もし、あなたが待たせた事を詫びるとして、
「お待たせしてすみません」という言葉を
英語で言うとしたら、どんな表現がベストになる
と思いますか?
学校で習った
”I’m sorry to keep you waiting.”
→「お待たせしてすみません。」の表現や、
“Sorry to keep you waiting”、”Sorry for the wait” や
“Sorry for making you wait” などを基本表現として
思い付いた方もいるかもしれませんね。
確かに、これらの表現は広い意味で
「待たせてごめんね」という意味も持ちます。
でも、自分が待たされた時にこう言われたことって、
基本的にはあまりないのではないでしょうか。
じっと順番を待って、
自分の番が来たらレジの人から言われる
「お待たせしてすみません」は基本的には
どちらが正解だと思いますか?
言い方の正解としては、to have kept waitingが正解に
なります。
理由としては「待たせるのが終わった」
という意味が正解になるからです。
この表現が派生して「お待たせした」という
言い方になります。
コーヒーショップでの表現としては、
よく利用できる表現の一つと言えますね。
例えば、ショップ内の列で順番を待っている
お客さんのところに店員さんが来て、
メニューを渡しながら言う
「お待たせして(いて)すみません」
には “Sorry to keep you waiting” がしっくりきます。
これで、”Sorry to keep you waiting” と
“Sorry to have kept you waiting” の
使い分けは分かりました。
◆待たせたとき、英語では何て言う?
上に挙げた二つの「お待たせしてすみません」の
フレーズは、
文法的には正解なのですが、どのコーヒーショップでも
こう言うとは限らないです。
実際に同じようなシチュエーションでよく耳にするのは
全く違うフレーズです。
”Thank you for waiting.”
→「待たせてごめん。」の言葉が適切ですね。
”Thank you for your patience.”
”patience”というのは、忍耐という意味なので、
カフェやレストランだけでなく、
接客業全般でとてもよく耳にするフレーズで、
他のバリエーションとして、
上記の「待たせてごめん」と同義になる言葉です。
“Thank you for waiting” はそれほどフォーマルではない
場面でよく使いますが、
”Thank you for your patience” は
もう少しちゃんとしたビジネスっぽい
ニオイも感じさせます。
また、電話の途中で相手を保留にしたり
待たせている時にも、”Sorry” ではなく、
Thank you for holding.の
→「待たせてごめん。」もまたよく使われます。
◆”Sorry”よりも”Thank you”を使う
日本では相手に少しでも不都合があった時には、
”~してすみません”とお詫びするのが基本ですが、
英語で話すときにもそれを直訳して”Sorry”が多くなる
のではないでしょうか。
どちらがいいということではなく、
文化や習慣の違いで表し方が違うのでしょう。
ですが、
英語で話す時には日本語の「すみません」を “Sorry” に
直訳しすぎないほうがいいかなと思います。
もしも自分が長く待った時でも “Thank you for waiting”
と言われると怒る気になれないので、割と使いやすい表現
になります。
是非使ってみて下さいね!