日本語歌手の『I’m proud』という曲が結構前に流行ったのは覚えて
いますか?
「私は誇りに思う」という意味ですが、
普段の生活でこのニュアンスを言うことってほとんどないですよね。
でも、英語では “proud” という単語を普段からとても
よく使うんです。
特に “I’m proud”、”I’m proud of you” というフレーズは
かなりよく耳にする言葉です。
◆“I’m proud of you” を使う場面って?
例えば、自分の子供が何か勉強でいい成績を取ったり、
部活で表彰されたり、何かの賞をもらったりしたら、
親は “I’m (so) proud of you.” と言って褒めます。
親として子どものことを誇らしく思う気持ちとして
「あなたのことを誇らしく思う」と訳しても
違和感はないと思います。
“I’m proud of you” は「あなたを誇りに思う」
という意味で使われることもありますが、
実はそんなにシリアスなものではなく、
何かを達成した人や何かを頑張った人に対する
褒め言葉としてよく使われるんです。
日本語では「すごいね」「よくやったね」「おめでとう」
と言ったりしますが、
”proud” をいくつかの英英辞書で引いてみると、
実はほとんどの辞書の一番最初に “pleased” という
定義が書かれています。
“pleased” は直訳すると喜んで,満足してという
意味を表します。
なので、直訳に近い意味で表すと、”I’m proud of you” は
相手が成し遂げた事をただ褒めているのではなくて
「(あなたがそうした事を)私も嬉しい」という
気持ちを表現した褒め言葉になります。
「誇りに思う」と訳すと堅苦しくて使いにくい
フレーズになってしまいますが、
こんなニュアンスなら日常生活で使えそうな
場面があると思います。
実際に、先ほども少し紹介したように
「よくできたね」「えらいね」と子どもを褒める時に親が使ったり、
家族を褒める時に使ったり、先生が生徒に使ったり、
上司が部下に使うこともあります。
それまでの努力を知っている人が言うと
グッとくるフレーズです。
親しい友達同士で、難しい試験に合格した時や、
大学を卒業した時、仕事で大きなプロジェクトを成功させた、
みたいな時に、
”Congratulations! I’m so proud of you!”
→「おめでとう!私はあなたの事をとても誇りに思います!」
みたいに使ったりします。
この表現は基本的に相手の結果が良かった時に使えるものですが、
結果が思わしくなかった場合にも使えます。
また、誰かからその人の家族や子どもが
何か大きなことを成し遂げたと聞いた時には、
・You must be proud of him/her.
・You must be very proud.
と言うことで、「すごいね!」「よかったね!」
という相手を称える気持ちを表すことができますよ。
自分の家族や親しい人が何かを成し遂げたり、
職場の誰かが成功を収めたりした時には、
・You made me proud.
・You made us proud.
と言って嬉しさを表現することもできます。
◆日本語ニュアンスでは堅苦しいけど英語ではとてもよく使う表現
日本語の「誇り」と言うと、ちょっと
堅苦しかったり、思いニュアンスで捉えられがちですが、
”I’m proud of you” は私も嬉しいという気持ちが込もった
「よくやったね」「すごい!」「おめでとう!」
のような相手を褒めるフレーズとしてもよく
使われると
覚えておくといいでしょう。
海外ドラマや英語にもとてもよく出てくるフレーズなので、
意識して使ってみて下さい。
日本語ニュアンスで直訳すると誤解しやすい
フレーズですが、ネイティヴがよく使う言葉を紹介しました。