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2000年代の資料


2000年


4月:少年マンガ大戦争(著者:本間正夫)

 (2000年4月:蒼馬社:表紙)

 少年マンガ大戦争

 「少年画報」の編集長をしていた金子一雄氏のエピソードを中心とした、マンガ誌の歴史書です。

 マンガ誌の歴史を書いている本は色々ありますが、ほとんどは週刊マンガ誌以降の事が多いです。

 この本では週刊マンガ誌登場以前の、月刊マンガ誌の隆盛を書いているので大変参考になります。


5月:西鉄バスジャック事件


5月:BSマンガ夜話「不条理日記」

 (当時のビデオよりキャプチャー)

 BSマンガ夜話

 ひとつのマンガについて、深く掘り下げていくトーク番組「マンガ夜話」で吾妻ひでお先生の作品、

 「不条理日記」が取り上げられました。当時のロリコンブームについても少し触れています。

 (当時のビデオよりキャプチャー)

 BSマンガ夜話

 また、自販機本の例として「漫画大快楽」、「漫画エロジェニカ」、「劇画アリス」を紹介しています。


5月:超絶プラモ道(著者:はぬまあん)

 (2000年5月:竹書房:表紙)

 超絶プラモ道

 一般の模型雑誌ではスルーされてきたプラモを紹介した本です。

 (同誌:P6-P7)

 超絶プラモ道

 おおっ!超銀河伝説バイソンの勇士が!!!(想像図)

 (同誌:P10:一部)

 超絶プラモ道

 (同誌:P52:一部)

 超絶プラモ道

 (同誌:裏表紙)

 超絶プラモ道


10月:ラジオライフ10月号

 (2000年10月:三才ブックス:ラジオライフ10月号:表紙)

 ラジオライフ

 (同誌:P57)

 ラジオライフ

 岡山県で1/3スケールのZガンダムを自作した人の記事が載っています。

 材質は鉄骨とFRPで、内部に乗り込み油圧で歩く事ができるそうです。

 (同誌:P60:一部)

 ラジオライフ

 民家の庭先にZガンダム・・・う~むシュールだ。1/3スケールとはいえ、2階の屋根よりも高い。

 製作費は約500万円かかったそうで、刻の涙つーか親の涙が見えそうです。

 現在は道の駅「久米の里」に展示されています。


2001年


5月:作画汗まみれ(著者:大塚康生)

 (2001年5月:徳間書店:表紙)

 作画汗まみれ

 アニメージュに連載されていた大塚康生氏の文に加筆をして1冊の本にまとめたものです。

 1956年に設立された東映動画に、第一期生として入社した大塚氏の体験談を元にしています。

 日本アニメ業界の初期について、詳しく書かれているので大変参考になります。


5月:月刊モエ6月号

 (2001年6月:白泉社:月刊モエ6月号:表紙)

 月刊モエ

 「月刊モエ」は絵本関係の情報誌です。決して「萌え」関係の本では無いので間違えないように。

 つーか俺が間違えたわけだが・・・orz


9月:アメリカ同時多発テロ事件


2002年


4月:のーてんき通信(著者:武田康廣)

 (2002年4月:ワニブックス:表紙)

 のーてんき通信

 武田康廣氏による自伝です。

 岡田斗司夫氏との出会いや、SF大会「DAICON III」を主催するようになったキッカケなどが書かれています。


5月:全日本妹選手権!!第2巻(著者:堂高しげる)

 (2002年5月:講談社:表紙)

 全日本妹選手権

 講談社の青年向け雑誌「ヤングマガジンアッパーズ」に連載されていたギャクマンガです。

 単行本は7巻まで出版されました。

 (同誌:P62:一部)

 全日本妹選手権


2003年


2004年


2月:「おたく」の精神史(著者:大塚英志)

 (2004年2月:講談社現代新書:表紙)

 「おたく」の精神史

 大塚英志氏が「漫画ブリッコ」の編集長をしていた時の経験をもとにして、1980年代の漫画を

 中心とするサブカルについて書いています。

 特に徳間書店の「アップル・パイ」は、前年のふゅーじょんぷろだくとの「ロリコン特集」にヒントを

 得て企画した、という部分はなかなか興味深いです。


5月:<美少女>の現代史(著者:ササキバラ・ゴウ)

 (2004年5月:講談社現代新書:表紙)

 <美少女>の現代史

 元「少年キャプテン」の編集長をしていたササキバラ・ゴウ氏が著したサブカル本です。

 吾妻ひでお先生を祖とする、美少女コミックの歴史について研究しています。

 ただ、「萌え」という言葉の始まりが解明されていないのが残念です。

 有力な説として、1993年にNHKで放映されていたアニメ「恐竜惑星」に登場する

 ヒロイン「鷺沢 萌」ではないかと考えられていますが、当時のスタッフのインタビューで

 「すでに萌えという言葉は使われていた。」という証言があるのでよく分かりません。

 また、この本ではアニメの「メカと美少女」という定番イメージを作ったのは、DAICON IIIであると

 分析しているのがなかなか興味深いです。

 そうすると、「DAICON IIIの女の子」が萌えアニメの遠いご先祖様になるということでしょうか?


9月:漫画同人誌エトセトラ(著者:阿島俊)

 (2004年9月:久保書店:表紙)

 漫画同人誌エトセトラ

 阿島俊とは米澤嘉博氏のペンネームで、吾妻(あずま)をもじって阿島(あじま)としたらしいです。

 この本は1982年から1998年にかけて、「コミック・レモンピープル」誌上で米澤氏が担当していた

 同人誌の紹介ページを全て収録したものです。

 さらに、「コミック・レモンピープル」以前の同人誌・コミケの動向が、書き下ろしで追加されています。

 ロリコン同人誌の時代による変遷を知る事ができる大変貴重な内容になっています。

 第1回から第10回までは、「コミック・レモンピープル」が中綴じだった頃の記事です。

 文字が滲んでいるので、おそらく古本からスキャンしたデータをそのまま載せていると思われます。

 (同誌:P023:一部)

 漫画同人誌エトセトラ

 1982年2月号は「シベール」の紹介ですが、早坂さんのイラストが使われているページが採用されています。

 (同誌:P036:一部)

 漫画同人誌エトセトラ

 (同誌:P040:一部)

 漫画同人誌エトセトラ

 (同誌:P063:一部)

 漫画同人誌エトセトラ


9月:二次元美少女論(著者:吉田正高)

 (2004年9月:二見書房:表紙)

 二次元美少女論

 サブタイトルに「オタクの女神創造史」とあります。

 この本はオタク文化の中の美少女に注目し、かなり深く分析しています。

 クリィーミイ・マミとエルガイムを合体させた自主制作アニメ「PONY METAL U-GAIM」を

 紹介するコーナーに「漫画ブリッコ」の事が少し出ています。


2005年


3月:電波男(著者:本田透)

 (2005年3月:三才ブックス:表紙)

 電波男

 この本はスゴイです!

 おたく関連の本といえば、おたくという言葉の発祥や、濃いマニアの紹介をしているものが多いですが、

 この本は一歩引いてグローバルな視点から、おたくが生まれた理由を解明しています。

 おたくは1980年代以降の社会変化が生んだ、必然であるという解釈は、的を得ていてスゴイです。

 また、キモメンが抱え込む怒り、悲しみ、憎悪などのマイナスエネルギーは、萌えることによって

 消費されるので正気を保っていられるが、萌えることのできない人間はマイナスエネルギーに

 耐えられずに鬼畜になるという理論もスバラシイです。


6月:BSアニメ夜話「未来少年コナン」

 (当時のビデオよりキャプチャー)

 BSアニメ夜話

 この回では1978年に放映された宮崎駿監督のテレビアニメ「未来少年コナン」が取り上げられました。

 ゲストは大塚康生氏で、当時の苦労話などを語っていましたが・・・

 (当時のビデオよりキャプチャー)

 BSアニメ夜話

 大塚氏の「ラナちゃんがハシゴを登るシーンではパンツが見えてしまうため、マズイので見えないように

 修正した。」という発言を受けて、「この位置だとコナンには見えている?」、「コナンは欲情したりしない!」、

 「宮さんは見えてもいいといった。」など、ラナちゃんのパンツをめぐって論争になりました・・・。


2006年


2月:庵野秀明のフィギア

 2006年2月に開催されたワンダーフェスティバル2006[冬]においてメディコムトイから

 発売された「1/6スケールDAICONFILM版帰ってきたウルトラマン」のフィギア。

 (2006年2月:メディコムトイ:外箱)

 メディコムトイ

 (同品:外箱:一部)

 メディコムトイ

 ウィンドブレーカーの塗装ハゲもリアルに再現されている。


10月:米澤嘉博氏逝去

 2006年10月1日米澤嘉博氏が肺ガンのため亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

 ここの資料のページも、過去に米澤氏が書いた評論文の中で取り上げた作品を中心に

 集めていました。米澤氏の評論文が無ければ、ここの資料ページも無かったでしょう。

 そんなわけで故人にはたいへん感謝しております。

 また、コミケの代表者、同人誌のコレクターとして有名でしたが、1970年代後半の

 三流劇画ブームの時には「劇画アリス」の編集にも携わっておられました。

 さらに、吾妻先生のファンクラブ「大日本吾妻漫画振興会」、「虎馬書房」、「知佳舎」の

 関係者でもありました。


2007年


2008年


2月:アオイホノオ第1巻(著者:島本和彦)

 (2008年2月:小学館:ヤングサンデーコミックス:表紙)

 アオイホノオ

 小学館の「週刊ヤングサンデー」に掲載されていた島本和彦先生のマンガです。

 著者が1980年初頭に在籍していた芸術大学の体験を元にしたストーリーになっています。

 当時の濃いマニアの生態が正確に記述されているので必読です!

 (同誌:P209)

 アオイホノオ

 巻末には対談記事が収録されています。

 なお、現在は月刊少年サンデーに掲載が移り、単行本は第8巻まで出版されています。


2009年


5月:フィギュア王No.135

 (2009年5月:ワールドフォトプレス:フィギュア王No.135:表紙)

 フィギュア王

 現在の本屋の棚に、この配色の本が並んでいるのを見つけて衝撃を受けました!美衝撃!

 なんか今、流行っているらしいです。なぜ??(;´Д`)?

 ミンキーモモとクリィミーマミのどちらがいいか熱く語り合っていた頃を思い出します。


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