「自分の英語が通じない」「発音に自信がない」
という人、いますよね?
“r” と “l” の違いや、”v・f・th” など、
完璧な発音を身につけないと通じない、
と信じている人も少なくないと思います。
正しい発音を学ぶのってとても
大事なことですよね。
でも、発音が完璧でないからといって
全く通じないかと言えば、実は
そうでもないんです。
◆海外で生活する日本人の英語はキレイな発音か?
皆さん、海外(英語圏)に住む日本人は
全員ネイティブスピーカーのように
完璧な発音で話していると思っていませんか?
海外で生活するぐらいだから、
英語もペラペラに違いないとか、
発音もネイティブのように完璧なんだろうと
思い込んでいる人は結構多いのでは
ないでしょうか。
でも、実際のところを考えると、
ネイティヴのような発音の人はごく一部に
なるでしょう。
俗に「日本人英語」と言われるような、
ネイティヴの発音とはちょっと違う
「日本人特有の訛りのある英語」を
話す人も多くいます。
そういう状況でも、皆「通じる英語」を話し、
問題なく生活をしているわけで
「日本人英語が通じない」というのは
ちょっと違うかもしれません。
◆「通じる英語」と「通じない英語」はどんなものか?
でも、日本人に限らず、ノンネイティヴの話す英語に
「通じる英語」と「通じない英語」が
あるのは確かなことですよね。
さて、その違いは何だと思いますか?
この際、発音の問題は除いて考えてみると
とてもクリアになると思います。
何故なら、完璧な発音でなくても
通じることもあるからです。
また、相手が外国人の話す英語に慣れているか
どうかもありますが、それは一旦省くことにしましょう。
主な違いは、アクセントとリズム、イントネーションに
なります。
◆アクセントが大事なのはどうしてだろう?
日本語はどちらかと言うと、音の強弱がなく
平坦な言語と言えます。
以前も発音の違いについてはお伝えした通りですが、
例えば英語圏の人が日本語で「こんにちは」と言う時、
真ん中の「に」を強く読む人が多いですよね。
私たちが英語を話す時にアクセントをつけにくいように、
英語圏の人が日本語を話すとその逆になるのは
非常に明確ですよね。
それほど英語はアクセント無しでは通じにくい言語と
言えます。
例えば、通じない英語と言えば定番の
「McDonald’s(マクドナルド)」。
昔一度このメルマガでお伝えしているのですが、
覚えている人はいらっしゃるでしょうか?
アクセント無しで平坦に「マクドナルド」と言っても
通常英語圏では絶対に通じませんよね。
そもそも最後に “‘s” が付いているので英語では
「マクドナルド」は通じません。
かと言って、完璧な発音でなくても「マクドナルズ」と、
「マク」をすごく弱く、次の「ド」を思いっきり強く読むと、
伝わりやすさがグンと高まります。
◆アクセント一つで変わる単語
アクセントの位置を変えるだけで
伝わる単語は他にもありますね。
例えば『ホテル』というような単語が
そうなります。
海外旅行では必ずと言っていいほど
お世話になりますね。
もしも『英語が通じない』となった時は、
アクセントの付け方や位置を
疑ってみて下さい。
発音の練習をするときには、
どこにアクセントを付けるのかを
意識するようにしてみて下さいね。
リズムとイントネーションについては、
今後コラムで書きたいと思っていますが、
アクセントの付け方が、話すリズムや
イントネーションにも繋がってきます。
そうすると、完璧なネイティブと同じ発音でなくても、
もっともっと伝わりやすい英語になりますよ。
「通じる英語」のためにそんな内容をより意識して
みるようにするとよりよいと思います。