今日は会話の中で出てくる
結構デリケートな言葉、「バカ」という言葉について、
冗談でも使える表現方法をお伝えします。
英語で表すと”stupid”、”idiot”、”foolish”、
”dumb”などがよく知られた言葉になるでしょう。
この中でも、”stupid”はよく知られている言葉だと
思いますが、
人に向けて言うにはとても強い言葉になるので、
使う時には、少しの配慮が必要です。
◆”silly”はちょっとした「バカな」「おバカな」のニュアンス
馬鹿げたや、マヌケな、などの意味で使えます。
”silly”=馬鹿げたという意味がメインになります。
子供が母親とふざけている時に
”You are silly, Mummy.”
→「お母さん、馬鹿だなぁ」
のような言い方をすると思いますが、
言われたところでお母さんは怒ったりしません。
”silly”は人に対して使っても違和感のない
表現なのです。
その理由はsillyを詳しく見ていけば
よく理解できるでしょう。
◆”silly”は思慮を表し、頭の良し悪しをバカにしていない
英和辞書には”silly”=ばかな、愚かな、思慮のない
という意味が主に書かれています。
こう見ると結構キツイニュアンスの雰囲気がありますね。
英英辞典には
”showing a lack of thought, understanding or judgment”
『思慮や理解や判断の欠如を示していること』
と書かれています。
つまり、”not intelligent”=「頭が良くない」
と言っているのではなく、
考え(思慮)がちょっと足りなかったり、
理解や判断が欠けている(甘い)
というニュアンスなんです。
例えば、
”I made a silly mistake” のように
“a silly mistake” という組み合わせをよく耳にします。
これは「バカな間違い」と訳されることが多いですが、
しっかり考えたら分かるのに何でこんなミスしたんだ?
のようなミスのことを指します。
テストでのケアレスミスなんかはこの
典型的な例ですね。
なので、「うかつな」という訳が当てはまる
こともあります。
これらの “silly” は言動に対する表現を表すのであって、
極端に言えば非常に賢い人でも
“silly” に当てはまる可能性もあるわけです。
◆“silly” は笑いが起きる感じ
“silly” は、ふわっと笑いが起こる
「おバカな」の意味でも使われます。
英英辞典の定義では、
“not serious”と言えます。
例えば、子どもがふざけてする変顔は”silly face”、
それを見た親は”You’re so silly”と言うでしょう。
また、左右違う色の靴下を履いてきちゃった!
なんてうっかりミスをすることもありますよね。
そんな時に、
「私っておバカ!」みたいな言い方をしたい時は、
“Silly me!” と言う形の表現が言えますが、
キツい「バカじゃない?」ではなくて、
ふわっとした笑いが起こる「バカだねー」
という意味になります。
そこにトゲはありません。
コミカルな感じ、ふざけている感じ、人を笑わせると
いったイメージの単語となるんです。
◆“silly” を使ったフレーズ “Don’t be silly!”
さて、会話でよく出てくる”silly”を使ったフレーズを
紹介しておきましょう。
まずは“Don’t be silly!”
→「 何(バカなこと)言ってんの 」です。
例えば、とても忙しいにも関わらず、
「まだまだ余力あるよね?」のように正反対の
ことを言われてしまったら、
こんな言い方もできますね。
“silly” は “stupid” ほど強い単語ではないので
人に対して使っても大丈夫なことが多いです。
ですが、言葉の意味的に、
やはり使う時には声のトーンや表情には
少し気をつけてくださいね。
冗談めかして言う言葉でも、少し強い
意味合いを持つ単語には要注意ですが、
是非使ってみて下さい。