと苦手なんです…」と、
やんわり「嫌い」ということを伝えたりもしますよね。
英語でも実は、やんわり「嫌い」を表す言葉は
よく使われているんです。
こんな表現は日英共通のものの一つなんですよ。
◆やんわり”No”を伝える方法
・嫌い
・好きじゃない
・あんまり好きじゃない
これらはどれも基本的には
「嫌い」を表している表現の一つですね。
この中で一番強い意味なのは
どの言葉でしょう?
「嫌い」ですよね。
とてもストレートな意味を表しますよね。
「好きじゃない」は、「嫌い」よりも
少し柔らかい印象だと思います。
これは「嫌い」の反対語を使った上で
「そうではない」と打ち消している、柔らかめな
表現と言うことができます。
日本語では、遠回しに言うほど柔らかい印象になる、
というのがセオリーですね。
英語でも、実は、ネガティヴな表現ほど、
遠回しに言うのがよいのです。
◆嫌いははっきりと”hate”でよいか?
「嫌い」を”hate”という人もいると思いますが、
”hate”はとてもきつい「大っ嫌い」という意味を
表すため、
ネイティヴが使う言葉の一つでは
ありますが、強い意味を表す言い方の
一つでしょう。
こういう表現の中では、
”don’t like”という言い方の方が少し
柔らかめな表言を表すことができます。
◆「あまり好きじゃない」をどう英訳する
not 〜 very much
not really 〜
という表現は、英語でもよく使われる
表現の一つになります。
このような言い方で”very much”、”really”を印象を
柔らかくするために使われたりもする表現の一つであり、
この文章上では、
”really”を使うにはどこに入れ込むか、が
大切なポイントになりますね。
◆”not a big fan”で表す「好きじゃない」
don’t like を使わずに、もっとやんわりと。
「好きじゃない」を伝える方法はこんな
イディオムを使っても伝えることができます。
・I’m not a big fan of carrot.
と言うと「私はそんなに人参が好きではありません。」
という意味を表す言葉になります。
”not a big fan”で表すdon’t likeと同義の意味合い
となりますよね。
“a fan” とは意味合いも全く日本語と同じ、「ファン」
という意味合いになりますね。
a big fanとは「大きいファン」という意味ではなく、
「とってもファン」という意味を表したりも
しますよね。
直訳すると「私はそれほど人参の熱狂的な
支持者ではありません」と言えますが、
つまりは「人参はそんなに好きじゃない」
という意味と同じ意味です。
◆“not my cup of tea” で表す「好きじゃない」
“Bowling is not my cup of tea.”
ボーリングは好きじゃないんだ。
という言い方でこの意味を表すことができますね。
なぜ紅茶が出てくるのかと言うと、
世界中で親しまれている紅茶は
人それぞれの好みが違うことから、
もともとは自分の好みに合うものを
“〜 is my cup of tea” と言ったようです。
ただ、普段の会話では “not my cup of tea”
と否定形で使われることが多く
「自分の好みや趣味ではない」
を表す時によく使われます。例えば、
He loves watching baseball but it’s not my cup of tea.
彼は野球を見るのが好きだけど、私は好きじゃない。
Reggae music isn’t my cup of tea.
レゲエ音楽は私の好みではない。
みたいな言い方をすると言えるでしょう。
このように英語の「やんわり表現」自体は、存在する
表現の一つです。
相手に失礼にならないようにしたい場合には、
今回紹介したように、ストレートに言うことを
避けた方が賢明かもしれません。
やんわり “No” と言えるような表現一つで、
相手に与える印象が変わることを考えたら、
少しずつでも身につけられたらよいとも思います。