日本でもアメリカでも服が安く買える
タイミングってありますね。
日本では「セール」とも「バーゲン」とも呼びます。
基本的には、夏や冬のセールってよくやっていますね。
でも日本ではほぼ同じ意味で使われる
「セール」と「バーゲン」に明確な違いはあるのでしょうか?
実は、英語の “sale” と “bargain” には明確な違いがあるんです。
◆英語の “sale” ってどんな意味?
日本語では「セール」と言えば「安売り」
というイメージがありますよね。
でも、英語の “sale” はそうとは限りません。
英英辞書には、”sale” の基本の意味がこう書かれています↓
the act of selling something :
the exchange of goods, services, or property for money
「何かを売るという行動:
商品、サービス、もしくは財産とお金の交換」
つまり、単なる「売ること」「販売」を意味します。
つまり、安くても安くなくても、”sale” と言います。
よって、次のような文章でも通常に”sale”という言葉を使うのですね。
・Three people were arrested for the sale of illegal drugs.
違法ドラッグの販売で3人が逮捕された。
また、その “sale” に複数形の “s” が付いた “sales” は
「販売数、売り上げ」という意味になります。
そして、”sale” には日本語で言うところの
「安売りセール」「バーゲン」という意味もあるので
・They are having a sale this weekend.
あそこ、今週末セールしてるよ」
・Our annual winter sale is now on!
(CMで)毎年恒例、冬のセール開催中!
みたいな言い方もすることも
できますね。
◆逆に英語の “bargain” はどんな意味?
ちょっとスペリングが複雑ですが、
”bargain” もれっきとした英語です
(古フランス語という言語に由来しているようです)。
でも、結論から言ってしまうと、”bargain” に
「安売りセール」という意味は基本的にはないのです。
“bargain” を辞書で引いてみると、
辞典にはこんなことが書いてあります
something that is bought or sold for a price which is lower than the actual value
:something bought or sold at a good price
→「実際の価値よりも低い値段で買われたもしくは売られたもの:
つまり、良い値段で買われたもしくは売られたもの」
簡単に訳すと「安売りされているもの、安く買ったもの」
という意味になります。
実際の価値のわりに値段がとても安いものを指して使われる
と言えます。
・This was a real bargain!
これすっごくお買い得だったんだ
・I think it’s a bargain.
それはお買い得だと思う
日本で使われる「バーゲン」との大きな違いを示すと、
“bargain” とは「安売りセール」というイベントの
ことではなく「商品」のことなのですね。
よって、”I went to a bargain” とは言えません。
ここが要注意になります。
◆「バーゲンプライス」は和製英語?
では、日本でよく使われる「バーゲンプライス」はどんな
意味を示すのでしょう?
これって日本でしか通じない和製英語なのでしょうか?
実は、”bargain price” はちゃんとした英語なんです。
しかも結構よく使われる言葉です。
・”I bought it at a bargain price.”
私はそれを特価で買いました。
のように通常の英語として使えます。
英語で話す時は “sale” と “bargain” の
使い分けの違いについては区別しておくと
よいでしょう。