※はてな匿名ダイアリーに投稿しましたが、削除されてしまったためこちらで公開させていただきます。
私は、趣味で色々なサービスを紹介するブログを書いています。弱小ブログで、収益は月数百円です。
インターネットが好きで、面白いサービスが見つかると、たまにちょこちょこ記事を書いていました。
今回、U&T vessel 法律事務所を通して、強い女メーカー作者(@agt87_)さんから下記のように訴えられました。
XXXXX 殿
〒162-0843
東京都新宿区市谷田町3-6
THE GATE ICHIGAYA 8F
U&T vessel 法律事務所
TEL:03-6228-1395
FAX:03-6228-1465
通知人 ? ? ?@agt87_
代理人弁護士 田 中 圭 祐
弁護士 牛 島 郷 介
弁護士 土 井 將
冠省
当職らは、東京弁護士会及び第二東京弁護士会所属の弁護士ですが、この度、Twitterアカウント「? ? ?@agt87_」の管理保有者 (以下「通知人」といいます)の代理人として、貴殿に対し、以下のとおりご通知いたします。
通知人は、株式会社テトラクローマの運営する画像メーカーサービス「ピクルー」のクリエイターとして、「強い女メーカー」の素材(ピクルー利用規約2条6項参照)を作成、提供した者、すなわち、強い女メーカーの創作者です。
したがって、強い女メーカーの素材を組み合わせて作成された画像(以下「本件画像」といいます)に関する著作権、著作者人格権 、その他の一切の権利は、全て通知人に帰属しております。通知人以外の者による本件画像の利用は、著作権法及びピクルー利用規約の範囲内でのみ可能となっております。
貴殿は、通知人に無断で、本件画像を広告付Webページに掲載しております。これはWebページ閲覧者を増加させて広告収入を得る行為として、 本件画像の商用利用に該当します。
かかる貴殿の行為は、ピクルー利用規約8条2項に違反するほか、通知人の複製権(著作権法21条)、公衆送信権(同法23条1項)、及び氏名表示権(同法19条)等を侵害する違法なものです。また、同行為は、民法上の不法行為に該当するとともに、刑事罰(著作権法119条1項及び同条2項1号)の対象となり得る行為です。
そこで、当職らは、貴殿に対し、
① 不法行為に基づく損害賠償請求として、通知人に金50万円を支払うこと
② 直ちに本件画像の違法利用(広告付Webページ掲載を含みますがこれに限りません。)を停止すること
③ 本件画像の創作者が通知人であること、及び本件画像の無断・違法な使用についての謝罪を表示・掲載すること
を要求いたします。
もっとも、貴殿が本件画像の利用の継続を望むのであれば、上記①②の要求の代わりに、画像利用料と引き換えに本件画像の商用利用等を許可するライセンス契約を締結することも検討可能です。
本件に関する貴殿の意向を、◯月◯日(特定を防ぐ為に消しました)までに、当職らにお伝えください。
上記期日までにご連絡いただけない場合、貴殿の発信者情報(氏名、住所等)開示請求、民事訴訟の提起、刑事告訴を含む然るべき法的措置を検討させていただくことを申し添えます。なお、発信者情報開示にかかる費用は権利侵害を行った者が負担することになります。
草々
こんなメールを貰ったのは始めてで、あまりにビックリしたので、すぐに記事を取り下げました。
勿論、権利侵害などをしている意図は全くありませんでしたが、どうやら、私の書いた紹介記事が、サービス内のスクリーンショットを使っているので、著作権法に違反しているという事でした。
私の書いた記事は、下記のようなサービスの紹介記事で、記事の中には、スマホで、サービスをスクリーンショットした画像とサービスの紹介文のみが貼ってありました。
https://apptopi.jp/2019/01/31/picrew-mens-maker-mizushima/
正直、訴えられてから、その日は不安で眠れませんでした。
後悔にずっと苛まれ、
「こんな事なら、ブログなんか書かなければよかった。。」
「なんでこんな事をしてしまったんだろう。。」
「自分が行った事は、訴えられるほど悪い事だったんだろうか。。。」
という感じで、夜は泣いてしまいました。昼間は普通に会社員をしているので、
「会社に訴えられたのがバレたらどうしよう。。」
「損害賠償の50万円を払って、穏便に過ごせるなら、そちらの方が良いのではないだろうか。。」
クビになるのではないかと、不安で眠れませんでした。
そんな時、ふと、最近読んだコインハイブの記事を思い出しました。
「お前やってることは法律に引っかかってんだよ!」 コインハイブ事件、神奈川県警がすごむ取り調べ音声を入手 (1/3)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1902/28/news005.html
Webデザイナーのモロさんはコインハイブの設置をきっかけに、結婚式直前に10時間拘束&恫喝されたそうです。
モロさんは、
「そういった方々が家宅捜索や逮捕、実名報道にさらされて『二度とPCを触りたくない』と感じてしまうのはとても残念なことです。」
というように、自分の利益ではなく、「こういう世の中にはなって欲しくない」という思いを込めて異議申し立てを行ったと記事には書いていました。
私も、訴えられた当日は、あまりのショックで、すぐに記事を削除し、後悔に苛まれていました。
しかし、モロさんの事を思い出し、「自分が行った事は本当に悪いことだったんだろうか?」を改めて考えてみました。
■ ブログで許可なくサービス紹介をする事は著作権法違反なのか?
A1. 調べましたが、複雑で分かりませんでした。個人的には、URLも掲載していたので、引用なのではないかとも思っています。何れにせよ、スクリーンショットが権利侵害になるとは思っていませんでした。
■ 損害賠償の50万円は妥当なのか?
A2. wikipediaの損害賠償の項目を読む限り、私の記事によって@agt87_さんが「将来受けるはずだった利益を失った」とはとても思えません。私の月のアフィリエイト報酬は毎月数百円程度です。
■ サービスを侮辱する内容等は無かったのか?
A3. むしろ、「かんたんに強い女の子の画像が作れる!」と褒め、作り方を紹介する内容でした。
正直、私は、こんな弱小ブログである当サイトを、なぜ@agt87_さんが訴えたのか、全く理解出来ませんでした。
そして、著作権法を調べていくうちに、「著作権(コピーライト)トロール」という存在がいる事を知りました。
コピーライト・トロール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB
@agt87_ さんが訴えた理由として、一番納得出来るのが、この理由です。
要するに、脅しつつ、50万円を儲けようと考えたのではないでしょうか。
@agt87_ さんがそういう意図があるのか、訴えてきた「U&T vessel 法律事務所」が悪いのかは分かりませんが、弱小ブログを訴えるメリットは、調べた限り、これしか考えられませんでした。
この可能性に気付いた時、正直、怒りで頭がいっぱいになりました。
趣味でブログを書いていて、楽しくサービス紹介をしていて、犯罪者扱いで50万円の請求をされる。
厳密な法解釈は私には分かりませんが、こんな世の中でいいはずがない。インターネットはもっと楽しいものじゃなかったのか。
モロさんの気持ちがよく分かりました。
色々調べて行くと、彼女のツイートに下記のようなものがあり、お金目的なのは間違いないと思っています。
「本当は弁護士にお世話になるような事に関わりたくなかったし、費用はかかるしいっそ私が悩んだ時間分全部「いっぱい考えた料」として時給四千円くらい貰いたい、でもやっぱ私に一切非ないとしても争いごとは勝手に相手もつらい思いしちゃうよね😢って謎に私が落ち込んじゃうのでイヤです!!!😭😭」
30件訴えてるらしいので、もし通れば、30 * 50 = 1500 万円ですね。
つらい思いどころか、どん底でしたよ。
そして@agt87_ さん本人はというと、Twitterで二次創作・無断転載を繰り返し行っております。
映画「ナイトクローラー」、ギャグマンガ日和うさみちゃんの無断転載
ナイトクローラーのジェイク、もううさみちゃんにしか見えない pic.twitter.com/m3xS7tj2AB
— 🎄🌮🎄 (@agt87_) 2019年2月10日
※ツイ消しされてしまったようです。スクリーンショットを撮影しておきました。
さらに驚くべきことに、Twitterのプロフ欄にはイラスト依頼(おまかせ1万円)の依頼窓口サイトのURLが記載されています。
これは明らかに無断転載・商用利用している、と言えるのではないでしょうか?
私は、モロさんほど強い人間ではなく、法律も自分で調べた限りはあまり分からなかったので、せめて何かを変える事が出来ないかと思い、この記事を書いています。
また、この損害賠償50万円も払わないつもりです。これが私に出来る精一杯です。
皆さんの意見を聞かせて下さい。
私は、スクリーンショットを使ってサイトやTwitterで紹介しただけで、犯罪にならないような世の中になることを望みます。
※追伸
モロさんほど強い人間ではない為、ここでそのブログのURLを出すことは出来ません。。すみません。。(特定された時の報復が怖いです)
また、「U&T vessel 法律事務所」から、強い口調で、「訴えてきた事を公開するな」と脅されています。
(プライバシー権を守る為だそうです)
※他に色々調べたもの(重要)
■ @agt87_さんのTwitter
「こんな事で訴えられるなら、誰でも訴えられてしまうのではないか?」と思い、彼女のTwitterを見てみました。
ハリーポッターの無断転載
二次創作(あんスタの二次創作)
これは昔キャラ紹介とかプロフィールを見ずにキャラ画像だけでイメージして描いたあんすたの人たち pic.twitter.com/jpVDuvXrVg
— 🎄🌮🎄 (@agt87_) 2019年2月16日
※こちらも記事を出してすぐにツイ消しされました。撮影しておいたスクリーンショットを掲載させていただきます。
ハードキャンディの無断転載
ナターシャ・リオンの無断転載
私2019年はナターシャリオンになる
— 🎄🌮🎄 (@agt87_) 2019年1月3日
本当にすっごい好き……好き… pic.twitter.com/19LMiOeB9w
※こちらもツイ消し。スクリーンショットを掲載させていただきます。
「おまかせ1件¥10,000」イラスト依頼窓口のURL(スケブというサービスです)。
https://twitter.com/agt87_
https://skeb.jp/@agt87_
もしサービス紹介が違法だと言うなら、二次創作の作品を利用し、Twitterで集客し、自らのイラスト発注につなげる事もまた、権利侵害・商用利用なのではないでしょうか?
(個人的には、グレーなのかも知れませんが、こういう事で訴え合うような社会にはなって欲しくないです。彼女の二次創作や無断転載も、私は良いと思います。)
■ 著作権法の目的
「著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。」
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/law/detail_main?re=02&vm=1&id=2506
彼女の行為が、文化の発展に寄与するとはとても思えません。
wikipediaのコピーライト・トロールの項目に書いてあった通り、文化活動を萎縮させると思いました。
「コピーライト・トロールの行為は創作物を生み出すことを萎縮させ、その代わり、著作物の創造を奨励することを意図し定められた著作権法を濫用し、そこに規定される高額な法定損害賠償の不衡平さ(inequity)と意図せざる結果(英語版)(unintended consequences)[注釈 2]を巧みに利用し金銭を得ていると述べる」
■スラップ訴訟
スラップとは「平手打ち」の意味で、主に恐喝・恫喝を目的に訴訟を起こすことをスラップ訴訟と言います。
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E8%A8%B4%E8%A8%9F
@agt87_ さんは、スクリーンショットを使用したり、ウェブサイトで強い女メーカーを紹介したりした人を「殴っていく」と表現されていました。
「可愛くて…ってルールを読まずに勢いで使っちゃったみたいな人はチョッピリ心苦しいな〜と思ったけど、
無断商用利用するタイプの人はそもそもそういう層ではない…
敬意とか無くて、見てても「自分(会社)の注目(利益)を得るために使う」って感じがスケスケだぜ‼️😌🎾🌹なので全然🌮ちゃんは殴り続ける」
殴りたいから、という気持ちで、訴訟を受ける側は、たまったものではありませんでした。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20162005496/
私も行った事は、スクリーンショットをブログに貼っただけなので、凄く近いと思いました。
今回のケースとの違いは分かりませんが、もしこの法案が通るなら、私のように、訴えれる人が続出するのではないかと思いました。
50万円払ってしまう人も沢山いると思います。